バッファばっふぁ
概要
バッファ(buffer)とは、「緩衝となるもの」「緩衝材」などを意味する単語「buffer」を語源とし、ビジネスでは「ゆとり」や「余裕」といった意味合いで使われる。IT分野では、バッファ(あるいはバッファメモリー)は、複数の機器等の間でデータを送受信する際に、処理や転送の速度差を補うために一時的にデータを蓄えておく記憶装置や記憶領域のことをいう。緩衝記憶装置と訳される。また、動画を滑らかに再生するために、開始前に数秒〜数分のデータをあらかじめ読みこんでおくことをバッファリング(buffering)といい、これもバッファと同様に処理や転送(通信)速度の差を補うため、一時的に送受信データを専用の記憶領域に蓄えておくことである。
特徴
バッファには、コンピューターのようにメインメモリーの一部をバッファ用領域として利用するものと、プリンターのようにバッファのためのメモリーを専用に設けるものがある。たとえば、コンピューターでの画像処理の際、読み/書きの速度差を緩衝するためにバッファ領域を使用する場合は、メインメモリーの一部をバッファ用領域として利用する。コンピューターからプリントする場合、コンピューターからのデータ転送速度よりもプリンターの処理速度の方が遅いため、プリンター側は受信したデータを専用のバッファ領域に一時保存し、そこからデータを読み出してプリントする。