ドリルダウンどりるだうん

・正式名称:Drill Down

概要

ドリルダウンはデータの集計や分析に使用される手法のひとつで、概要から詳細に向かってデータを絞って分析していくことを指す。逆に、集計範囲を広げていく操作は、ドリルアップと呼ぶ。
日付けのように年から月、日と絞り込めるものや、国から都道府県、市区町村へというように絞り込めるような階層関係のあるデータを分析する際に用いられることが多い。階層関係のあるデータだけでなく、特定の月のデータについての地域や部門別の集計や分析を行うこともドリルダウンと呼ぶ。

特徴

データ集計の階層レベルを下げながら分析していくため、細やかな分析を行うのに適している。ドリルダウンを行って仮説を立てるのではなく、仮説を立てた上でドリルダウンを行うことで、不必要な集計分析の手間が削減できる。

利用されるシーン・解決できる課題

売上分析に用いる場合には、地域を選択し、次に営業店舗を選択、さらに製品名、というようにドリルダウンを繰り返し、データを絞り込んでの分析がよく行われる。ドリルダウン自体はいわば絞り込んでいく作業であるため、分析を行う材料づくりのための行動となる。
例えば特定のエリアや店舗の売上が著しく下がった場合、その原因究明のためにドリルダウンを行うのが効果的だ。地域から店舗、店舗から個別の製品へと階層ごとの分析を行うことで、どの段階で問題が発生したかが明確になり、対応策が立てやすくなる。