キャッシュきゃっしゅ
・正式名称:Cache
概要
キャッシュとは、一度利用したデータやひんぱんに使うデータを、メモリやハードディスク上にコピーして保存し、必要になった際に迅速に取り出せるようにする仕組みのこと。コピーしたデータそのものをキャッシュと呼ぶこともある。
たとえば、Webブラウザは、一度訪問したWebサイトのページや使われている画像を保存している。次に訪問するときは再度サーバーに通信してページの情報や画像を取得し直すのではなく、一度目に訪問した際に保存したデータを読み込んで表示させている。
特徴
キャッシュのメリットには、サーバーへのアクセスの軽減や、表示の高速化が挙げられる。しかし、あくまで最初に訪問した際のデータのコピーであるため、そのデータが最新のものとは限らない。仮にキャッシュの方が古いデータの場合は、実際のサイトと異なる画面が表示されることになる。
これを解消するためには、キャッシュを削除する「キャッシュクリア」が必要になる。
たとえば、自社サイトの内容を更新したにも関わらず、表示されるものが変わっていないときは、キャッシュクリアをすることで解決することが多い。
また、キャッシュ自体にも容量があるため、キャッシュがたまるとブラウザの動作が重くなってします。キャッシュクリアは動作改善の方法としても用いられる。
利用されるシーン・解決できる課題
キャッシュには、ブラウザにデータが保存されるブラウザキャッシュと、インターネット上に保存されるサーバーキャッシュなどがある。
音楽のストリーミング再生を行うアプリでもキャッシュの仕組みが用いられていることがある。
ストリーミング再生は、音楽や動画を端末にダウンロードするのではなく、インターネット上で再生することをいう。ストリーミング再生をするアプリは、一度再生した音楽を一時的に保存し、次に聞く際に曲が途切れないようになっている。