IP電話あいぴーでんわ
・正式名称: Internet Protocol電話
概要
IP電話のIPとはInternet Protocol(インターネットプロトコル)の略であり、IP電話はインターネットを介した通信や通話サービスのことをいう。音声をデジタル符号化し伝送する技術であるVoIP(Voice over Internet Protocol)により、音声通話を実現している。
特徴
IP電話は、0ABJ型、050型、電話番号不要型に分類されており、0ABJ型は03などから始まる10桁の番号で、固定電話と同様の(市外局番)-(市内局番)-(加入者番号)の形式、050型は050から始まる11桁の番号で(050)-(事業者識別番号)-(加入者番号)という形式で運用されている。電話番号不要型とは、LINEやFacebookメッセンジャー、Skypeなどのアプリケーションを利用したものをいう。
0ABJ型および050型は、事業用電気通信設備規則第35条等により品質基準が定められており、0ABJ型は050型よりも高い品質基準、従来のアナログ回線同等レベルが求められている。
従来の電話(アナログ)では、受け手までの間に交換局を経由するため、通話相手の距離が遠くなるに従って通過する交換局が増え、通話品質の低下と通話料金が高くなるというデメリットがある。これに対してインターネットを利用したIP電話は音声をデジタル化していることから品質が安定、また交換局を経由しないため、距離による料金の違いがなく、結果、料金は安い。
固定電話にIP電話を追加して利用する場合が多いが、IP電話のみで利用する場合は110番や119番の緊急電話番号や時報・天気予報などNTTのサービスにかけられないIP電話もあったり、インターネットのトラブル時には利用できなかったり、デメリットもある。
最近ではスマートフォンで使えるIP電話もあり、ビジネスの場での利用が増えている。