ベンチマークべんちまーく

・正式名称:benchmark

概要

ベンチマーク(benchmark)とは、「基準」を意味する単語で、ビジネスでは「目標とする指標」「比較対象とする指標」の意で使われる。使用される業界・局面によって、その意味は異なる。

経営におけるベンチマーク

経営においては、自社を分析する上で比較対象として選定した競合他社やベストプラクティスのことをベンチマークという。また、ベンチマークを基に自社を分析・評価して改善につなげる経営手法、活動のことをベンチマーキング(benchmarking)というが、この活動の意でもしばしば「ベンチマーク」という言葉が用いられている。

IT業界におけるベンチマーク

IT業界においては、ハードウェアやソフトウェアの性能を比較・評価するための指標のことをベンチマークという。また、性能を比較・評価するためのテストをベンチマークテストというが、このテストの意でもしばしば「ベンチマーク」という言葉が用いられている。ベンチマークテストでは、比較・評価の対象となる性能ごとに専用のソフトウェア(ベンチマークソフト)を用いることが多い。ベンチマークソフトは、ハードウェアに負荷をかけるなど、対象となる性能を測定するために適当な状態・環境を作り出してテストを行う。

利用されるシーン・解決できる課題

身近なパソコンについても、CPUやGPUの処理速度、メモリやストレージの転送速度など多数の性能指標があり、総合的な性能を測定するものも含めて多くのベンチマークソフトが存在する。たとえば、CPUに関しては、インテルとAMDの2社で市場の大半を占めているが、ベンチマークソフトにより同じ環境で測定されたテスト結果(ベンチマークあるいはベンチマークスコア)を参照することで、客観的・相対的な比較・評価を行うことができる。