プラットフォーマーぷらっとふぉーまー
概要
プラットフォーマーとは、企業や個人がビジネスを行う基盤(プラットフォーム)として利用されるシステムやサービスを提供している事業者を指す。
WindowsやOfficeなどのソフトウェアを提供するMicrosoftがプラットフォーマーの先駆けと言われる。他、有名なプラットフォーマーとしては、世界最先端の検索エンジン企業であるGoogle、スマートフォン(iPhone)を提供するApple、世界最大のSNSであるFacebookを運営するMeta、インターネット通販サイトAmazonを展開するアマゾン・ドット・コムがあり、国内ではヤフーや楽天などが当てはまる。
特徴
インターネット上で基盤を提供するプラットフォーマーは、基盤を通して取得したユーザーの膨大なデータを活用し、あらゆる市場で事業を展開できる強みがある。参入や成長は容易ではないが、特定の分野で一旦高いシェアを獲得してしまえば、加速度的に普及・拡大が進み、寡占や一人勝ちの状態を生み出しやすい特徴を持つ。他の企業の新規参入などが困難になると、競争が滞る他、プラットフォーマーが独占的な地位を利用することで、利用者が価格交渉などで不利になるといった懸念が指摘されている。
利用されるシーン・解決できる課題
企業や個人がインターネットを利用して自前で事業を始めようとすると、膨大な費用や時間がかかるが、プラットフォーマーの提供する基盤を利用すると、早くて数時間で事業を開始できる。インターネット上で事業を行わない場合においても、クラウドで提供されるさまざまな基盤を、いつでもどこでもメンテナンス不要で利用することができる。この結果、事業者はシステム構築や運用にかかるコストを削減し、本業に集中することが可能となる。
消費者にとっても、その基盤を利用することで、多数の商品やサービスの中から自分に必要なものを選び、一定の安心・安全な場で取引を行えるメリットがある。