ドリルアップどりるあっぷ
・正式名称:Drill Up
概要
ドリルアップとは、データを集計する階層を1段ずつ上げて集計項目を多くする操作のこと。
例えば、都道府県別に見ていたデータを地方別や国別に集計し直すなどの操作がこれに当たる。逆に、集計範囲を絞っていく操作は、ドリルダウンと呼ぶ。
年月日や、国、都道府県、市区町村といった階層関係のあるデータを分析する際に用いられることが多い。
特徴
ドリルアップはデータ集計の階層レベルを上げながら分析していくため、広範囲での分析を行うのに適している。ドリルアップの場合はデータが広範囲になるため概要は把握しやすいが、詳細はつかみにくい。
ドリルダウンは、仮説を立てた上で行わないと的外れな集計や分析になってしまうが、ドリルアップは、項目を広げていく操作であるため、仮説を立てるために活用しやすい。
利用されるシーン・解決できる課題
集計分析を行う範囲を、細かなところから広い範囲に向けていくドリルアップは、大まかな情報を掴み、仮説を立てるのに役立てられる。売上分析のようなマーケティング分野で使用されるものであるため、最終的にはそれぞれの現場でどのような施策を講じていくかを導き出すために使用されることが多い。ドリルアップから得た仮説をもとにドリルダウンを行い、詳細分析を行い、それぞれの現場で実践していく流れになることも多い。