GDBじーでぃーびー
・正式名称:GNU Debugger
概要
GDB(GNU Debugger)とは、GNUプロジェクトが開発したデバッガ(デバッグを行うためのソフトウェア)のこと。GNUプロジェクトは、GNUというフリーソフトのUnix系コンピュータOS(基本ソフト)を開発し、フリーソフトとしての利用を推進している団体である。
特徴
GDBは、Unix系システムの多くで利用可能なデバッガで、Linuxには標準でインストールされている。キーボードで文字列を入力して指示を与えるコマンドラインによって操作するソフトウェアであるため、コマンドを覚えて使用する必要があるが、プログラム開発者向けのソフトウェアであるIDE(統合開発環境)には、連携機能によってGDBを実行できるものもある。プログラムを指定した箇所で一時停止するように設定したり、プログラムを1行ずつ実行するなど条件を指定して実行させたり、プログラムで処理するデータを一時的に記憶しておく変数の値を変更・監視したり、プログラムの中の特定の処理部分を実行させたり、といったデバッグのための多くの機能を持っている。
利用されるシーン・解決できる課題
様々なプログラム言語に対応しており、Unix系の多くのOSを使ったシステム開発の現場で利用される。他のコンピュータ上のプログラムをデバッグする遠隔モードがあるため、家電や機械に搭載される組み込みシステムのデバッグに使われる例が多い。