冗長性じょうちょうせい
・正式名称::Redundancy
概要
冗長性(Redundancy)とは、冗長:重複していたり不必要に長かったりして無駄が多いことという意味であるが、IT用語では余裕を持たせるという意味で使われる。サーバーやネットワークシステムにおいて、機器の故障や突発的なアクセス集中による負荷に備え、予備を用意すること。システム障害が発生した場合でも、機能を維持できるようにするため予備のシステムを並列で稼働させる。システムを二重化(ミラーリング)する構成のため、通常のバックアップ方法とは異なる。
特徴
コンピュータシステムにおいては、耐障害性を高めるためにネットワークを含むシステム全体を二重化(ミラーリング)して予備のシステムを準備することを冗長化という。予備のシステム準備などにより、信頼性・安全性を確保した状態のことを冗長性があるという。
利用されるシーン・解決できる課題
稼働中のメインシステムに障害が発生した際、瞬時に予備のシステムに切り替えることで、損失を最小限に抑えることができる。また、サイバー攻撃、自然災害などの緊急事態が発生した場合、被害を最小限に抑えながら、予備のシステムに切り替えることで事業を継続できるため、BCP(事業継続計画)の必要性が高まっている現在、冗長性が求められている。