パケットぱけっと
・正式名称:packet
概要
パケット(packet)とは、もともとは小包という意味を持つ単語で、インターネットでの通信において、データを一定のサイズに分割して送信する際の単位、または分割された通信データのこと。日本では、携帯電話やスマートフォンなどによるデータ通信料金を算出する際の通信量を表す単位としても使われる。
特徴
パケットは、分割されたデータにパケットの順番や送信先・受信先アドレスなどの制御情報が付加されて構成されている。ネットワークに大きなデータが流れると、そのネットワークが占有され、他のデータの通信ができなくなってしまうが、パケットに分けて送信することで占有率を低く抑えることができる。一部のパケットがエラーによって失われた場合も、データ全体を送信する必要はなく、対象のパケットを再送信するのみで済むため、効率のよい通信が実現される。受信先に届いたデータは、パケットの順番の情報によって並び替えられ、元のデータとして利用できるようになる。
利用されるシーン・解決できる課題
現在のインターネット通信は、ほとんどがパケットを使った通信方式(パケット交換方式)で構築されている。多くの利用者が様々なインターネットサービスを利用し、ネットワーク上のデータ量が増加する中で、各利用者の快適なインターネットの利用を支えている。