パッケージぱっけーじ

・正式名称:package

概要

パッケージ(package)とは、一括して提供されるもの、包み、小荷物などの意味から、IT分野においては関連する事物をまとめたものとして様々な場面で用いられている。

特徴

ソフトウェアやシステムに関しては、顧客から受託し独自の仕様で開発するソフトウェアやシステム(スクラッチシステム)に対して、特定の業務に必要な機能をまとめ、汎用的に利用することができる既製品の業務ソフトウェアやシステムをパッケージソフトウェア、パッケージシステムと呼ぶ。この場合、「パッケージ」に「ノンカスタマイズ」のニュアンスも含めて用いられることが多い。また、様々な形態で販売されているソフトウェアの場合、サブスクリプションで提供されているWebサービスやダウンロード販売などに対して、店頭などの箱売り製品はパッケージ版と呼ばれる。プログラミングの分野では、JavaやPythonといったプログラミング言語において、クラスやインターフェイスをまとめたものをパッケージと呼び、プログラム本体からパッケージに含まれるクラスなどを呼び出して利用することができる。

利用されるシーン・解決できる課題

企業の給与管理や勤怠管理、顧客管理など特定の業務に関するシステムを独自に開発するのではなく、既製品であるパッケージシステムを利用することにより、初期費用を抑え稼働までの時間を短縮することができる。広く使われているパッケージシステムに業務形態を合わせることで、自社の業務を標準的な運用に近づけて効率化を図るケースも見られる。