多様なビジネスニーズに対応することのできる「Microsoft Azure(読み方:マイクロソフト アジュール)」は、既存システムとの親和性の高さから、現在では世界中の多くの企業で導入が進んでいます。
自社のビジネスを発展させるうえでは強力な味方となり得るAzureサービスの数々ですが、そもそも導入によって、どういったメリットがあり、どのようなことができるようになるのでしょうか?
本記事では、Azureの概要説明から利用できる基本的な機能、メリットやデメリットなどについて、初心者にもわかりやすく解説していきます!Azure初心者には必見の内容です!
目次
Azureとは?

Microsoft Azure(読み方:マイクロソフト アジュール)とは、世界的に有名なMicrosoft社が提供するクラウドコンピューティングサービスです。多様な機能と高い柔軟性を持っていることから、中小企業から大企業まで、幅広いビジネスシーンで利用されています。
Microsoft Azureの最大の特徴は、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)の各種サービスを統合したところにあります。ユーザーはインフラの管理にかかる負担を軽減し、アプリケーションの開発やデータの管理に集中することができます。
また、Microsoft Azureはセキュリティの観点からも高い評価を受けており、多層のセキュリティ対策と世界中に分散されたデータセンターを利用することにより、企業の保有するデータの安全性を保証しています。このような特性が、ビジネス環境における信頼性を高める要因となっています。
IaaSとは
IaaS(Infrastructure as a Service)は、インフラストラクチャーをクラウド上で提供するサービスです。サーバーやストレージ、ネットワークなどの基本的なコンピューティングリソースを、インターネット経由で利用することができます。これにより、ハードウェアの購入や管理の手間が省けます。
PaaSとは
PaaS(Platform as a Service)は、ソフトウェア開発と展開のためのプラットフォームを提供するサービスです。開発ツールやデータベース管理などが含まれており、PaaSを利用することにより、開発者はインフラの管理にかかる負担を軽減し、アプリケーションの開発に集中することができます。
SaaSとは
SaaS(Software as a Service)は、インターネット経由でソフトウェアを提供するサービスです。ユーザーはソフトウェアを購入するのではなく、サブスクリプションベースでアクセスすることから、ソフトのインストールやメンテナンスの必要がなく、どこからでもアクセスすることができます。
Azureで何ができる?主な機能・サービス一覧

Microsoft Azureは、幅広い用途に対応するクラウドコンピューティングプラットフォームです。ビジネスのニーズに応じて、柔軟にリソースを調整できるのが大きな特徴です。
例えば、仮想マシンの作成やアプリケーションのホスティング、データの保存と分析などを行うことができ、オンプレミスのインフラストラクチャに依存せずに、効率的なビジネス運営が可能です。
サービス名 | 概要説明 |
---|---|
Azure Portal | Azureのサービスを一元管理できるツール |
Azure DevOps | AzureでDevOpsを実現できるツール |
Azure Active Directory | クラウドサービスのアクセスを管理できるツール |
Azure Functions | コードをサーバーレスで実行できるツール |
Azure Virtual Machines | 仮想マシンを作成できるツール |
Azure AI | AIソリューションを構築できるツール |
Azure Storage | クラウドにデータを保管できるツール |
Azure Information Protection | クラウドのデータを保護できるツール |
Azure Portal
Azure Portalは、Microsoft Azureのサービスを一元管理するためのユーザーインターフェースです。ここから、リソースの作成、管理、監視が行えます。直感的な操作でクラウドリソースを効率的に扱うことが可能です。
Azure DevOps
Azure DevOpsは、ソフトウェア開発プロジェクトのためのサービス群です。コードの共有、テストの自動化、ビルドとリリース管理が可能。開発チームが迅速に製品を市場に投入するのを支援します。
Azure Active Directory
Azure Active Directory(Azure AD)は、アイデンティティ管理とアクセス管理サービスです。クラウドベースのアプリケーションへの安全なアクセスを提供。ユーザー認証やグループ管理が容易になります。
Azure Functions
Azure Functionsは、イベント駆動型のサーバーレスコンピューティングサービスです。コードをトリガーに基づいて自動的に実行することができ、インフラ管理の手間を省けます。効率的なアプリ開発が可能です。
Azure Virtual Machines
Azure Virtual Machinesは、Azure上での仮想マシンサービスです。必要なOSやアプリケーションをインストールして、クラウド上でサーバー環境を構築できます。柔軟性とカスタマイズ性に優れています。
Azure AI
Azure AIは、人工知能(AI)関連のサービス群です。機械学習、ボットサービス、コグニティブサービスなどが含まれます。これらのツールを使って、スマートなアプリケーションを構築できます。
Azure Storage
Azure Storageは、高い耐久性と拡張性を持つクラウドストレージサービスです。ファイル、ディスク、キュー、テーブルなどのストレージソリューションが提供されます。ビッグデータの保管にも適しています。
Azure Information Protection
Azure Information Protectionは、データ保護とコンプライアンスを強化するサービスです。文書や電子メールにラベルを付け、適切なアクセス権限を設定することができます。情報漏洩を防止し、企業データのセキュリティを確保します。
Azureを使用するメリット

すべての機能がクラウドで動作する
Azureを使用するメリットの1つ目としては「すべての機能がクラウドで動作する」というものが挙げられます。サービスやアプリケーションをクラウド上で完全に動作させることができるため、ハードウェアの制約やメンテナンスの手間が削減されます。
既存システムとの連携や移行が簡単
Azureを使用するメリットの2つ目としては「既存システムとの連携や移行が簡単」というものが挙げられます。既存のシステムやアプリケーションとの連携や移行を簡単に行えるため、システムのアップグレードや拡張がスムーズに進みます。
セキュリティの強度やレベルが高い
Azureを使用するメリットの3つ目としては「セキュリティの強度やレベルが高い」というものが挙げられます。先進的なセキュリティ機能の搭載により、企業の保有するデータの安全性を確保し、リスクを最小限に抑えることができます。
Windows系サーバーとの相性が良い
Azureを使用するメリットの4つ目としては「Windows系サーバーとの相性が良い」というものが挙げられます。Microsoft系列の製品群との連携が強力であるため、Windowsベースのシステムには最適な環境を提供することができます。
日本円での支払いに対応している
Azureを使用するメリットの5つ目としては「日本円での支払いに対応している」というものが挙げられます。Microsoft Azureは、日本円での支払いにも対応しています。これにより、日本の企業が外貨の換算や手数料の心配なく利用することができます。
Azureを使用するデメリット

運用コストが発生する
Azureを使用するデメリットの1つ目としては「運用コストが発生する」というものが挙げられます。クラウドベースのサービスとなるため、毎月の運用コストは避けられません。サービスの利用量に応じた課金が行われるため、経費の見積もりと管理には注意が求められます。
専門的な知識が必要になる
Azureを使用するデメリットの2つ目としては「専門的な知識が必要になる」というものが挙げられます。Azureの導入において、クラウド環境のセットアップや運用には、特定の技術やスキルが必要になってくるため、トレーニングや人材確保の必要性が生じる場合があります。
ネット検索で自己解決しにくい
Azureを使用するデメリットの3つ目としては「ネット検索で自己解決しにくい」というものが挙げられます。Azureの複雑なシステムにおいて問題が発生した場合、インターネットの検索だけでは解決が困難な場合が多く、サポートや専門家への依頼が必要になることがあります。
Azureを導入する手順・フロー

①:Microsoftアカウントを作成する
Azureを使用するための最初のステップは、Microsoftアカウントの作成です。このアカウントは、あらゆるMicrosoftのサービスへのアクセスに必要になります。公式ウェブサイトから簡単に登録することができます。
②:Azureアカウントを作成する
Microsoftアカウントを作成したら、Azureアカウントを作成します。Microsoftアカウントでサインインした後、Azureアカウントにサインインすることで、利用するサービスや料金プランなどを選択することができます。
③:Azureのポータルサイトへログインする
アカウントの設定が完了したら、Azureのポータルサイトにログインします。このポータル画面からAzureで提供される様々なサービスを管理することができます。使いやすいインターフェースで、直感的に操作することができます。
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本記事では、Azureの概要説明から利用できる基本的な機能、メリットやデメリットなどについて、初心者にもわかりやすく解説していきました。
Azureには、様々な機能を利用できる一方、その機能をフルに活用するためには、専門的な知識や技術の習得が必要になってくるため、初心者にはハードルの高い作業です。
自社だけでの構築や運用が難しいという場合には、ぜひこの機会に「Azure導入支援・運用代行パートナー(コンサル)」の導入を検討してみてはいかがでしょうか?