アウトバウンドセールスあうとばうんどせーるす
・正式名称:Outbound Sales
概要
アウトバウンドセールスは、企業側から見込み顧客に対して電話や訪問を行って、商品やサービスを売り込む営業手法のこと。飛び込み訪問、テレアポは、アウトバウンドセールスの一種。ターゲット設定が明確で、適切な対象にピンポイントでアプローチできれば受注率は高くなるが、対象と接点がない状態から営業をかけることも多いため、難易度は高い。アウトバウンドセールスが企業主体で行う営業であるのに対し、見込み顧客からの問い合わせや資料請求を受けて営業をかける手法をインバウンドセールスと呼ぶ。
特徴
インターネットやスマートフォンが発達した現代において、顧客は他社との比較が容易に行える。それによりTVCMや雑誌広告といった企業主体のアプローチは、従来に比べ効果が薄れてきている。そのため、アウトバウンドセールスにおいても、即決を目指すのではなく、見込み顧客との関係性づくりから始めることが求められる。アウトバウンドセールスは、自社の商品やサービスに合わせたターゲットの絞り込みにより受注率を高められるが、見込み客からのアクションを増やすことに注力するインバウンドセールスに比べると発展性が低くなりがちだ。
利用されるシーン
インバウンドセールスだけで十分な収益が得られる場合を除き、ほとんどの企業ではアウトバウンドセールスも設けられている。一見効率が悪い営業の手法のように捉えられるが、自社Webサイトへの流入が少ない時期や、自社商品のターゲットとなる層が少ない場合には、ピンポイントでアプローチするアウトバウンドセールスの方が効果を発揮することが多い。インバウンドセールスとアウトバウンドセールスの一方に偏るのではなく、ターゲット層に合わせて並行して用いるのが望ましいといえる。