Webデータベース・ノンプログラミング開発のITreview Grid

 Webデータベース・ノンプログラミング開発とは、プログラムのコードを記述することなくグラフィカルなユーザーインタフェース上の画面操作によりビジネスアプリケーションを開発できるツールを指す。高速アプリケーション開発(RAD:Rapid Application Development)ツールもほぼ同義として使われる。アプリケーション開発に必要な機能があらかじめパーツとして用意されており、それをドラッグ&ドロップ操作で処理の順番に並べ、必要に応じて分岐条件を設定するなどしてアプリケーションを作り上げる。データを格納するWebデータベースがあらかじめ用意されており、データベースに格納するデータの処理を定義するという使い方をする製品・サービスが多い。プログラミングの知識が不要なため、業務部門の担当者自身であってもビジネスアプリケーションを開発できるという特徴がある。


Webデータベース・ノンプログラミング開発の定義

・モジュールをドラッグアンドドロップで組み立て、アプリケーションを開発できる
・Webデータベースまたは、APIを利用して外部データベースと接続できる


Webデータベース・ノンプログラミング開発の導入効果


アプリ開発期間とコストを大幅に削減

 在庫管理や顧客管理、各種帳票の作成と管理などオフィスの業務に必要なアプリケーションを開発するには、業務部門の担当者が情報システム部門に要件を伝え、その機能を実現するプログラムを作り込む必要がある。しかし、この方法では開発中に何度もテストと修正を繰り返さなければならず、開発に時間とコストがかかる。Webデータベース・ノンプログラミング開発ツールを利用すれば、プログラムコードを記述することなくパーツを並べてシステムのフローや連携データを設定するだけなので、開発期間とコストを大幅に削減できる。

品質を確保しながらアプリを標準化できる

 Webデータベース・ノンプログラミング開発ツールで開発したアプリケーションの性能や機能は、ツール側が確保しているため、スクラッチ開発などと比べ、処理の不具合や遅延が起きづらい(ただし、スクラッチ開発に比べ複雑な処理は設計できないこともある)。

情報システム部門の負荷を大幅に軽減する

 Webデータベース・ノンプログラミング開発(RAD)ツールを利用すれば、業務部門の担当者自身がアプリケーションを開発できるため、従来開発を担ってきた情報システム部門の負荷軽減にも役に立つ。


Webデータベース・ノンプログラミング開発のユーザー


導入検討ユーザー
 ・業務アプリケーションを利用する業務部門の責任者
 ・作業負荷の軽減を狙う情報システム部門の責任者

利用ユーザー
 ・業務アプリケーションを利用する業務部門の担当者



Webデータベース・ノンプログラミング開発の機能一覧


ビジネスアプリの設計・開発

機能 解説
モジュールを利用したアプリ設計 用意されたモジュールやパーツ、データを組み合わせ、アプリケーションを構築する
ドラッグ&ドロップでの画面設計 パーツをドラッグ&ドロップし、アプリケーションの画面(インタフェース)を作成する
アプリのテンプレート 「顧客管理」や「在庫管理」「問い合わせ管理」「人事評価管理」といったベンダーが用意したアプリケーションのテンプレートをベースに、カスタマイズしながらアプリを開発できる
Excelデータのアプリ化 顧客管理データや受注管理データを管理していたExcel/CSVのデータを取り込み、アプリ化できる
開発ツールの提供 コードの記述・編集、デバッグ、フレームワークの利用のためのツールを提供する
テスト アプリケーションの機能や動作をテストし、問題を検出して診断する
クロスプラットフォーム対応 PCだけでなくスマートフォンなどのデバイスや、Windows OS、OS XなどのさまざまなOSタイプでも難なく利用できるアプリを開発できる
データ同期 外部データソースからデータを継続的に取り込み、更新を行う


管理機能

機能 解説
ライフサイクル管理 アプリのビルドからリリース、及び非アクティブ化までメンテナンスする
データベース監視 メモリ、キャッシュなどデータベース接続に関連するパフォーマンスを監視し、異常発生時にアラートを上げる
アクセス権限 ビジネスアプリの制作や編集、利用などといったアクションをユーザーごとに制限がかけられる
監査ログ データベースへのアクセスや変更などといったログを記録し管理することで監査に対応する




Webデータベース・ノンプログラミング開発の選定ポイント


ツールごとの違い

 Webデータベース・ノンプログラミング開発には、さまざまな種類の製品・サービスが存在する。どの製品・サービスもノンプログラミングまたは少数のコード記述でビジネスアプリの開発を可能にしている。出力するビジネスアプリの違いにより、以下の2つの製品・サービスに分けられる。

・汎用コードを出力
 Webデータベース・ノンプログラミング開発を使って開発したビジネスアプリのプログラムを汎用コードとして出力する

・ツール内で完結
 ツール内のユーザーインタフェースのみで稼働し、コードは出力しない

導入形態

 Webデータベース・ノンプログラミング開発には、オンプレミス環境に導入するソフトウェアパッケージ製品と、クラウドサービスとして提供されている製品がある。社外に持ち出せない機密情報を扱う場合にはオンプレミス環境に導入する製品が適しているが、業務部門の担当者自身が利用するアプリケーションの開発、いわゆるEUC(エンドユーザーコンピューティング)にはクラウドサービスの方が手軽に導入でき、メンテナンスも容易だ。

価格形態・契約形態

 クラウドサービスは各業務部門が個別に事業者と契約することも多いが、その場合は社内ポリシーやガバナンスの面で注意が必要になる。業務部門による判断だけでなく、情報システム部門などITガバナンスやライセンス管理の担当部署と協議の上で導入することが望ましい。

オプション

 Webデータベース・ノンプログラミング開発(RAD)のオプション機能は、製品・サービスによって異なる。例えば、複数の外部データベースやシステムとの接続を可能にするコネクターを有償のオプションとして提供するツールがある。


Webデータベース・ノンプログラミング開発のシステム要件・他システムとの連携方法


一般的な導入方法・導入環境

 Webデータベース・ノンプログラミング開発は、事前の導入コンサルティングや業務部門のユーザー向けに開発手法、デザイン方法といったコーチングを行うサービスも含めて提供している場合がある。

導入時に必要なもの

 従来のEUCアプリケーション、例えばExcelやAccessなどのマクロプログラム、Notesデータベースなどの機能をそのまま移行する際には、あらかじめコード解析や必要な機能の洗い出しを実施しておく必要がある。

導入後の運用方法・サポートの有無

 クラウドサービスの場合、業務部門が運用することが一般的だろう。ただし、業務部門の担当者が社内ポリシーやガバナンスに準拠しないアプリケーション(いわゆる“野良アプリ”)を無秩序に作成しないように、業務部門の中に運用担当者を置くか、情報システム部門の協力体制を構築する必要があるだろう。開発中や実行中に発生するトラブルや疑問は、サービス事業者のサポート窓口に直接問い合わせるようにすると、運用部門の負荷を軽減することができる。また、サービスによっては、社外ユーザー間でアプリ開発のナレッジ共有や意見交換ができるユーザー会、使い方をレクチャーするイベントが用意されていることもある。これらが盛んに開催されているか否かといったポイントも選定基準にするとよい。

他製品との連携方法

 Webデータベース・ノンプログラミング開発ツールの中には、ExcelやAccessといったオフィスアプリケーションを含む他のツールと連携し、他のツール上で定義した画面デザインやプロパティ情報を読み込んでアプリケーションを作成するという方法を採用しているものがある。また、サービスによっては特殊な機能をプラグインやAPI連携として別途販売されているものもある。これを利用すれば、例えば経費精算機能やカレンダー機能、電子契約機能などといった便利な機能を開発なしで簡単に追加できるため、簡単に開発アプリの利便性を向上させることもできる。導入時にはこのような付属要素もチェックするとよいだろう。

Webデータベース・ノンプログラミング開発のメニュー

Webデータベース・ノンプログラミング開発の基礎知識

 Webデータベース・ノンプログラミング開発とは、プログラムのコードを記述することなくグラフィカルなユーザーインタフェース上の画面操作によりビジネスアプリケーションを開発できるツールを指す。高速アプリケーション開発(RAD:Rapid Application Development)ツールもほぼ同義として使われる。アプリケーション開発に必要な機能があらかじめパーツとして用意されており、それをドラッグ&ドロップ操作で処理の順番に並べ、必要に応じて分岐条件を設定するなどしてアプリケーションを作り上げる。データを格納するWebデータベースがあらかじめ用意されており、データベースに格納するデータの処理を定義するという使い方をする製品・サービスが多い。プログラミングの知識が不要なため、業務部門の担当者自身であってもビジネスアプリケーションを開発できるという特徴がある。


Webデータベース・ノンプログラミング開発の定義

・モジュールをドラッグアンドドロップで組み立て、アプリケーションを開発できる
・Webデータベースまたは、APIを利用して外部データベースと接続できる


Webデータベース・ノンプログラミング開発の導入効果


アプリ開発期間とコストを大幅に削減

 在庫管理や顧客管理、各種帳票の作成と管理などオフィスの業務に必要なアプリケーションを開発するには、業務部門の担当者が情報システム部門に要件を伝え、その機能を実現するプログラムを作り込む必要がある。しかし、この方法では開発中に何度もテストと修正を繰り返さなければならず、開発に時間とコストがかかる。Webデータベース・ノンプログラミング開発ツールを利用すれば、プログラムコードを記述することなくパーツを並べてシステムのフローや連携データを設定するだけなので、開発期間とコストを大幅に削減できる。

品質を確保しながらアプリを標準化できる

 Webデータベース・ノンプログラミング開発ツールで開発したアプリケーションの性能や機能は、ツール側が確保しているため、スクラッチ開発などと比べ、処理の不具合や遅延が起きづらい(ただし、スクラッチ開発に比べ複雑な処理は設計できないこともある)。

情報システム部門の負荷を大幅に軽減する

 Webデータベース・ノンプログラミング開発(RAD)ツールを利用すれば、業務部門の担当者自身がアプリケーションを開発できるため、従来開発を担ってきた情報システム部門の負荷軽減にも役に立つ。


Webデータベース・ノンプログラミング開発のユーザー


導入検討ユーザー
 ・業務アプリケーションを利用する業務部門の責任者
 ・作業負荷の軽減を狙う情報システム部門の責任者

利用ユーザー
 ・業務アプリケーションを利用する業務部門の担当者



Webデータベース・ノンプログラミング開発の機能一覧


ビジネスアプリの設計・開発

機能 解説
モジュールを利用したアプリ設計 用意されたモジュールやパーツ、データを組み合わせ、アプリケーションを構築する
ドラッグ&ドロップでの画面設計 パーツをドラッグ&ドロップし、アプリケーションの画面(インタフェース)を作成する
アプリのテンプレート 「顧客管理」や「在庫管理」「問い合わせ管理」「人事評価管理」といったベンダーが用意したアプリケーションのテンプレートをベースに、カスタマイズしながらアプリを開発できる
Excelデータのアプリ化 顧客管理データや受注管理データを管理していたExcel/CSVのデータを取り込み、アプリ化できる
開発ツールの提供 コードの記述・編集、デバッグ、フレームワークの利用のためのツールを提供する
テスト アプリケーションの機能や動作をテストし、問題を検出して診断する
クロスプラットフォーム対応 PCだけでなくスマートフォンなどのデバイスや、Windows OS、OS XなどのさまざまなOSタイプでも難なく利用できるアプリを開発できる
データ同期 外部データソースからデータを継続的に取り込み、更新を行う


管理機能

機能 解説
ライフサイクル管理 アプリのビルドからリリース、及び非アクティブ化までメンテナンスする
データベース監視 メモリ、キャッシュなどデータベース接続に関連するパフォーマンスを監視し、異常発生時にアラートを上げる
アクセス権限 ビジネスアプリの制作や編集、利用などといったアクションをユーザーごとに制限がかけられる
監査ログ データベースへのアクセスや変更などといったログを記録し管理することで監査に対応する




Webデータベース・ノンプログラミング開発の選定ポイント


ツールごとの違い

 Webデータベース・ノンプログラミング開発には、さまざまな種類の製品・サービスが存在する。どの製品・サービスもノンプログラミングまたは少数のコード記述でビジネスアプリの開発を可能にしている。出力するビジネスアプリの違いにより、以下の2つの製品・サービスに分けられる。

・汎用コードを出力
 Webデータベース・ノンプログラミング開発を使って開発したビジネスアプリのプログラムを汎用コードとして出力する

・ツール内で完結
 ツール内のユーザーインタフェースのみで稼働し、コードは出力しない

導入形態

 Webデータベース・ノンプログラミング開発には、オンプレミス環境に導入するソフトウェアパッケージ製品と、クラウドサービスとして提供されている製品がある。社外に持ち出せない機密情報を扱う場合にはオンプレミス環境に導入する製品が適しているが、業務部門の担当者自身が利用するアプリケーションの開発、いわゆるEUC(エンドユーザーコンピューティング)にはクラウドサービスの方が手軽に導入でき、メンテナンスも容易だ。

価格形態・契約形態

 クラウドサービスは各業務部門が個別に事業者と契約することも多いが、その場合は社内ポリシーやガバナンスの面で注意が必要になる。業務部門による判断だけでなく、情報システム部門などITガバナンスやライセンス管理の担当部署と協議の上で導入することが望ましい。

オプション

 Webデータベース・ノンプログラミング開発(RAD)のオプション機能は、製品・サービスによって異なる。例えば、複数の外部データベースやシステムとの接続を可能にするコネクターを有償のオプションとして提供するツールがある。


Webデータベース・ノンプログラミング開発のシステム要件・他システムとの連携方法


一般的な導入方法・導入環境

 Webデータベース・ノンプログラミング開発は、事前の導入コンサルティングや業務部門のユーザー向けに開発手法、デザイン方法といったコーチングを行うサービスも含めて提供している場合がある。

導入時に必要なもの

 従来のEUCアプリケーション、例えばExcelやAccessなどのマクロプログラム、Notesデータベースなどの機能をそのまま移行する際には、あらかじめコード解析や必要な機能の洗い出しを実施しておく必要がある。

導入後の運用方法・サポートの有無

 クラウドサービスの場合、業務部門が運用することが一般的だろう。ただし、業務部門の担当者が社内ポリシーやガバナンスに準拠しないアプリケーション(いわゆる“野良アプリ”)を無秩序に作成しないように、業務部門の中に運用担当者を置くか、情報システム部門の協力体制を構築する必要があるだろう。開発中や実行中に発生するトラブルや疑問は、サービス事業者のサポート窓口に直接問い合わせるようにすると、運用部門の負荷を軽減することができる。また、サービスによっては、社外ユーザー間でアプリ開発のナレッジ共有や意見交換ができるユーザー会、使い方をレクチャーするイベントが用意されていることもある。これらが盛んに開催されているか否かといったポイントも選定基準にするとよい。

他製品との連携方法

 Webデータベース・ノンプログラミング開発ツールの中には、ExcelやAccessといったオフィスアプリケーションを含む他のツールと連携し、他のツール上で定義した画面デザインやプロパティ情報を読み込んでアプリケーションを作成するという方法を採用しているものがある。また、サービスによっては特殊な機能をプラグインやAPI連携として別途販売されているものもある。これを利用すれば、例えば経費精算機能やカレンダー機能、電子契約機能などといった便利な機能を開発なしで簡単に追加できるため、簡単に開発アプリの利便性を向上させることもできる。導入時にはこのような付属要素もチェックするとよいだろう。