エミュレーターえみゅれーたー
概要
エミュレーターとは、特定のプラットフォーム向けに開発されたソフトウェアを、異なる動作環境で擬似的に環境を再現して実行させるためのハードウェアやソフトウェアのこと。模倣を意味する「emulate」が語源であり、実行させたいプログラムを書き換えるのではなく、エミュレーターが本来のプラットフォームを模倣し、同じ振る舞いをすることで、別の環境でもソフトウェアを動作させることができる。
特徴
通常、ソフトウェアは特定の機械やシステム上で動作するよう構成されており、仕様の異なる環境でそのまま実行することはできない。同じ環境を用意するのが難しい場合でも、エミュレーターを用いることで、その環境を再現することが可能となる。エミュレーターは特定の環境とまったく同じように動作するため、ソフトウェア側からは本来の環境とエミュレーターの区別がつかず、そのまま動作させることができる。
利用されるシーン・解決できる課題
エミュレーターは、1台のマシンで複数のOSを動作させたい場合や、入手困難なハードウェア上で動作するソフトウェアを動かしたい場合などに役立つ。
例えばプログラミングでは、開発中のスマートフォン(Android)向けのアプリを、エミュレーターを用いることでWindows上でも動かし、テストすることができる。