シンギュラリティしんぎゅらりてぃ

・正式名称:Singularity(技術的特異点)

概要

シンギュラリティとは、AI(人工知能)の知能が、人間の知能を超えること。ある基準(regulation)の下、その基準が適用できない(singularな)点であることから「シンギュラリティ(singularity)」といわれる。人工知能研究の第一人者であるレイモンド・カーツワイル氏が、著書「シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき(2005年)」の中で2045年に起こると予測しており、「2045年問題」とも言われている。

影響

AIの能力が加速度的に高まっており、社会の就業構造変化、つまり人間の仕事がAIに代わる、というのはよく言われることである。AIの進化による労働力代替の可能性については、各国で様々な推計が行われており、日本でも労働人口の約49%の職業が代替可能という試算結果がある。人口減少が社会問題になっている中、労働力不足を補うAIの進化が期待される他、就業構造だけでなく、あらゆる生活環境、社会環境が大きく変わると予測されている。

シンギュラリティの後の世界がどうなるかについては、人間がAIを支配できなくなる悲観的なシナリオと、人間とAIが統合して文明を進歩させていく楽観的なシナリオで議論されている他、AIの能力はあくまで人間のためにあり、シンギュラリティは起こらないという否定的な見解を示している研究者もいる。

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