TCOてぃーしーおー

・正式名称: Total Cost of Ownership

概要

TCO(Total Cost of Ownership)とは、総所有コストまたは総保有コストのこと。コンピュータなどの機器やソフトウェア、システムの開発や導入から運用中の保守・運用などの人件費を含めた費用、使用終了後の廃棄に至るまでの全ての費用の総額をいう。米国ガートナー社のビル・カーウィンが提唱した概念である。

特徴

従来は、システム等の導入の際にかかるシステム開発費や機器購入費など初期導入費用(イニシャルコスト)が重視され、運用後の保守管理費用(ランニングコスト)や廃棄費用は軽視されがちであった。そのため実際に運用してみると、思った以上の費用が発生してしまい、投資効果が当初の予測よりも低い結果となってしまうことも少なくなかった。逆に、初期投資額を抑えることを優先したことで、業務効率が悪くなることもあり、返ってコストがかかることもある。
投資効果を正確に測るためにも、見えるコストだけでなく、見えないコストを含めて算出することが重要である。