Event Reportイベントレポート

「また参加したい」「他の人も誘いたい」との声が多数!
ITreview初のユーザー会「VOICE」を4/21開催

ユーザー参加型のワークショップも好評!当日のセッション内容を一挙紹介

「IT選びに、革新と確信を」――企業がITを活用する上での“信頼できる声”や“確かな情報”の集まる場を創出し、IT選定や購買の透明性を高め、迅速で自信に溢れた意思決定のできる世界の実現を目指し、2018年10月に誕生したITreview。寄せられた“声”を自社製品・サービスのマーケティングに活用し成果を上げているユーザー企業も日に日に増え続けております。そしてITreviewのサービス開始から4年目を迎えた2022年4月、初のユーザー会「VOICE」をオンラインにて開催しました。

オープニングトーク

黒野 源太
アイティクラウド株式会社
代表取締役社長 兼 CEO

レビュープラットフォームとして、メディアとして、データプラットフォームとして成長を遂げるITreview

ユーザー会「VOICE」は、黒野 源太(アイティクラウド株式会社 代表取締役社長 兼 CEO)のオープニングトークからスタート。黒野は、ITreviewの誕生秘話を語った後、3つの視点からITreviewの成長について紹介しました。
「まずレビュープラットフォームとしてITreviewはどのように成長してきたのか、この3年3カ月でレビュー数は6万件を突破しました(2022年6月時点では7万件を突破)。 認知度と満足度で製品をマッピングするGrid(グリッド)という新しい概念も定着しつつあり、Grid数は301カテゴリーにも及びます。

またメディアとしてITreviewは、IT製品比較サイトでは2年連続認知度No.1(2022年3月 自社調べ)を獲得し、月に約150万PVがあるサイトに。ローンチ後6カ月時点と比較すると約18倍のPV数があるメディアに成長しました。さらに私たちには6万件を超えるレビューがありますので、これをデータとしてベンダーの皆さまへご提供。データプラットフォームとしてITreviewをご活用いただくことも増えてきました。製品の定量比較であるカテゴリーレポートを現在70カテゴリーで展開し、比較検討データを可視化したインテントデータも多くのベンダーの皆さまにご活用いただいています。これらのレビューやデータをさまざまなITツールと連携し社内へ浸透させ、ビジネスの成功へつなげる取り組みを私たちのCS(カスタマーサクセス)が行っています。ビジネスの成功ヒントは顧客の声の中にあり。これが私たちの信念です」(黒野)

特別講演

Godard Abel 氏
G2.com, Inc.
CEO/G2共同創業者 

米国のビジネス用ソフトウェアバイヤーの86%がレビューサイトを最も頼りにしている

オープニングトークに続くプログラムは、ITreview業務提携先である米国最大級のレビュープラットフォーム「G2」のCEO、Godard Abel氏による講演です。Godard Abel氏は、「ある統計によると、世界中の企業がビジネス用ITに費やしている総額は、毎年4兆5000億ドルにも上るそうです。ソフトウェア業界は毎年10%も成長している分野で、今後30年で10倍の成長を遂げる見込みとの予測もされています」(Godard Abel氏)

「G2を訪れるソフトウェアバイヤーの数は毎月700万人以上、ページ閲覧数は900万回を超えています。彼らはG2に集まった160万件以上の信頼できるレビューに基づいていろいろな商品を検索したり比較したりしているのです。
「また、米国における大きな傾向として、ソフトウェアバイヤーたちは、従来の市場調査会社やアナリストのことをもはや信じていないのです。私たちは2021年に1000人以上のソフトウェアバイヤーを対象にリサーチを実施しました。そこで判明したのが、従来の市場調査会社やアナリストを信用しているのは購入者のうちたった4%であり、ソフトウェアベンダーやそのWebサイトを信じている方も38%しかいないということです。
一方で、米国のビジネス用ソフトウェアバイヤーの86%がG2のようなユーザーレビューサイトを最も頼りにしています。G2のビジョンは、お客さま目線でビジネスソフトウェアの購入を容易にするというものでしたが、それは既に米国では実現されつつあります」(Godard Abel氏)

今、米国で起きているSaaS業界の変化は2~5年のうちに日本にも訪れる

 G2を利用したABM事例としてCisco、GoCardlessが紹介され、「G2は、AmazonやMicrosoft、SAPのような数々のパートナーマーケットプレイスにもレビューコンテンツを提供し、そこで買い物をするソフトウェアバイヤーがより速くより良い判断を下す手伝いもしています。G2レビューを備えたマーケットプレイスのプロフィールのクリック率が14%も高く、コンバージョンは17%も上昇、サブスクリプション率も13%高くなっています」(Godard Abel氏)とレビューの持つ力を数字で示したGodard Abel氏は、「このスピーチで挙げたすべてのトレンドが2~5年のうちに日本にもやってくることになるでしょう」と講演を締めくくりました。

受賞企業

今期も10社がCustomer Voice Leadersに選出
代表企業2社によるレビューマーケティング事例の講演も

ITreview では、ITreview を利用し、顧客の声に向き合い、顧客を中心にビジネスを回し、自社・顧客ともに成功している企業を「Customer Voice Leaders 」として年1 回表彰させていただいています。

Customer Voice Leaders 2022 ※50音順・敬称略
株式会社クレイ
株式会社コンカー
シスコシステムズ合同会社
株式会社マツリカ
GMO グローバルサイン・ホールディングス株式会社
ON24 合同会社
株式会社PLAN-B
rakumo 株式会社
Repro 株式会社
株式会社ROBOT PAYMENT
村上 喬政 氏
株式会社PLAN-B
SEARCH WRITE事業部 マネージャー

レビュー獲得数、満足度スコアを個人の評価制度の指標に追加するなどの施策で、レビュー投稿数の課題を克服

 まずご講演いただいたのは、コンテンツマーケティング(SEO)ツール「SEACH WRITE(サーチライト)」を展開する、株式会社PLAN-B SEARCH WRITE事業部マネージャーの村上 喬政氏。村上氏からは、ITreview導入後の課題と改善策について次のようにご紹介いただきました。
「第三者からの評価獲得、製品・企業のブランディングと認知向上、リアルな声をサービス品質改善につなげること。この3つの理由からITreviewを導入しましたが、導入後陥ってしまった課題が2つありました。1つは、レビューの投稿数を集めることに苦戦しました。この点については、チーム全体でレビュー獲得に動くための意識改革という改善策を実施しました。
「ITreviewにより第三者の評価を獲得しそれをセールスやマーケティングに活用できたことで、新規顧客数が増加しました。またサービス品質改善のPDCAサイクルを加速できたこと、そして組織の一体感が醸成できたことがITreview導入のメリットであると実感しています」(村上氏)

山田 拓也 氏
Repro株式会社
Marketing Division media team

1 カ月で高評価レビュー10 件獲得!Repro のITreview 活用術

続いてご講演いただいたのは、Web接客ツール「Repro」を展開する、Repro株式会社 Marketing Division media team の山田 拓也氏です。 「ITreviewのLeaderバッジは、展示会、ホームページ、営業資料で活用し、加えて、レビューを掲載した『口コミでわかる Reproの強み・弱み』というホワイトペーパーも作成しました。

マイナスのポイントを掲載することにはやはりチーム内でも議論がありましたが、サービスのメリットだけを伝えるのではどうしてもセールストークにしかならないので、包み隠さず掲載するほうがお客さまに誠実だという結論に至り、弱みを含んだ形で作成することにしました。結果として、多くの方々にダウンロードいただける資料となりました」(山田氏)

「これらの取り組みを進め、カスタマーサクセスチームとの連携も強化したことにより、現在レビュー36件、平均満足度4.3という高い数値を示すことができています。ツールの選定に、レビューを見ないなんてあり得ないという時代が1日も早く訪れるように、今後もITreviewの活用を積極的に進めていきたいと思います」(山田氏)

【LIVE配信】Best Software in Japan 2022先行発表  クイズ形式のワークショップは、ご参加いただいたユーザーに好評!

ITreviewのCS(カスタマーサクセス)とユーザーのみなさんが、ITreviewに関するクイズを通じてコミュニケーションするワークショップがLIVE配信にて開催されました。ITreviewの「掲載製品数は?」「カテゴリー数は?」「レビュー数は?」などの基本的な出題から始まり、「過去1年でベンダー様から寄せられた要望の数は?」「要望をもとに実施したリリース数は?」といった機能リリースについてのクイズまで、ご参加いただいたユーザーの方々にはzoomの投票機能を使ってご回答いただき、その場で投票結果と正解を発表。なごやかな雰囲気でワークショップは進められました。

イベント後のアンケートでは、「参加してよかったセッションは?」という問いに、このワークショップを挙げる方々も多く、「投票→集計結果などがあって、他ユーザーの現状を知ることができた」との声も聞かれました。

ITreview
クロージングトーク

竹内 一浩
アイティクラウド株式会社
取締役 兼 CSO

ITreviewユーザーの“声”を集め分析、ロードマップへ
レビューマーケティングをさらに加速するプラットフォームへ

最後のプログラムは、竹内 一浩(アイティクラウド株式会社 取締役 兼 CSO)によるITreview新サービス・ロードマップの発表です。竹内からは、ITreviewを圧倒的にレビューが集まっているサイトへ、コミュニティ型会員サイトへ飛躍するためのさまざまな施策が紹介された後、ITreviewユーザーの方々がレビューマーケティングをさらに効果的に実践できるよう、近日リリースを予定している新サービスを発表しました。

「また、通常のマーケティング施策と比べ、活用することによって受注率が1.5倍高まると実績のあるインテントデータ(製品ページ・カテゴリーページなどの訪問者をIPアドレス解析し企業名をリスト化)をもっとご活用いただけるような仕組みをご提供したいと考えています。例えば、企業データベースのFORCASさまとの連携によってMA/CRMのシナリオ追加にご活用いただいたり、ご提供する法人番号をさまざまな施策に利用したりすることが可能になります。さらに、ユーザー企業の皆さまが、自社の状況を可視化できるアクティブレポートなども発行していきたいと考えています」(竹内)

「ITreviewは、ユーザーの皆さまからいただいた“声”によって、これまで約4000件のサイト改修を実施しております。これからも、皆さまの“声”に向き合い、改善を重ねていきます。皆さまのビジネスが成功されることに、私たちITreviewもしっかりと伴走していくことをお約束します」(竹内)という言葉で、本イベント「VOICE」を締めくくりました。

参加者アンケート結果
「また参加したい」「他の人も誘って参加したい」の声 “”が多数!参加された方々の 声 を次回開催に反映

たくさんの参加者を迎えて行った、ITreview 初のユーザー会「VOICE 」。イベント終了後、ITreviewにはさまざまな“声”が寄せられました。その一部をご紹介します。

  • アメリカでのレビューマーケティングの状況が知れたことや、他社さんの効果的なレ ビュー収集の例を知れたことが、今後の自社での施策検討の際に、参考になると思った
  • G2 の方のお話が特に興味深く、今後の日本の市場の展望について知れた
  • SaaS 業界のトレンド~収集事例まで幅広く、勉強になりました
  • ほぼ“新サービス・ロードマップ”のセッションのみの視聴となってしまいましたが、興味深い内容で した
  • イベントの進行や、企画、その中身も大変勉強になる内容が多かった

多数の参加者の皆さまが「満足」「どちらかといえば満足」「また参加したい」とご回答いただく一方で、「セッションはストーリーが決まっている内容、かつ説明になっていたので、セミナーではなく『ユーザー会』としては面白みを感じなかった」との貴重なご意見もいただきました。ITreviewは、寄せられた皆さまからの“声”を真摯に受け止め、次回の「VOICE」開催に反映していくことをお約束いたします。
次回の「VOICE」にご期待ください。