業務の中でホームページやブランドサイトを作成、運用をしていないという業種や企業も多いでしょう。そうなるとWebサイトをつくるのは難しく、予算をつけて外注するしかないと考えるかもしれません。そんな方たちでもCMSを導入することで、専門的な知識がなくても難しい手順なしでホームページやブランドサイトを独自に作り上げることができます。
本記事ではWebサイトを自作する際に必要なものをまとめていますのでぜひご一読ください。
目次
Webサイトに必要なもの
Webサイトの立ち上げに必要なものは「サーバー」「ドメイン」「CMS」の3つだけです。専門知識のない人でも、仕組みを理解するだけで容易にWebページを立ち上げられます。
・24時間アクセスできる「サーバー」
自社で立ち上げたWebサイトは24時間アクセスできるようにする必要があります。そのために必要となるのが「サーバー」です。サーバーとは、利用者がアクセスする専用のコンピュータであり、自分たちで機器を導入する「自社サーバー」、クラウドでサーバーをレンタルする「レンタルサーバー」の2種類があります。
自社サーバーは、24時間ずっと電源を付けられるコンピュータであれば何を使っても構いません。しかし、サーバーに不具合が起きるとWebページにアクセスできなくなるため、迅速に保守対応のできる人材や保守サービスなどが必要です。
そのため、最近は予備のサーバーも含めて24時間監視体制が整っている「レンタルサーバー」が人気を集めています。「自社サーバー」「レンタルサーバー」いずれが適しているかを自社の体制から検討して、まずは、24時間アクセスできる「サーバー」を用意しましょう。
・Webページの住所となるドメイン
「ドメイン」とは、「.jp」「.com」などで知られるWebページの住所となる情報です。ネットの住所には、本来MACアドレスやIPアドレスなどのアクセス情報が必要になりますが、利用者や管理者の目で見ても分かりやすい言語に変換することでアクセスしやすくなります。
ドメインは、サイトから購入して準備することができます。しかし、「.info」「.biz」などの1円〜利用できるものもあれば、人気が高すぎて高額で取引されているドメインもあります。
・Webページを管理する「CMS」
HTMLやSQLなどの開発スキルがない方や企業がWebページを作るには、CMSを導入するのが一般的です。「CMS」とは、前述したとおりWebページを容易に作成できるツールです。CMSを導入することで、サイトデザインの構築を簡略化してサイト運用の工数も減らせます。
自社のホームページやブランドサイトの制作も、CMSを用いると日本語を入力するだけでほとんど完結できます。初期設定やデザインのアレンジにはWebページ制作の知見が求められますが、必要な手順はインターネットで調べられるため、そこまで苦労することはないでしょう。
CMSとはWebページを簡単に作るツール
CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」を略した言葉であり、手軽にWebサイトを構築して管理するためのツールです。PC・スマホなどのデバイスを問わず見やすく表示できる「レスポンシブデザイン」に対応しているため、サイト構築の専門知識がなくても、使いやすいホームページやブランドサイトを自分たちで立ち上げることができます。
今までのWebページ作成では、HTMLやSGMLなどのマークアップ言語を習得しなければなりませんでした。しかし、CMSが誕生したことによって専門性は薄れ、既に出来上がったテンプレートのデザインを選択するだけで容易にWebページを立ち上げられるようになったのです。
個人でもWebページを立ち上げる人が増えているのも、CMSの誕生で参入障壁が低くなったことに起因するでしょう。
CMS(WordPress)でWebページを作る方法
Webページは、「サーバー」「ドメイン」「CMS」の3つがあれば構築可能です。ここでは、CMSの中でも特に人気の高いWordPressを用いたWebページの作成手順について、重要なポイントを簡潔にご紹介します。
Webページのレンタルサーバーとドメインを用意
まずは、Webページの筐体(箱)となるサーバーとドメインを用意しましょう。自社サーバーの導入にはエンジニアのスキルが必要となるため、「Xserver」「ロリポップ!レンタルサーバー」などのレンタルサーバーを導入するのが手軽です。
また、ドメインもレンタルサーバーから取得できます。レンタルサーバーの手順に従って、ドメインを取得しましょう。人気のドメインはSEO(検索エンジン最適化)でも高い効果を期待できるので、高額なドメインを購入する企業も少なくありません。
レンタルサーバーにCMSをインストール
CMSは、レンタルサーバーにインストールすることで利用できます。なかでも高い人気を誇るのが、無料で使える「WordPress」というCMSです。インストール手順については、レンタルサーバーの公式ページに公開されているため、詳細はそちらを確認してください。
WordPressは世界でも利用者が多く、拡張機能であるプラグインの開発や更新も頻繁に進められています。また、Webページのデザインとなる「テーマ」も開発が進んでおり、有料のテーマの中にはSEOの効果が高いと言われているものもあります。
テンプレートからデザインを決める

CMSを導入すると、Webページのデザインを一から作り上げる必要はありません。すでにテンプレートとしてWordPressに公開しているもの、または有料でテーマを購入してテンプレートを選ぶだけで洗練されたデザインを容易に利用できます。
スマホに対応したレスポンシブデザインもあるため、CMSを導入することでPCやスマホによって異なるデザインを意識する必要もありません。
記事の作成・更新

CMSに文章を入力するだけで、Webサイトのトップページやコンテンツページを仕上げることができます。日本語や英語を使って文章を入稿するだけで、サイトデザインはほとんど意識する必要がありません。HTMLの知見があれば、画像や動画だけでなくカスタムHTMLを挿入することもできます。
自社で構築が難しい場合は構築パートナーに頼るのも一手
ホームページやブランドサイトと一口にいっても、サイトを構成するだけでなくデザインや掲載するコンテンツなどのクリエイティブの面も重要になります。あまりにも内容が薄かったり、デザイン品質が低かったりというサイトを公開してしまうと、どんなに優れたサービスであっても第三者に魅力が伝わりにくくなってしまいます。
アップル社を例に見ると、常にブランドイメージを大切にしながら公式ページをつくり続けていることがよくわかります。そのため、どうしても自社で構築するのが難しいと感じられたら導入や構築をサポートするパートナー企業に頼ることも検討してみましょう。その際に、サイトの公開まででいいのか、それとも運用まで頼りたいのかを決めておくことで、人材のアサインや先々の運用を見据えることができます。
ホームページやブランドサイトは簡単に作ることができる
ホームページやブランドサイトの構築は、「サーバー」「ドメイン」「CMS」の3つがあれば難しいものではありません。昔のようにWeb制作会社へ数百万円をかけてサイト構築を依頼する必要もなくなりました。
予算を組むことが難しい個人経営の店舗であっても、月々1万円程度で作り上げることもできるでしょう。憧れの自社サイトやブランドサイトを構築するために、CMSの導入を検討してみてください。