SOHOそーほー
・正式名称:Small Office Home Office(スモールオフィス・ホームオフィス)
概要
SOHO(Small Office Home Office)とは、小さな事務所や家を事務所として業務を請け負う働き方のことである。一般社団法人日本SOHO協会では、「企業などから委託された仕事を、情報通信を活用して自宅や小規模事務所等で個人事業主として請け負う労働形態」と定義している。「働き方」を意味するが、「働き手」は事業主であり、規模は「小規模」という意味を含んでいる。そのため、企業に雇用されている人の働き方である「在宅勤務」とは異なる位置づけとされている。
特徴
SOHOに向いている職種は、グラフィックやWebクリエイター、編集・ライター、データ入力等事務作業、システム開発、士業(弁護士・司法書士・行政書士・税理士・中小企業診断士・社会保険労務士など)など、インターネットとパソコンがあればできる仕事である。
メリットは、事務所の賃貸コストが安く抑えられる点、働く時間や請け負う仕事内容など自分で自由に選定できる点である。一方でデメリットとして、収入が不安定になりやすい、ワークライフバランスが崩れやすいという点が挙げられる。
利用されるシーン・解決できる課題
SOHOは、スモールスタートで起業しようという際に選択する形態である。2018年は「副業元年」と言われており、厚生労働省が参考提示する「モデル就業規則」の中には、副業・兼業に関する規定が新設され、自らのスキルで仕事を請け負う人が増えている。また、人生100年時代となり、退職後に起業を選択する人も多い。起業当初は資金が限られることから、固定費が抑えられるSOHOはリスクを回避できる有力な選択肢の1つとなっている。