BPMびーぴーえむ
・正式名称:Business Process Management
概要
BPM(Business Process Management)は、組織内の業務プロセスを把握・分析し、継続的に改善・最適化を続けていく取組、またはそのためのシステムのこと。
具体的には、「業務プロセスの分析」「業務プロセスの再設計」「新たな業務プロセスの普及・展開・徹底」「定期的な監視」を統合して管理し、改善を続け最適化していく。
特徴
BPMは、業務のプロセス(手順・役割・分担・ルール等)を可視化して関係者で共有することで、日々の業務の成果を向上させることを目的とする。
似た用語としてBPR(Business Process Reengineering)があるが、BPRが1回限りの改革であるのに対し、BPMは組織が長期にわたり繰り返し行う日常業務を、PDCAサイクルを繰り返して継続的に改善・最適化することを目指すものである。
全社的な戦略に基づき、現場主導で業務プロセスの改善を繰り返すことで、ビジネス環境の変化に迅速に対応できる組織力を醸成していくことが可能となる。
利用されるシーン・解決できる課題
BPMは、効率的な業務を行うための業務プロセスを作るという短期的な成果と、ビジネス環境の変化や業務課題に応じて、現場主導で業務改善を迅速に行える組織力を醸成する効果がある。消費者ニーズの多様化やグローバル化など、ビジネスにおける多くの課題に対し、BPMにより継続的な業務プロセスの改善を可能とすることで、経営資源を有効活用し、事業展開の迅速化、サービス品質の底上げ、コストの最適化、顧客満足度の向上といった効果を得ることができる。