クラッカーくらっかー
・正式名称:Cracker
概要
クラッカーとは、システムへの不正侵入や破壊、データの改ざんといった悪意を持った行動をする人物のこと。ハッカーと混同しやすいが、ハッカーの本来の意味はコンピュータに詳しい人物や卓越した技術を持った人物のことを指す。
ただし、クラッカーの意味でハッカーという言葉を使うことが多いため、サイバー攻撃への対策を行うような人物をホワイトハッカー、逆に攻撃的な行動をする人物(クラッカー)をブラックハッカーと呼び分けることもある。
特徴
クラッカーはシステムやソフトウェアなどの欠陥に対して、悪意を持った攻撃をしかけてくる。クラッカーへの対策としては、セキュリティ面の向上が重要だ。ユーザーはパスワードを定期的に変更する、OSやソフトウェアを最新バージョンにアップデートする、セキュリティソフトを導入するなどといった対策が求められる。クラッカーの攻撃方法は多様であるため、情報セキュリティに対する情報や事例についての把握をし続けることも管理者にとっては重要な業務となる。
利用されるシーン・解決できる課題
クラッカー(ブラックハッカー)からの攻撃を防ぐ役割で、ホワイトハッカーを採用する企業が増えてきている。日本政府もIT人材の育成のために、実践的な訓練の企画や推進を行う「ナショナルサイバートレーニングセンター」を総務省管轄の国立研究開発法人「情報通信研究機構(NICT)」が設置した。ナショナルサイバートレーニングセンターは、行政機関や地方公共団体、民間企業も対象として、有事を想定した体験型の訓練の提供も行っている。