スマホやインターネットの普及とともに、デジタルマーケティングの重要性も高まっています。しかし、デジタルマーケティングの活用方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、デジタルマーケティングの基本とWebマーケティングとの違い、具体的な手法について解説します。自社商品・サービスの効率的な売上アップを実現するためにも、ぜひ参考にしてください。

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、インターネットやITなどのデジタル技術を活用したマーケティング手法のことです。市場・顧客分析からマーケティング戦略の実行、効果改善まで、すべての工程においてデジタル技術を活用します。

インターネットが浸透するまでは、対面営業、新聞・雑誌・テレビなどを利用したアナログマーケティングが主流でした。インターネットが登場してからは、Webサイト・SNS・Eメール・アプリ・loTなどで得られるデータを活用したデジタルマーケティングが台頭するようになりました。

デジタルテクノロジーが発展した現代では、ビッグデータやAIなどを活用した実店舗での購買行動も分析・検証されています。このようにチャネルを越えて、顧客へ購買行動を促すのがデジタルマーケティングの特徴です。

デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い

デジタルマーケティングに近い言葉として「Webマーケティング」があり、同じ意味で利用されているケースもあります。しかし、Webマーケティングはデジタルマーケティングに包括されており、より狭義の部分的なマーケティング手法です。

Webマーケティングの具体的な手法は、Webサイトの閲覧履歴にもとづいた広告配信、Web上で優位に表示されるための対策など、すべてWeb上で行われます。一方で、デジタルマーケティングは、店頭での行動、AIやビックデータ活用なども範囲に入ります。

とはいえ、Webマーケティングは、デジタルマーケティングの中でも中心的な手法であり、商品の認知拡大や購買促進には欠かせません。双方を理解した上で、自社に最適な手法を取り入れていくと良いでしょう。

デジタルマーケティングの手法7選

次に、デジタルマーケティングの具体的な手法を7つ紹介します。

1.ホームページ運用

ホームページは、デジタルマーケティングの基盤です。後述するSEOやデジタル広告もホームページへの流入を目的としているため、まずはホームページを充実させましょう。「商品の販売」「資料請求」「ブランディング」など、マーケティングの目的にあわせて設計し、常に情報を更新することが大切です。アクセスを解析することで、ターゲットのニーズ分析や広告の効果改善にも活かせます。

2.SEO対策/MEO対策

SEO対策は、ユーザーがインターネットで自社に関連するキーワードを調べた際、検索結果の上位にサイトを表示させるための施策です。検索上位のサイトほどユーザーの目につきやすくアクセスしてもらいやすいため、集客効果を高められます。

MEO施策は、Google マップ上で自社が上位に表示されるために行う施策です。たとえば「ラーメン」と検索すると、スマホの位置情報をもとに近隣のラーメン店が検索結果に表示されます。来店につながりやすいため、店舗型ビジネスにとって特に重要な施策です。

SEOツールや、MEOツールを用いた細かい手法がありますが、まずはコンテンツや情報の充実を図りましょう。

3.デジタル広告

デジタル広告とは、オンラインで配信される広告です。大きく分けて、リスティング広告・ディスプレイ広告の2種類があり、配信先が異なります。

  • リスティング広告:検索結果の上部/下部に表示される広告。商品やサービスに興味のある、購買意欲の高いユーザーをサイトに誘導する。
  • ディスプレイ広告:WebサイトやSNS、アプリで表示される広告。画像や動画など表現方法が多岐にわたる。

デジタル広告は、認知拡大や購買意欲の熟成など、目的にあわせて広告の種類を選ぶことが大切です。

4.メールマーケティング

メールマーケティングとは、メールを通して顧客に商品情報やキャンペーン情報を届けたり、コミュニケーションを取ったりする施策です。すでに一度商品を購入した顧客や、自社を知っている顧客にアプローチするため、新商品にも興味を持ってもらいやすくリピーター獲得が期待できます。

ユーザーの購入意欲を引き上げて成約につなげる「ステップメール」や、定期的に情報を発信する「メールマガジン」などの方法があります。

5.アプリマーケティング

アプリマーケティングとは、スマートフォンやタブレットのアプリを通して、情報収集や顧客との関係性強化を行う施策です。アプリにユーザーを集めることで、ダイレクトに情報を発信でき、ユーザーの囲い込みにもつながります。

アプリの登録情報や行動を分析することで、精度の高いターゲティングができ、広告施策やキャンペーンの精度を高める効果もあります。クーポンやスタンプカード機能など、リアル店舗運営との組みあわせも有効です。

6.マーケティングオートメーション

マーケティングオートメーションとは、マーケティング活動を自動化・効率化させる仕組みです。システム上で管理した顧客情報をもとに、最適なマーケティング施策を導き出します。アクセス分析や広告への反応から見込み客の状況が可視化され、アプローチのタイミングを逃しません。

また、メールマガジンやキャンペーン周知などの業務を効率化できる機能もあります。MAとも呼ばれ、多機能なツールの活用が効果的です。

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7.SNSマーケティング

SNSアカウントを運用し、認知拡大やユーザーとのコミュニケーションを取る施策です。

消費者庁委託調査事業「インターネット消費者トラブルに関する総合的な調査研究報告書」によると、企業アカウントの投稿をきっかけに商品・サービスを購入した経験がある人は4割を超えており、売上拡大にも効果的だと分かります。炎上リスクに注意しながらも、共感を集める発信を続けることが大切です。

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デジタルマーケティングを活用しよう

インターネットが普及した現代において、デジタルマーケティングは、どの業界にも欠かせない戦略だと言えます。さまざま手法があるため、自社の目的にあった方法を選び、優先順位をつけて取り組むことが重要です。

また、デジタルマーケティングにはデジタル技術を活用したツールの導入も欠かせません。デジタルマーケティングの最適なPDCAサイクルを追求し、ビジネスの成功に役立ててください。

この記事の執筆

のまこ

ライター

フリーライター。IT・地域・ECセールスを中心に、toB/toC問わず執筆。具体例を盛り込んだわかりやすい文章を心がけています。東京在中で素敵な賃貸物件を見るのが趣味。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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