JCLジェーシーエル
・正式名称:Job Control Language
概要
JCL(Job Control Language)とは、メインフレーム(汎用計算機)で使われるプログラミング言語のこと。JCLを用いて実行するジョブ(一連の処理)の名称や、使用するコンピュータ資源を指定し、OSがそれを解読して実行に移す。そのため、「ジョブ制御言語」や「ジョブコントロール言語」とも呼ばれる。
特徴
メインフレームでのプログラム(COBOLやPL/Iなど)の実行は、全てJCLにプログラム名を記述し、そのJCLを起動することで実行される。JCLは複雑な業務の手順を容易に記述できるスクリプト言語で、基本的な制御文としては、ジョブそのものを定義するJOBステートメント、動かすプログラムを指定するEXECステートメント、そのプログラムで使用する資源を指定するDDステートメントがある。
利用されるシーン・解決できる課題
メインフレームは、1950年代に登場して以来、現在でも多くの企業の基幹業務システムに使用されており、そのシステムの実行にはJCLの使用が必要不可欠である。高い信頼性を保ったまま、大量のデータを処理することができる安定性の高さから、メインフレームを利用したいというニーズは今なお根強く残っているが、デジタルへのシフトが進む中、メインフレームシステムはレガシーシステムとも呼ばれ、モダナイゼーションが急務とされている。