バグばぐ
・正式名称:bug
概要
バグ(bug)とは、虫や害虫を意味する単語で、IT分野ではプログラム中の誤りや欠陥をいう。また、欠陥により生じるソフトウェアやシステムの不具合を指すこともある。バグの原因は、プログラムをコーディングする際のプログラマーの記述誤り、設計段階での矛盾や要求仕様自体の誤りなど様々である。
特徴
バグによる不具合は、ソフトウェアが動作しなくなるなど明らかなものもあれば、想定していた仕様と異なる挙動として現れるものもある。想定していた仕様自体に問題がある場合もあり、ソフトウェアの利用者やプログラマーなど立場によってバグのとらえ方も異なる。また、バグは必ず不具合を起こすわけでなく、特定の操作などによって不具合が引き起こされる潜在バグもある。代表的な例が西暦2000年問題(Y2K)で、従来のソフトウェアやシステムでは西暦を下2桁で表記・処理することが通例であったが、2000年が近づき下2桁では誤作動を引き起こすことが懸念された。西暦2000年問題は、社会的に深刻なバグと見なされ、ミレニアム・バグとも呼ばれた。ソフトウェアやシステムにおいて、リリース当初からバグが皆無ということはほとんどなく、バージョンアップやプログラムの差し替えなどによってバグを解消していく。ソフトウェアやプログラムの品質向上のためには、開発段階での十分なテストや顧客による動作検証、それらにより発見されたバグを取り除くデバッグ(debug)、バグ管理による傾向の把握などが重要となる。