RFCあーるえふしー
・正式名称:Request for Comments
概要
RFC(Request for Comments)とは、インターネットの標準的な技術仕様を記した文書のこと。インターネット技術の標準化を推進する任意団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)がインターネット上で公開している。インターネット技術仕様の普及を目的として、研究成果をより良いものにするために「意見を募集(Request for Comments)」したことにはじまる。
特徴
インターネットに関わる標準化の提案(インターネットドラフト)がIETFに提出されると、分野ごとに設定されているワーキンググループ(作業部会)で議論され、採択されると検討・審議の上で改訂といった一連のプロセスを経てRFCとして公開される。公開されたRFCは、内容および状況によって、標準(Internet Standard)、標準化提案(Proposed Standard)、現状の最良事例(Best Current Practice)、実験(Experimental)、情報提供(Informational)、過去の文書(Historic)といったステータスが割り当てられて管理される。RFCには固有の通し番号が割り当てられ、内容の更新や廃止の場合は新しい番号が割り当てられた別のRFCが発行される。
利用されるシーン・解決できる課題
Web技術に関わる研究者や開発者などが、標準仕様を調べる場合に利用する。インターネットで利用される通信やアプリケーションなどの規格、経路制御やアドレス割り当てなどの運用やルール、インターネットに関わる理論などについて情報を収集することができる。