BYODびーわいおーでぃー

・正式名称: Bring Your Own Device

概要

BYOD( Bring Your Own Device)とは、企業などで従業員が個人で所有するスマートフォンやタブレットなどの端末機器を持ち込み業務に使用すること。2018年版情報通信白書(総務省)によると、日本での導入は10.5%に留まり、米国・英国・ドイツの半分以下となっているが、スマートフォンやタブレットの利用が多くなり端末のスペックが向上したことで業務に十分利用できるようになってきたこと、端末の種類を選ばず利用できる業務アプリケーションがクラウドサービスとして提供され始めたこと、在宅勤務など場所を選ばない働き方が浸透し始めたことなどが、BYODを活発化させている。

特徴

BYOD導入のメリットは企業側の端末購入・維持のコスト削減が可能であること、利用する従業員は業務用、個人用と複数の端末を持つ必要がなくなり普段使い慣れた端末で業務を行うことができる点である。

デメリットは、第一に情報漏えいなどセキュリティのリスクが高まることである。個人所有端末での利用は時間や場所を選ばず業務が可能となることから、出先での盗難や紛失、個人利用のアプリの多様性やインターネットアクセス先の広範囲性などから情報漏えいが起こってしまう可能性がある。また、故意の機密データ等の持ち出しの可能性も考えられる。他にも、時間場所を選ばず業務を行えることから、仕事とプライベートの区別が付きづらくなり、労務管理の複雑化をまねく恐れもある。
BYOD導入に当たっては、こうしたメリットとデメリットを十分に検討した上で運用ルールの設定や社員教育、就業規則への反映等行う必要がある。