【2025年】セキュリティアセスメントのおすすめ12社をユーザーレビューで徹底比較!
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セキュリティアセスメントの基礎知識
セキュリティアセスメントとは、企業や組織の情報システムに潜むセキュリティ上の脆弱性やリスクを評価・診断するプロセスのことです。ネットワークやアプリケーション、クラウド環境など、あらゆるIT資産を対象に、情報漏えいや不正アクセスのリスクを事前に把握し、必要な対策を講じるために実施されます。
セキュリティアセスメントの利点としては、自社のセキュリティレベルを客観的に評価できること、業界標準や法規制に基づいた対策状況の確認が可能になることが挙げられます。また、セキュリティインシデント発生時の影響範囲や事後対応策の検討にも役立ちます。
活用事例としては、新しいWebサービスのローンチ前に脆弱性診断を行い、サイバー攻撃への耐性をチェックするケースや、クラウド移行プロジェクトにおけるセキュリティ設計の妥当性を評価するケースなどがあります。近年では、取引先からのセキュリティチェックや監査への対応手段としても活用されており、企業の信頼性を高める上でも重要な施策となっています。
- セキュリティアセスメントの提供メニュー一覧
- 基本メニュー
- セキュリティアセスメントの比較ポイント
- ①:アセスメントの対象範囲で比較する
- ②:対応しているセキュリティ基準で比較する
- ③:診断手法やアプローチで比較する
- ④:レポートの詳細度と活用性で比較する
- ⑤:費用対効果で比較する
- セキュリティアセスメントの選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
- セキュリティアセスメントの価格・料金相場
- 簡易診断の価格・料金相場
- 標準診断の価格・料金相場
- 高度診断の価格・料金相場
- セキュリティアセスメントの導入メリット
- リスクの可視化による対策強化
- 社内のセキュリティ意識の向上
- 取引先や顧客からの信頼性向上
- セキュリティアセスメントの導入デメリット
- 導入コストが発生する
- 業務への一時的な影響がある
- 全リスクを完全に排除できない
- セキュリティアセスメントの導入で注意すべきポイント
- 実施タイミングの選定
- 内部関係者との調整体制
- 結果の活用と改善の徹底
- セキュリティアセスメントの最新トレンド
- AIを活用した自動診断の高度化
- クラウドネイティブ環境への対応強化
- サプライチェーンリスク診断の重要性増加
- 継続的セキュリティ評価(CA)の普及
- ゼロトラストモデルの評価項目への反映
セキュリティアセスメントの提供メニュー一覧
基本メニュー
メニュー |
解説 |
---|---|
脆弱性評価 | システムやネットワーク上の脆弱性を特定し、評価する |
報告と勧告 | セキュリティアセスメントの結果に基づいて、脆弱性やリスクに関するレポートを提供する |
セキュリティポリシー評価 | 組織のポリシーと規定に基づいて、セキュリティコンプライアンスを評価する |
アプリケーションセキュリティ評価 | Webアプリケーションやモバイルアプリケーションのセキュリティを評価する |
ペネトレーションテスト | ハッカーの視点から、システムやネットワークに侵入しようとする攻撃を模倣する |
情報セキュリティ認証取得 | 組織がISMSやプライバシーマークなどの情報セキュリティ認証を取得する際に専門的なサポートを提供するサービス |
情報セキュリティ認証の運用支援 | ISO/IEC 27001などの情報セキュリティ認証を取得している組織が、継続的に運用していくためのサポートサービス |
セキュリティアセスメントの比較ポイント
セキュリティアセスメントの比較ポイント
- ①:アセスメントの対象範囲で比較する
- ②:対応しているセキュリティ基準で比較する
- ③:診断手法やアプローチで比較する
- ④:レポートの詳細度と活用性で比較する
- ⑤:費用対効果で比較する
①:アセスメントの対象範囲で比較する
セキュリティアセスメントの比較ポイントの1つ目としては「アセスメントの対象範囲で比較する」というものが挙げられます。提供されるアセスメントによっては、ネットワークのみ、アプリケーションのみ、あるいは包括的なITインフラ全体など、対応範囲が異なります。
この対象範囲の違いを見落とすと、自社の重要資産が診断対象外となり、重大なセキュリティリスクを見逃してしまう可能性があります。例えば、クラウドサービスを主軸にしている企業が、オンプレ環境に特化したアセスメントを受けても実効性が低くなってしまいます。導入前には、どの領域を対象にしているかを必ず確認しましょう。
②:対応しているセキュリティ基準で比較する
セキュリティアセスメントの比較ポイントの2つ目としては「対応しているセキュリティ基準で比較する」という点です。アセスメントには、ISO/IEC 27001、NIST、CIS、SOC2など、各種フレームワークに準拠した評価が含まれるケースがあります。
自社の業界や取引先の要請によっては、特定の基準への準拠が求められることもあり、それに適合したアセスメントでなければ評価結果が通用しないこともあるため、注意が必要です。グローバル展開をしている企業では、NISTやGDPR準拠の診断を選ぶことで、海外のセキュリティ要件にも対応できる体制を構築できます。
③:診断手法やアプローチで比較する
セキュリティアセスメントの比較ポイントの3つ目としては「診断手法やアプローチで比較する」という点です。ツールを用いた自動スキャン中心のアセスメントもあれば、エンジニアによる手動診断を含めたアプローチもあります。
自動診断はコスト効率が高く迅速ですが、複雑な攻撃手法や設定ミスなどは検出しきれない場合があります。一方、手動によるペネトレーションテスト(侵入テスト)を含むアプローチでは、現実的な攻撃に近い検証ができるため、実践的な対策を導出しやすいという特徴があります。システムの重要性や規模に応じて適切なアプローチを選定しましょう。
④:レポートの詳細度と活用性で比較する
セキュリティアセスメントの比較ポイントの4つ目としては「レポートの詳細度と活用性で比較する」という点が重要です。アセスメントの結果として提出されるレポートが、どの程度具体的で実用的かは、実際の対策立案に大きく影響します。
一部のサービスでは、単に脆弱性の一覧を提示するだけで、対応策についての具体的な提案が含まれないケースもあります。理想的なレポートは、リスクの優先順位付けや推奨される対策、再発防止の提案まで含まれており、セキュリティ対策のロードマップ構築に直結する内容です。
⑤:費用対効果で比較する
セキュリティアセスメントの比較ポイントの5つ目としては「費用対効果で比較する」というものが挙げられます。高品質なアセスメントはコストも高額になりがちですが、提供される診断内容やレポート品質と照らし合わせた費用対効果の見極めが必要です。
価格だけで選定すると、診断の精度が低く、再診断が必要になったり、セキュリティ事故の防止につながらなかったりするリスクも生じます。年間契約での割引や、リスクスコアの定点観測を含めた継続的な診断など、コストに見合った付加価値が提供されるかどうかも重要な判断材料となります。
セキュリティアセスメントの選び方
セキュリティアセスメントの選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
①:自社の解決したい課題を整理する
セキュリティアセスメントの選び方の1つ目のステップとしては「自社の解決したい課題を整理する」というものが挙げられます。アセスメントを実施する目的によって、選定すべきサービスの内容が大きく異なります。
例えば、開発中のWebアプリケーションに対する脆弱性診断が目的であれば、アプリ特化型のアセスメントが適しています。一方、社内ネットワーク全体のリスク評価が必要な場合には、包括的なIT資産診断を選ぶ必要があります。目的を明確にせず導入すると、期待していた成果が得られず、費用や工数が無駄になってしまうリスクがあります。
②:必要な機能や選定基準を定義する
セキュリティアセスメントの選び方の2つ目のステップとしては「必要な機能や選定基準を定義する」というものです。診断対象、対応規格、レポート形式、対応速度、再診断の可否など、要件を細かく設定することで選定精度が高まります。
例えば、金融業界ではPCI DSS準拠の診断が必要となる場合がありますし、クラウド中心の業態であればAWS Well-Architected Frameworkに基づくアセスメントが求められることもあります。自社の業界特性や事業構造に即した要件定義を行うことが、的確なサービス選定の第一歩です。
③:定義した機能から製品を絞り込む
セキュリティアセスメントの選び方の3つ目のステップとしては「定義した機能から製品を絞り込む」というものが挙げられます。前段で整理した要件をもとに、対応できるサービスを比較・評価していく段階です。
具体的には、診断対象となるアセット(ネットワーク・Webアプリ・クラウドなど)に対して複数のサービスをマッピングし、診断頻度や対応スピード、価格帯の観点からスクリーニングしていきます。必要に応じて、診断レポートのサンプルを事前に取り寄せることで、期待値とのギャップを防ぐことが可能です。
④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
セキュリティアセスメントの選び方の4つ目のステップとしては「レビューや事例を参考に製品を選ぶ」というものが挙げられます。他社の導入事例や利用者レビューは、サービスの実用性や対応品質を見極めるうえで極めて有効です。
たとえば、ITreviewやBoxilなどのレビューサイトで、自社と同業種・同規模の企業がどのようなサービスを使い、どのような課題を解決したかを確認できます。対応の丁寧さや、レポートのわかりやすさ、緊急対応の実績など、導入後の運用に直結する評価項目にも注目しましょう。
⑤:無料トライアルで使用感を確認する
セキュリティアセスメントの選び方の5つ目のステップとしては「無料トライアルで使用感を確認する」というものが挙げられます。一部のベンダーでは、初回の簡易診断や限定機能の無料提供を実施しています。
このトライアル機会を活用することで、アセスメント結果の出力形式や内容、サポート体制のレベル感などを実際に体験できます。特に初めてセキュリティアセスメントを導入する企業では、初期段階のリスク低減やサービスの見極めとして、無料トライアルの活用は非常に有効です。
セキュリティアセスメントの価格・料金相場
セキュリティアセスメントの料金相場は、対象範囲や診断手法、レポート内容によって大きく異なります。以下に代表的なアセスメントの価格帯をまとめた表を掲載します。
診断タイプ | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
簡易診断 | 10万円~30万円程度 | スキャン中心で低価格。中小企業向けに人気。 |
標準的診断 | 30万円~100万円程度 | 一般的なWeb/ネットワーク脆弱性に対応。 |
高度・包括的診断 | 100万円~300万円以上 | ペネトレーションテストやマルチレイヤ診断に対応。 |
簡易診断の価格・料金相場
簡易診断型のセキュリティアセスメントは、主に自動スキャンツールを用いた短時間かつ低コストの診断であり、10万円から30万円程度の価格帯が一般的です。
Webサイト1~2ページの脆弱性チェックや、外部公開されたIPアドレスに対するスキャンなど、診断範囲は限定的であるものの、初期リスクの把握には適しています。特に予算の限られたスタートアップや中小企業にとっては、セキュリティ対策の第一歩として有効な手段です。
標準診断の価格・料金相場
標準的なセキュリティアセスメントでは、複数のIT資産を対象とした中規模な診断が行われ、費用相場としては30万円から100万円程度が一般的です。
この価格帯では、Webアプリケーション診断に加えて、サーバ構成やネットワーク設定のレビュー、認証周りのチェックなども含まれます。診断後のレポートでは、優先度に応じた対策提案が行われることが多く、社内のCSIRT(セキュリティ対応チーム)による対策実施の計画立案にも活用できます。
高度診断の価格・料金相場
ペネトレーションテストやゼロデイ攻撃を想定した診断など、高度な手法を用いるアセスメントの費用相場は100万円~300万円以上と高額になります。
この種の診断では、専門のホワイトハッカーが実際に侵入テストを行い、システムの防御力や検知能力を検証します。大手企業や金融機関、医療機関など、セキュリティインシデントの影響が大きい組織においては、このレベルのアセスメントが必須となることもあります。
セキュリティアセスメントの導入メリット
セキュリティアセスメントの導入メリット
- リスクの可視化による対策強化
- 社内のセキュリティ意識の向上
- 取引先や顧客からの信頼性向上
リスクの可視化による対策強化
セキュリティアセスメントのメリットの1つ目としては「リスクの可視化による対策強化」というものが挙げられます。アセスメントを実施することで、見えにくかったセキュリティ上の課題や脆弱性を可視化し、優先順位をつけた改善が可能になります。
具体的には、診断レポートで得られた情報をもとに、ファイアウォールの設定見直しや、ソフトウェアアップデートの計画立案など、実効性のあるセキュリティ対策を講じることができます。無作為な対策ではなく、リスクに応じた戦略的なセキュリティ強化が可能となる点は大きな利点です。
社内のセキュリティ意識の向上
セキュリティアセスメントのメリットの2つ目としては「社内のセキュリティ意識の向上」というものが挙げられます。アセスメントを通じて、各部署や担当者が自らの業務とセキュリティの関係を意識するようになります。
例えば、パスワード管理の甘さやアクセス権限の過剰設定といった運用ミスがアセスメント結果として指摘されることで、担当者が自ら改善行動を起こすようになります。これにより、組織全体としてのセキュリティ文化が醸成され、インシデントの未然防止にもつながります。
取引先や顧客からの信頼性向上
セキュリティアセスメントのメリットの3つ目としては「取引先や顧客からの信頼性向上」という点が挙げられます。セキュリティの取り組みを客観的に示すことができるため、企業の信頼性を高めるうえで非常に有効です。
特に、委託先管理やサプライチェーンリスクへの対応が求められる昨今では、アセスメント実施の有無が取引可否の判断材料となることもあります。診断結果のレポートや改善報告書を提示することで、取引先や顧客との関係構築においても有利に働きます。
セキュリティアセスメントの導入デメリット
セキュリティアセスメントの導入デメリット
- 導入コストが発生する
- 業務への一時的な影響がある
- 全リスクを完全に排除できない
導入コストが発生する
セキュリティアセスメントのデメリットの1つ目としては「導入コストが発生する」という点が挙げられます。高度な診断になるほどコストが高額となり、特に中小企業にとっては負担が大きく感じられることもあります。
単発の診断であっても数十万円以上、継続的なモニタリングを含めたアセスメントでは年間数百万円の投資が必要になるケースもあります。こうしたコスト面の課題は、ROI(費用対効果)を十分に見積もったうえで導入判断を行うことが求められます。
業務への一時的な影響がある
セキュリティアセスメントのデメリットの2つ目としては「業務への一時的な影響がある」という点が挙げられます。診断中には一部システムの負荷増大や、アクセス制限などが発生する場合があり、通常業務に影響が及ぶ可能性があります。
例えば、脆弱性スキャン中にシステムが一時的に遅延する、もしくはネットワーク構成のレビューのために一部サービスの停止が必要となることもあります。こうした影響を最小限に抑えるためには、診断スケジュールや対象範囲の事前調整が欠かせません。
全リスクを完全に排除できない
セキュリティアセスメントのデメリットの3つ目としては「全リスクを完全に排除できない」というものがあります。アセスメントは現時点でのリスクを把握する手段であり、未知の脅威やゼロデイ攻撃などに対しては限界があります。
診断結果に基づいた対策を講じたとしても、新たな技術や攻撃手法の登場により、セキュリティリスクは常に変動します。そのため、アセスメントの実施を1回限りで終わらせるのではなく、定期的かつ継続的な診断体制の構築が重要です。
セキュリティアセスメントの導入で注意すべきポイント
セキュリティアセスメントの導入で注意すべきポイント
- 実施タイミングの選定
- 内部関係者との調整体制
- 結果の活用と改善の徹底
実施タイミングの選定
セキュリティアセスメントの導入で注意すべきポイントの1つ目としては「実施タイミングの選定」という点が挙げられます。システム開発や運用のどのフェーズでアセスメントを行うかによって、得られる成果が大きく変わります。
システム開発後に診断を行った結果、設計レベルでの修正が必要になると、手戻りが大きくコストも膨らみます。逆に、設計段階や要件定義段階でアセスメントを導入することで、セキュリティバイデザインが実現し、修正工数を抑えることができます。
内部関係者との調整体制
セキュリティアセスメントの導入で注意すべきポイントの2つ目としては「内部関係者との調整体制」です。診断のスムーズな実施には、IT部門だけでなく、各システムの担当者や経営層との連携が不可欠です。
担当部門の協力が得られなければ、必要な情報が不足し、アセスメントの精度が低下する恐れがあります。また、経営層の理解が乏しい場合には、予算確保やリソース配分が滞る可能性もあります。組織全体での合意形成を早い段階から進めることが重要です。
結果の活用と改善の徹底
セキュリティアセスメントの導入で注意すべきポイントの3つ目としては「結果の活用と改善の徹底」という点です。診断レポートを受け取っただけで満足してしまい、具体的な対策が行われないケースが少なくありません。
アセスメントの本来の目的は「気づき」ではなく「改善」であり、指摘されたリスクに対して、どのような計画を立て、どこまで改善が完了したかを可視化・追跡する仕組みが求められます。レポート内容を社内教育やガイドライン整備にも活用することで、診断の効果を最大限に引き出すことが可能になります。
セキュリティアセスメントの最新トレンド
セキュリティアセスメントの最新トレンド
- AIを活用した自動診断の高度化
- クラウドネイティブ環境への対応強化
- サプライチェーンリスク診断の重要性増加
- 継続的セキュリティ評価(CA)の普及
- ゼロトラストモデルの評価項目への反映
AIを活用した自動診断の高度化
セキュリティアセスメントの最新トレンドの1つ目としては「AIを活用した自動診断の高度化」というものが挙げられます。従来のスキャンツールに比べ、AI技術を活用した診断では、異常検知の精度や予兆検知のレベルが飛躍的に向上しています。
例えば、ログデータをAIが解析し、通常とは異なるユーザー行動やシステムの挙動を即座に検知することで、インシデントの兆候を早期に把握することができます。これにより、従来よりも迅速かつ精度の高いリスク評価が可能となり、インシデント予防に大きく寄与しています。
クラウドネイティブ環境への対応強化
セキュリティアセスメントの最新トレンドの2つ目としては「クラウドネイティブ環境への対応強化」が挙げられます。マイクロサービスやコンテナ、Kubernetesの普及により、従来型の静的な診断では対応しきれないケースが増えています。
最新のアセスメントでは、動的環境における構成ミスや通信の異常をリアルタイムで検出する機能が強化されており、CSPM(Cloud Security Posture Management)やCWPP(Cloud Workload Protection Platform)との連携も進んでいます。これにより、クラウド特有のリスクにも対応した包括的な評価が可能となっています。
サプライチェーンリスク診断の重要性増加
セキュリティアセスメントの最新トレンドの3つ目としては「サプライチェーンリスク診断の重要性増加」というものがあります。自社だけでなく、取引先や委託先を含めた全体のセキュリティリスクを評価する必要性が急速に高まっています。
特に、2020年代以降に発生した大規模インシデントの多くがサプライチェーン経由であったことから、NISTなどのガイドラインでも第三者評価の重要性が強調されています。ベンダー管理におけるアセスメントの導入は、今やガバナンスの一部として位置づけられるようになっています。
継続的セキュリティ評価(CA)の普及
セキュリティアセスメントの最新トレンドの4つ目としては「継続的セキュリティ評価(CA)の普及」が挙げられます。従来のスポット型アセスメントでは不十分とされ、日常的にセキュリティ状況を監視・評価する「Continuous Assessment」が主流になりつつあります。
このアプローチでは、定期的に自動スキャンを実行し、リアルタイムでリスクの変化を可視化することで、脆弱性の放置や見落としを防止します。特にDevSecOpsの導入企業では、CI/CDパイプラインにアセスメント機能を統合するケースが増加しています。
ゼロトラストモデルの評価項目への反映
セキュリティアセスメントの最新トレンドの5つ目としては「ゼロトラストモデルの評価項目への反映」という点が注目されています。境界防御に依存しないセキュリティ戦略が一般化する中で、アセスメント内容もそれに追随しています。
具体的には、ID・アクセス管理(IAM)、多要素認証(MFA)、データアクセス制御の徹底など、ゼロトラストを構成する各要素に対して独立した評価項目が設けられています。従来のファイアウォールやウイルス対策にとどまらず、組織の全体的なセキュリティアーキテクチャを診断するアセスメントが標準化されつつあります。
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