カプセル化かぷせるか
・正式名称:Encapsulation
概要
データ通信を行う際、データはパケットと呼ばれる小さな単位に細切れにされて送られ、送り先で元の形に戻すという仕組みになっている。カプセル化とは、データ通信におけるパケットを、包み込んだ1つのパケットにすることをいう。具体的には、パケットを包み込む際に別のプロトコルで包む作業が行われる。
パケットにはヘッダ部とデータ部で構成されており、ヘッダ部はデータについての情報が記載してある。ヘッダ部はいわば送り先が書かれた封筒で、データ部は封筒の中の手紙とするとイメージがしやすい。カプセル化は、封筒に入った手紙をさらに大きな封筒に入れるという作業になる。
特徴
カプセル化を行うことで、パケットが別のプロトコルに包まれる。このことは、プロトコルの変換や暗号の付与を意味する。VPNではプライベートネットワークを仮想的に構築しているが、実際には公共ネットワーク上でデータのやり取りが行われている。カプセル化を行うことでプロトコルの変換や暗号の付与がなされるため、仮に外部から不正にVPNへ侵入されても通信内容を読み取れなくなる。カプセル化は、安全な通信を行うために必要な作業となっている。
利用されるシーン・解決できる課題
カプセル化は、プロトコルを変換したい場合や、通信の内容を暗号化したい場合などに利用される。つまり、セキュリティ性を高めたり担保したりするためにカプセル化は行われている。