カニバリゼーションかにばりぜーしょん
・正式名称:Cannibalization
概要
カニバリゼーション(Cannibalization)とは、「共食い」を意味する英単語の「Cannibalization」を語源としたマーケティング用語のこと。自社内やグループ企業内で、製品やサービス同士が競合して顧客や売上を奪い合い、「共食い」状態になることを意味する。「カニバる」など動詞として用いられることも多い。
特徴
基本的に、カニバリゼーションは好ましくない現象を指す。例えば、既存商品と同じ顧客に対し提供価値が類似する廉価な新商品を投入したり、既存店舗の近くに同じチェーンの新店舗をつくることで、売上が期待通りに上がらなかったり、減少したりする場合が該当する。カニバリゼーションは、事前のリサーチ不足や開発時のターゲティング間違い、不十分なポジショニングが原因で発生することが多い。
一方、特定の地域に集中して出店し市場の独占を狙い、自社内の競争を強化し更なる発展を目指すため、戦略的にカニバリゼーションを引き起こす場合もある。
SEOにおけるカニバリゼーション
自社サイト内のコンテンツが増えてきた際に、内容が似ているコンテンツが複数存在する場合、キーワードが競合し評価が分散され、順位が上がりにくくなってしまう「キーワードカニバリゼーション」が発生することがある。
基本的には1サイト1ページにつき1キーワードで作成し、カニバリゼーションを未然に防ぐと共に、発生した際には重複コンテンツを削除するなど、適切な対処を行う必要がある。