スパイウェアすぱいうぇあ

・正式名称:Spyware

概要

スパイウェアとは、コンピュータ内にある情報を盗み、インターネットを通じて別の場所に送るプログラムのことで、コンピュータウイルス(マルウェア)の一種。コンピュータウイルスは、ユーザーに悪影響を与えるプログラム全般を指すが、スパイウェアは情報を盗んで別の場所に送信する機能を持つものに限定される。

スパイウェアが盗み取る情報には、個人情報をはじめ、訪問したWebサイト、コンピュータ構成など、さまざまなものがある。スパイウェアがユーザーのコンピュータに侵入してしまう経路としては、ユーザーが新たにインストールしたソフトウェアや、知らないうちに自動でインストールされてしまったソフトウェアの中に組み込まれている2つのパターンがある。

特徴

スパイウェアに侵入されると、セキュリティ上の問題に加え、強制的に特定のサイトにアクセスさせられる、ポップアップウインドウで広告を表示させられる、コンピュータのセキュリティ設定を変更させられるといった弊害が起きる。

情報を盗み取るスパイウェアは、仮に侵入されたとしてもユーザーが認識できないことが多い。そのため、対策としては侵入させないことが最重要となる。スパイウェア対策としてはスパイウェア対策ソフトを導入するのが一般的だ。スパイウェア対策ソフトは、スパイウェアの侵入を防ぐだけでなく、万が一スパイウェアが浸入してしまった場合でも撃退してくれる機能がある。

スパイウェア対策ソフトと似た機能を持つものに、従来からあるウイルスセキュリティソフト(またはアンチウイルスソフト)がある。スパイウェア対策ソフトが登場した当時は、2つのソフトに機能差があったが、現在はスパイウェア対策ソフトでウイルス対策ができたり、ウイルスセキュリティソフトでスパイウェア対策ができたりするので、基本的にはどちらか一方をインストールしておけば問題ない状況にある。

利用されるシーン・解決できる課題

スパイウェアは、インストールされるものであるので、コンピュータに新たなソフトをインストールする際に隠れて組み込まれている可能性がある。スパイウェア対策ソフトを導入していたとしても、フリーソフトをはじめとした、新たにソフトをインストールする際には、信頼できるものかどうかのチェックは必須だろう。

スパイウェアが組み込まれたソフトをインストールする際には「エンドユーザー使用許諾契約」に情報を送信する機能が組み込んであるといった旨の説明が記載されていることが多い。そのあたりまで入念に確認した上でのインストールが求められる。