「大容量かつ無料で使えるファイル転送サービスを探している」
「無料で使えるファイル転送サービスは安全なのかを知りたい」

ファイル転送サービスとは、メールでの添付が難しい大容量データを一時的に交換できるサービスのことです。画像や動画などの容量が大きいファイルを素早く安全に送受信することができるため、企業や個人を問わず、幅広いシーンで利用されています。

ファイル転送サービスには、主に無料版と有料版の2つの種類から提供されていますが、無料で使えるサービスの安全性は本当に大丈夫と言えるのでしょうか?

本記事では、大容量かつ無料で使えるファイル転送サービスの徹底比較に加えて、無料で使えるファイル転送サービスの安全性についても解説していきます。

ファイル転送サービスとは?

ファイル転送サービスとは?

ファイル転送サービスとは、メールでの添付が難しい大容量データを一時的に交換できるサービスのことです。画像や動画などの容量が大きいファイルを素早く安全に送受信することができるため、企業や個人を問わず、幅広いシーンで利用されています。

ファイル転送サービスの仕組み

ファイル転送サービスの仕組みは比較的シンプルな構造となっており、初心者の場合であっても簡単に使い始めることが可能です。

  1. 送信側がファイルをアップロードするとダウンロードリンクが生成される
  2. 受信側は共有されたダウンロードリンクからファイルをダウンロードする

ほとんどのサービスでは、難しい操作や複雑な設定をする必要がないため、無料のサービスであっても迷うことなく利用することができるでしょう。

ファイル共有サービス(オンラインストレージ)との違い

特徴 ファイル
転送サービス
ファイル
共有サービス
導入目的 ファイルの転送 ファイルの共有
有効期限 一時的 恒久的
転送速度 短い 長い
利用人数 限定ユーザー
(自分と相手)
複数ユーザー
(チーム全員)
サイズ制限 大容量向け
(1GB以上)
中容量向け
(1GB未満)
セキュリティ データに対して
パスワードを設定
ユーザーに対して
アクセス権を付与

ファイル転送サービスと似たサービスとしては、オンラインストレージやクラウドストレージとも呼ばれているファイル共有サービスの存在があります。

ファイル転送サービスは、主に大容量のファイルを送信することに特化しているため、転送されたデータの有効期限は一時的かつデータの保存には向きません。

ファイル共有サービスも、主に複数人でファイルを共有することに特化しているため、アップロード時間はファイル転送サービスよりも長くなってしまいます。

それぞれのサービスで想定される利用目的は異なるため、これらのツールを使用する場合には、それぞれのニーズに適したサービスを選択することが重要です。

無料で使える大容量ファイル転送サービス比較一覧表

ギガファイル便 firestorage tenpu データ便 sDrop
最大ファイルサイズ 300GB/1ファイル 40GB/1ファイル 1GB/1ファイル 2GB/1ファイル 1GB/1ファイル
データの保存期間 最大100日間 最大7日間 最大3日間 最大14日間 最大72時間
サービスの特長 ファイル転送サービスの代名詞的な存在。1ファイルあたり最大300GBまでのファイルが転送可能。 1回あたり最大20個までのファイル転送に対応。一度に最大40GBまでのファイルが転送可能。 広告が表示されないビジネスモデル。シンプルなユーザーインターフェースと直感的な操作が特徴。 最大500MBまでのファイル転送に対応。無料の会員登録で最大2GBまでのファイルが転送可能。 メールアドレスを登録して通知機能をオンにすることで最大1GBまでのファイルが転送可能。
価格 無料(0円~) 無料(0円~) 無料(0円~) 無料(0円~) 無料(0円~)
セキュリティ機能 ✅ 国内サーバー
✅ アンチウイルス
✅ パスワード保護
✅ ファイルロック
✅ セキュリティ監視
✅ ウイルスチェック
✅ パスワード保護
✅ 暗号化通信対応
✅ 暗号化通信対応
✅ パスワード保護
✅ ファイル削除設定
✅ VPCデータ管理
✅ 独自セキュリティ
✅ パスワード保護
✅ 有効期限の設定
✅ ダウンロード通知
✅ 自社サーバー
✅ 暗号化通信対応
✅ パスワード保護
✅ 自動ファイル削除
広告表示 あり あり なし あり なし
製品詳細 製品詳細 製品詳細 製品詳細 製品詳細

無料で使える大容量ファイル転送サービスおすすめ5選

GigaFile(ギガファイル)便

GigaFile(ギガファイル)便

製品名 GigaFile(ギガファイル)便
料金価格 無料
広告表示 あり
保存期間 最大100日間
対応ファイルサイズ 300GB/1ファイル
提供会社 株式会社ギガファイル

GigaFile(ギガファイル)便は、株式会社ギガファイルから提供されているファイル転送サービスです。

ファイル転送サービスの代名詞的な存在として浸透しており、1ファイルあたり最大300GBまでのファイルを転送することができます。

firestorage

firestorage

製品名 firestorage
料金価格 無料
広告表示 あり
保存期間 最大7日間
対応ファイルサイズ 2GB/1ファイル
提供会社 ロジックファクトリー株式会社

firestorageは、ロジックファクトリー株式会社から提供されているファイル転送サービスです。

1回あたり最大20個までのファイル転送に対応することができるため、一度に最大40GBのファイルを瞬時に転送することができます。

tenpu

tenpu

製品名 tenpu
料金価格 無料
広告表示 なし
保存期間 最大3日間
対応ファイルサイズ 1GB/1ファイル
提供会社 株式会社イノベーター・ジャパン

tenpuは、株式会社イノベーター・ジャパンから提供されているファイル転送サービスです。

ファイル転送サービスとしては珍しく広告が表示されないビジネスモデルであり、シンプルなユーザーインターフェースが大きな特徴となっています。

データ便

データ便

製品名 データ便
料金価格 無料
広告表示 あり
保存期間 最大14日間
対応ファイルサイズ 2GB/1ファイル
提供会社 株式会社ファルコ

データ便は、株式会社ファルコから提供されているファイル転送サービスです。

会員未登録の場合には最大500MBまでのファイルに対応しており、無料の会員登録を行うことで最大2GBまでのファイルを転送することができます。

sDrop

sDrop

製品名 sDrop
料金価格 無料
広告表示 なし
保存期間 最大72時間
対応ファイルサイズ 1GB/1ファイル
提供会社 株式会社パワーメディア

sDropは、株式会社パワーメディアから提供されているファイル転送サービスです。

シンプルな操作画面が特徴であり、最大1GBまでのファイルを転送するには、メールアドレスを登録して通知機能を利用する必要があります。

無料で使えるファイル転送サービスは本当に安全?

無料で使えるファイル転送サービスは本当に安全?

無料のサービスはセキュリティのリスクがある

ファイル転送サービスは確かに便利な代物ですが、無料で使えるサービスのなかには、セキュリティリスクを含むものがあるということも忘れてはいけません。

とくに、無料のファイル転送サービスには、広告が表示されるサービスも多く、これらの広告がマルウェアやフィッシング詐欺の入口になることがあります。

また、無料のファイル転送サービスでは、有料のサービスと比較して、データの保護や暗号化レベルが低い傾向にあるため、機密情報の転送には不適切です。

ビジネス用途での利用なら有料サービスが安全

無料のファイル転送サービスのなかには、ユーザーの行動データを分析し、その情報を第三者へ販売することで収益を上げているサービスなども存在します。

無料で使える全てのファイル共有サービスが危険というわけではありませんが、プライバシーポリシーとセキュリティ機能の有無は事前に確認するべきです。

とくに、顧客の個人情報や機密情報を取り扱うビジネスシーンでの利用に関しては、より高度なセキュリティを備えた有料サービスの利用を検討しましょう。

ファイル転送サービスにおける無料版と有料版の違い

ファイル転送サービスにおける無料版と有料版の違い

無料版 有料版
対象ユーザー 個人向け 法人向け
広告表示 あり なし
転送速度 遅い 速い
保存期間 期限あり 期限なし
セキュリティ 単機能 多機能
サポート体制 無人対応 有人対応
ファイルサイズ 制限あり 制限なし

ファイル転送サービスにおける無料版と有料版には、それぞれいくつかの違いがありますが、とりわけセキュリティとサポート体制では大きな違いがあります。

セキュリティの違い

無料のファイル転送サービスでは、基本的なセキュリティ機能は提供されているものの、パスワードやPINの設定ができるだけなど、その範囲は限定的です。

一方で、有料のファイル転送サービスでは、機密データの転送を安全に行えるように、エンドツーエンドの暗号化や多要素認証など、セキュリティが強固です。

サポート体制の違い

無料のファイル転送サービスでは、サポートは基本的なレベルに限定されており、オンラインFAQやコミュニティフォーラムによる自己解決に依存しています。

一方で、有料のファイル転送サービスでは、専門のカスタマーサポートが提供されており、電話やチャットを活用したリアルタイムサポートを実現しています。

法人向けファイル転送サービス比較一覧表

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【容量・速度で選ぶ】法人向けファイル転送サービスおすすめ5選

DirectCloud

DirectCloud

サービス名 DirectCloud
レビュー数 163件
満足度 ★★★★☆ 3.9
提供会社 株式会社ダイレクトクラウド

DirectCloudの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
5年ぐらい前から使用しております。最初はファイル置き場として利用しておりましたが、電子保存制度やインボイス制度に切り替わった際によりクラウドストレージの必要性を感じるようになりました。

デメリット(悪いポイント)
エクセルで大きいサイズの表を表示したときに、毎回全体表示から入るので、前回の倍率を記憶しておく機能などがあると助かります。

▼ 企業名:公益財団法人ソーシャルサービス協会
▼ 従業員規模:20人未満
▼ 業種:情報通信・インターネット

https://www.itreview.jp/products/directcloud-box/reviews/171308

HULFT

HULFT

サービス名 HULFT
レビュー数 66件
満足度 ★★★★☆ 4.0
提供会社 株式会社セゾン情報システムズ

HULFTの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
機能の設定が容易で難しい設定が少ない。暗号化などもパラメータで設定可能。自分から自分への送信なども出来るため、検証なども簡単にできる。

デメリット(悪いポイント)
暗号化の機能はあるが、その暗号化レベルについては開示されていないため、セキュリティが厳しい会社では導入が難しい場合がある。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:300-1000人未満
▼ 業種:ソフトウェア・SI

https://www.itreview.jp/products/hulft/reviews/135086

どこでもキャビネット

どこでもキャビネット

サービス名 どこでもキャビネット
レビュー数 26件
満足度 ★★★★☆ 3.7
提供会社 株式会社大塚商会

どこでもキャビネットの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
とにかくシンプルなのでマニュアル要らずで利用できるのは良いポイントです。また、Windowsのエクスプローラーからもアクセスでき、また同期も行えるので使い勝手が良いです。

デメリット(悪いポイント)
ファイルビューアー機能がないためダウンロードしなくてはいけない点は可能であれば改善してほしいなと思います。PDFファイルなどブラウザから直接中身を確認したい場面がありますので。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:20-50人未満
▼ 業種:情報通信・インターネット

https://www.itreview.jp/products/dokodemo-kyabinetto/reviews/146956

EASY FILE EXPRESS

EASY FILE EXPRESS

サービス名 EASY FILE EXPRESS
レビュー数 12件
満足度 ★★★★☆ 4.3
提供会社 トーテックアメニティ株式会社

EASY FILE EXPRESSの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
新しく入ってきた社員に対して、特に使用方法の説明などを行わずとも使用できているので、使用方法が感覚的に分かりやすいのだと思う。

デメリット(悪いポイント)
ファイルの削除タイミング(デフォルト値)の変更ができるといいのになと思ったりします。当初、プランごとの条件値である「送信数」の概念がわかりづらかった。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:100-300人未満
▼ 業種:建築・鉱物・金属

https://www.itreview.jp/products/easy-file-express/reviews/134160

AD FILE

AD FILE

サービス名 AD FILE
レビュー数 5件
満足度 ★★★★☆ 4.5
提供会社 株式会社ビットツーバイト

AD FILEの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
かれこれ数年にわたり使用しています。容量の大きいファイルや機密性の高いファイルを送るときに使用しています。

デメリット(悪いポイント)
もうすこし費用が安いと良いと思います。グーグルワークスペースの機能がアップした際に、グーグルのビジネスユースと迷った時もありました。

▼ 企業名:しゃんおずん
▼ 従業員規模:20人未満
▼ 業種:デザイン・製作

https://www.itreview.jp/products/adfile/reviews/137256

【セキュリティで選ぶ】法人向けファイル転送サービスおすすめ5選

GigaCC ASP

GigaCC ASP

サービス名 GigaCC ASP
レビュー数 48件
満足度 ★★★★☆ 4.0
提供会社 日本ワムネット株式会社

GigaCC ASPの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
ダウンロード画面をカスタマイズできる。設定した画像を背景に送ることでクライアントへの印象が大きく変わります。

デメリット(悪いポイント)
今でもバナーを設置できたり、背景を設定したり十分だがスタンプが送れたり、フォントのカラー変更ができたりもっと遊べたら面白い。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:20人未満
▼ 業種:組合・団体・協会

https://www.itreview.jp/products/gigacc-asp/reviews/154504

Bizストレージ ファイルシェア

Bizストレージ ファイルシェア

サービス名 Bizストレージ ファイルシェア
レビュー数 24件
満足度 ★★★★☆ 4.0
提供会社 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

Bizストレージ ファイルシェアの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
クリエイターとファイルをやり取りする際には容量が大きくなりがちなので、2GBまで対応というのがありがたいです。

デメリット(悪いポイント)
ファイルアクセスがより分かりやすくなるといいと思います。現状でも十分使いやすいですが、より簡潔なUIだといいと思います。

▼ 企業名:合同会社未来創造商事
▼ 従業員規模:20人未満
▼ 業種:情報通信・インターネット

https://www.itreview.jp/products/bizsutorejishea/reviews/176120

Smooth File

Smooth File

サービス名 Smooth File
レビュー数 10件
満足度 ★★★☆☆ 3.4
提供会社 株式会社プロット

Smooth Fileの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
相手のメールアドレスに対し、大容量のファイルを圧縮して送信することが可能。コンシューマー向けのサービスもあるが、信頼性を担保できるためこちらを利用。

デメリット(悪いポイント)
ファイルをアップロードする時に何回かやり直すことが多いため、UIをシンプルにしてほしい。ファイルを選択し、アップロードを確定させるのが少し手間で古く感じ、直感的でないので間違える。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:100-300人未満
▼ 業種:広告・販促

https://www.itreview.jp/products/smooth-file/reviews/5016

SECURE DELIVER

SECURE DELIVER

サービス名 SECURE DELIVER
レビュー数 9件
満足度 ★★★★☆ 3.7
提供会社 富士フイルム株式会社

SECURE DELIVERの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
比較的簡単な操作でセキュアなデータ転送が可能になります。海外とのやり取りも多いですが、問題なく使用できます。

デメリット(悪いポイント)
時折サーバー側の事情でサービスが止まるときがあり、急ぎの際は少し困ることもあります。UIも特に分かりにくい点はないですが、もう少しモダンなデザインでもいいかなと思います。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:20-50人未満
▼ 業種:その他サービス

https://www.itreview.jp/products/secure-deliver/reviews/160934

クリプト便

クリプト便

サービス名 クリプト便
レビュー数 5件
満足度 ★★★★☆ 3.9
提供会社 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社

SECURE DELIVERの評判・口コミ

メリット(良いポイント)
クライアントと資料のやりとりをする際に使用しました。追加があると、メールでお知らせしてくれるシステムになっているため、最新の資料を見逃すこともありませんでした。

デメリット(悪いポイント)
インデックスが存在しないので、単にクライアントからの「お知らせ」から資料をダウンロードする必要があった点がやや不便ではありました。

▼ 企業名:非公開(企業確認済)
▼ 従業員規模:1000人以上
▼ 業種:その他サービス

https://www.itreview.jp/products/kuriputobin/reviews/137188

ファイル転送サービスの選び方と比較のポイント

法人向けファイル転送サービスの選び方

①:一度に送信できる最大容量を確認する

ファイル転送サービスの選び方の1つ目としては「一度に送信できる最大容量を確認する」というものが挙げられます。

ビジネス用途では、大容量のデータファイルを頻繁に送信する必要があるため、十分なファイルサイズをサポートしているかは事前に確認することが重要です。

とくに、写真や動画ファイル、大規模なプロジェクトファイルなど、大容量データの取り扱いが多い業務には高い容量制限を備えたサービスを選択しましょう。

②:ファイルやデータの転送速度を確認する

ファイル転送サービスの選び方の2つ目としては「ファイルやデータの転送速度を確認する」というものが挙げられます。

ファイルの転送速度は、ビジネスの生産性に直接影響する要素であり、データの転送に時間がかかりすぎてしまうと作業の遅延につながる可能性があります。

ファイル転送サービスを選定するときには、そのサービスのアップロード速度や性能を評価し、ビジネスの要求を満たしているかを判断することが重要です。

③:セキュリティ対策機能の有無を確認する

ファイル転送サービスの選び方の3つ目としては「セキュリティ対策機能の有無を確認する」というものが挙げられます。

ビジネスシーンでの使用を前提とする場合、顧客情報などの機密データが外部に漏れてしまうと、事業や会社そのものに甚大な影響を及ぼす可能性があります。

パスワードでの保護はもちろん、エンドツーエンドの暗号化や多要素認証など、高度なセキュリティ機能を提供しているサービスを選択するようにしましょう。

④:料金プランやランニングコストを確認する

ファイル転送サービスの選び方の4つ目としては「料金プランやランニングコストを確認する」というものが挙げられます。

ファイル転送サービスには、小規模ビジネス向けの製品から大規模ビジネス向けの製品まであり、提供される機能やサービス形態によって価格帯は異なります。

長期的なランニングコストや追加料金の可能性を考慮したうえで、自社のニーズを確認しながら必要な機能や予算に合わせて適切なサービスを選択しましょう。

⑤:内部統制に活用できる機能の有無を確認する

ファイル転送サービスの選び方の5つ目としては「内部統制に活用できる機能の有無を確認する」というものが挙げられます。

とくに、ファイルアクセスの監視機能や使用履歴の記録、ユーザー権限の管理機能など、いつ誰がどのファイルを操作したのかを確認できる機能は重要です。

ヒューマンエラーが発生した場合でも、原因を素早く特定することができるため、データのセキュリティとコンプライアンスの確保に役立てることができます。

ファイル転送サービスのメリット

法人向けファイル転送サービスのメリット

データの送受信業務を効率的に実施できる

ファイル転送サービスのメリットの1つ目としては「データの送受信業務を効率的に実施できる」というものが挙げられます。

従来の方法では時間のかかった大容量ファイルの転送も、ファイル転送サービスを利用することで素早く行うことができるため、業務の効率化に貢献します。

また、直感的なユーザーインターフェースの製品も多く、技術的な知識がない従業員であっても簡単に操作できるため、マニュアル作成の手間も省略できます。

物理メディアよりもコストや手間を削減できる

ファイル転送サービスのメリットの2つ目としては「物理メディアよりもコストや手間を削減できる」というものが挙げられます。

CDやUSBドライブなどの物理メディアを使用する場合、購入や管理・配送に関連する作業が発生してしまうため、コスト効率を悪化させる原因となります。

ファイル転送サービスを使用することにより、例えば、遠隔地にあるオフィスやクライアントに送信したい場合であっても、低コストで行うことができます。

高いセキュリティで安全にデータを送信できる

ァイル転送サービスのメリットの3つ目としては「高いセキュリティで安全にデータを送信できる」というものが挙げられます。

ビジネス用途のファイル転送サービスのほとんどは、重要なビジネスデータでも安全に転送することができるよう、高いセキュリティ強度で設計されています。

エンドツーエンドの暗号化やデータの監査追跡機能、他要素認証をはじめとするセキュアなログインプロセスなど、データ漏洩のリスク軽減に貢献します。

ファイル転送サービスのデメリット

法人向けファイル転送サービスのデメリット

データを外部に送信することになる

ファイル転送サービスのデメリットの1つ目としては「データを外部に送信することになる」というものが挙げられます。

ファイル転送サービスを使用するということは、データが社外のサーバーを経由することになるため、機密性の高い情報を転送する場合には注意が必要です。

そのため、ファイル転送サービスを使用するときには、あらかじめサービスプロバイダーのセキュリティ基準と信頼性を慎重に評価する必要があるでしょう。

ログの管理ができないサービスが多い

ファイル転送サービスのデメリットの2つ目としては「ログの管理ができないサービスが多い」というものが挙げられます。

ファイル転送サービスのなかには、ログの管理機能が備わっていない製品も多く、誰がいつどのファイルにアクセスしたかの追跡が困難になることがあります。

とくに、規模の大きい会社ほど、コンプライアンスの観点から、ログ管理の機能不足は大きな課題となってしまうため、機能の有無は事前に確認するべきです。

相手のセキュリティ次第ではデータを開けない

ファイル転送サービスのデメリットの3つ目としては「相手のセキュリティ次第ではデータを開けない」というものが挙げられます。

高度なセキュリティ対策を謳うファイル転送サービスのなかには、特定の環境や設定下でのみデータを開くことができるよう制限を設けている製品も多いです。

例えば、特定の暗号化技術や特殊なソフトウェアが必要な場合、これらの要件を受信する端末が満たしていなければデータの開封が困難になる場合があります。

ファイル転送サービスを使用するときの注意点

法人向けファイル転送サービスを使用するときの注意点

①:ファイルの送信元を確認する

まずは、ダウンロードするファイルが安全であることを確認します。

出所が明記されていないファイルや信頼できない送信元からのファイルなどは、ウイルスやマルウェアの可能性が無視できないため、絶対にダウンロードしないように注意しましょう。

②:ファイルのサイズを確認する

次に、ダウンロードするファイルのサイズを確認します。

動画データなどの容量の大きいファイルは、端末の記憶領域やネットワークに負担をかける可能性があるため、他の従業員を邪魔しない時間帯にダウンロードするなどで対策しましょう。

③:ダウンロード先を選択する

最後に、ダウンロードするファイルの保存先を選択します。

このとき、ダウンロードしたファイルを見失ってしまわないためにも、フォルダの構造は極力整理しておくのがおすすめです。見失ってしまった場合はOSの検索機能を活用しましょう。

まとめ:無料のファイル転送サービスはセキュリティに注意が必要!

まとめ:無料のファイル転送サービスはセキュリティに注意!

今回は、大容量かつ無料で使えるファイル転送サービスの徹底比較に加えて、無料で使えるファイル転送サービスの安全性についても解説していきました。

重たいファイルも瞬時に転送できる便利なサービスですが、無料のサービスは、セキュリティや転送速度に懸念が残ることから、絶対に安全とは言えません。

とくに、機密データを取り扱うようなビジネスシーンでの利用に関しては、より高度なセキュリティを備えた信頼できるサービスの利用を検討しましょう。

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