ジンバルじんばる
・正式名称:Gimbal
概要
ジンバルとは、ある軸を中心に物体を回転させる装置のこと。ジンバルが動いても慣性の働きによってその中に入れた物体の向きを一定に保つ作用がある。近年は動画撮影時の手ぶれを抑えるための器具を指すことが多い。
特徴
2つの軸を中心として物体を回転させる2軸ジンバルや、横方向の揺れも感知する3軸ジンバルがあり、船舶の羅針盤や航空機などのジャイロスコープを格納するのに用いられる。近年の低価格化によってデジタルカメラやスマートフォン、ドローンでの動画撮影時の手ぶれ補正の機材としても使用されている。
利用されるシーン・解決できる課題
スマートフォンやデジタルカメラでの動画撮影時にジンバルを用いることで、歩きながらの撮影でも滑らかな映像を撮影することができる。スマートフォン用ジンバルは小型軽量(500グラム前後等)でミニ三脚がついているもの、アプリと連動して設定変更できるものなどがある。バッテリー駆動式で駆動時間は概ね10〜15時間である。デジタルカメラ用はスマートフォン用より大型(1キログラム前後)だが駆動時間は同程度である。近年のジンバル小型化や低価格化はドローンメーカーの技術によるところが大きいが、200グラム未満の小型ドローンにジンバルを搭載している機種はまだ少ない。