ベンダーが設定しているトライアル期間は、7日~30日間程度が一般的で、高価格かつ複雑なシステムでは1~3カ月程度になる場合があります。

導入するIT製品の区分 システムの例 トライアル期間の目安 主な理由
短期間で操作性を確認できるクラウドサービス チャットボットチャットツール 7日間 初期設定が少なく、基本操作を短期間で確認しやすいため
機能確認に一定の時間が必要なシステム 業務システム(販売管理・タスク管理・プロジェクト管理・勤怠管理・営業支援など) 14日間 設定項目・確認すべきフローが多いため
初期設定・動作確認・シナリオ作成に一定の時間が必要なシステム RPAツール 30日間 初期設定やシナリオ作成・動作確認に時間がかかるため
高価格・複雑な業務システム 大企業向けの管理システム 1〜3カ月 複数部門での検証や要件調整が必要となるため

実際の提供条件は製品によって異なるため、導入前に各ベンダーの最新情報をご確認ください。

7日間:短期間で操作性を確認できるクラウドサービス

チャットボットなど、短期間で操作性を確認できるクラウドサービスを導入する場合、7日程度のトライアル期間が設定されているケースがあります。

チャットボットツールは、ブラウザからログインするだけで利用できるものが多く、基本的な機能や操作性を短期間で確認しやすい特徴があります。そのため、ベンダー側も1週間程度でサービスの概要を体験できるように設定しているのが一般的です。

14日間:機能確認に一定の時間が必要なシステム

業務システムや販売管理システムなどは、機能確認に一定の時間を要するため、14日間程度のトライアル期間を設けている傾向があります。

業務システムには、勤怠管理や経理、営業支援など多くの種類があり、機能や設定項目が多い傾向です。例えば、販売管理システムには、マスタ入力や在庫管理といった機能が搭載されています。

そのため、基本的な機能を細かく確認できるよう、2週間程度のトライアル期間を設けているのが一般的です。

30日間:初期設定・動作確認・シナリオ作成に一定の時間が必要なシステム

PAツールなどは、業務シナリオの構築や検証に時間がかかるため、30日程度のトライアルが設定されるケースがあります。

RPAツールとは、データ入力や転記、システム関連携などの定型業務を、ロボットを活用して自動化するツールです。

トライアル期間では、自社で自動化できる業務を洗い出し、実際にシナリオを作成して操作性や機能を確認します。初期設定や動作確認に一定の時間がかかるため、1カ月程度のトライアル期間を設けるベンダーが多い傾向です。

1〜3カ月:高価格・複雑な業務システム

高価格帯のIT製品や複雑な業務システム(勤怠管理・人事管理・販売管理など)では、トライアル期間が1〜3カ月に設定されているケースが多いです。製品によっては、本当にそのツールが導入可能かどうかを試すPoC(概念実証)や導入支援がトライアル期間に含まれることもあります。

例えば、大企業で業務システムを導入する場合、複数の部署が関わることが多くあります。ツール導入では、現場の利用者が操作性を確認したり、自社の業務に合った機能を選定したりしなければなりません。そのため、1〜3カ月程度と長期間のトライアル期間が設けられることが一般的です。

ベンダーがトライアル期間を決める要因

ベンダーは、以下の要因を考慮してトライアル期間を設定しています。

  • 製品・サービスの複雑さ

機能が多く複雑な製品ほど、理解や検証に時間がかかるため、トライアル期間が長く設定される傾向がある

  • 導入の難易度

初期設定や環境構築に手間がかかる場合、実際に運用するまでに一定の期間が必要となる(30日~90日程度)

  • 製品の価格帯

価格が高い製品ほど導入判断に慎重になるため、十分に検証できるようにトライアル期間が長く設定される場合がある

  • 利用を想定しているユーザー(企業規模・業種)

大企業向けや専門性の高い業種では、社内調整や検証に時間がかかるため、長めのトライアル期間が設定されやすい

  • 競合ベンダーが提供しているトライアル期間

他社製品と比較検討されることを踏まえ、同程度またはそれ以上の期間が設定される場合がある(競争力維持のため)

一般的に、機能がシンプルで導入しやすいサービスは短期間のトライアルとなり、高価格帯で設定や検証に時間がかかるシステムほど、トライアル期間は長くなる傾向があります。

また、利用を想定している企業の規模や業種も、トライアル期間を左右する要因の一つです。特に一部のBtoB向けのIT製品では、自社に合った製品かを判断するのに時間が必要となるため、長めのトライアル期間が設定されるケースが多いです。

競合ベンダーが提供しているトライアル期間を参考にして、期間を設定する場合もあります。

トライアル期間の目安を把握して自社に合ったIT製品を選ぼう

IT製品のトライアル期間は、導入する製品やプロジェクトの規模によって異なります。

一般的には7日~30日程度が目安ですが、大企業向けのシステムは使用感や運用体制の検証に時間がかかるためよ、より長い評価期間が設けられるケースがあります。

IT製品を選ぶ際は、トライアル期間の長さだけでなく、初期設定のしやすさや導入サポートの有無、ツール導入によって解決できる課題など、複数の項目を比較しましょう。

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