インターネットの普及により、デジタルマーケティングによって、売上や知名度を高める企業が増加しています。本記事では、デジタルマーケティングの業務内容や必要なスキルについて解説します。デジタルマーケティングに役立つ資格も紹介しますので、これからデジタルマーケティングに取り組む予定の方は、ぜひ参考にしてください。

デジタルマーケティングの業務内容

デジタルマーケティングの業務内容には、「企画立案」「企画実行」「効果測定」の3つがあります。順番に解説していきます。

1.企画立案

企画立案では、商品やサービス、顧客などの情報を詳しく理解し、デジタルマーケティング実施後の目標を設定していきます。また、一言にデジタルマーケティングと言ってもSEO対策やWeb広告、SNSなどさまざまな施策があります。どの施策で、目標達成を目指すのかも企画立案の段階で決めていきます。

2.企画実行

企画実行では、企画立案で決めたデジタルマーケティングの施行案を社内やクライアントにプレゼンしていきます。その後、決定したデジタルマーケティングの施策を実行します。デジタルマーケティングは、エンジニアやライター、デザイナーなどと協力して進めていくことも多いです。

3.効果測定

効果測定では、企画実行から一定期間が経過したところで、効果の測定を行います。効果測定の結果をもとに施策の改善や修正を行い、目標達成を目指します。

デジタルマーケティングに必要なスキル

デジタルマーケティングには、さまざまなスキルが必要です。そこで、デジタルマーケティングに必要なスキルを7つご紹介します。

1.マーケティング知識

デジタルマーケティングには、さまざまな種類の施策があり、企業が扱っている商品やサービス、ユーザーの年齢層や性別によって、施策を変えていく必要があります。そのため、どの施策を選べばどのような結果が得られるのか把握し、適切に選択するマーケティングの知識と経験が求められます。

2.コミュニケーション能力

デジタルマーケティングを行う際は、エンジニアやライター、デザイナーなどさまざまな人と協力して進めていくことが多いです。そのため、他部署や外部の方々と上手く付き合えるコミュニケーション能力が求められます。

3.情報収集能力

デジタルマーケティングは、数か月や1年単位でトレンドが大きく変化します。そのため、今実施している施策よりも優れた施策が数か月後には出てくる可能性が十分にあります。トレンドの情報をいち早くキャッチし、自分のものにするためには、常に情報収集をしておく必要があります。

4.企画促進力

デジタルマーケティングにおいて最も重要なのは、決めた企画を行動に移すことです。反対に、どんなに優れた企画を思いついたとしても行動に移すことができないのであれば意味がありません。デジタルマーケティングの手法には、明確な正解はありませんが、答えがない中でも何かしらの仮説を立て、進めていく企画促進力が必要となります。

5.好奇心

デジタルマーケティングは分野が非常に広いため、さまざまなことに興味を持ち、常に新しい技術や価値観を取り入れようとする好奇心が必要です。また、現在トレンドの手法や他者が実施している施策を見て、「なぜこの手法は上手くいっているのか」「この点をもっと工夫したらより良い成果が生まれるのではないか」「あの企業が成功した手法を改良して自社に取り入れたら、自社でも成果が出るのではないか」と多角的な目線で物事を考える力も重要となります。

さらに、デジタルマーケティングはインターネットやIT技術を駆使して行うマーケティングですが、ユーザーのニーズ把握のために、ときには店舗で直接ユーザーにインタビューして情報を集めるなど行動力が求められます。好奇心を絶やさず、行動につなげていける人がデジタルマーケティングには必要です。

6.AIやビッグデータに関する知識

近年、AIやビッグデータなど最新のIT技術を使用してデジタルマーケティングに取り組む企業が増えています。AIやビッグデータを活用すると、市場の未来予測やデータ分析が簡単に行えるようになります。また、人手不足の解消にもつながります。このように、少子高齢化により労働人口が減少している日本において、AIやビッグデータを活用したデジタルマーケティングは今後必須となるでしょう。

7.マーケティングツール活用力

マーケティングツールを使用して、デジタルマーケティングを行うのが一般的です。そのため、マーケティングツールを上手く活用する力が求められます。

マーケティングツールは多くの企業からリリースされており、初心者でも操作しやすい製品も数多く存在します。使いこなせるか心配な場合は、サポートが手厚いマーケティングツールを選ぶと良いでしょう。

デジタルマーケティングに役立つ資格

デジタルマーケティングは、専門知識を必要とします。そして、その知識は資格の取得によって証明できます。本項では、デジタルマーケティングに役立つ資格を3つご紹介します。

SEO検定

SEO検定とは、一般社団法人全日本SEO協会が主催するSEOに対する検定です。4級〜1級まで4つのレベルがあります。SEO検定を取得することで、Webサイト検索で記事を上位表示させるために必須となるSEOに関する知識が身に付きます。合格率の平均も約70〜80%と比較的高いため、初心者にもおすすめです。

Google広告の認定資格

Google広告の認定資格とは、Google広告に関する知識を問うGoogle公式の認定資格です。試験は「検索」「ディスプレイ」「ショッピング」「動画」「アプリ」「測定」の6つの科目から問題が出題されます。Google広告認定資格を取得することで、Google広告に対する専門知識があることを明示できます。

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定とは、ホームページやブログなどのアクセス解析やデータ分析を行い改善へとつなげていくための基礎知識を学べる資格です。主にGoogle Analyticsを使用してアクセス解析やキーワード分析を行うための知識を取得できます。ホームページやブログを用いてデジタルマーケティングを行う予定の方に、取得をおすすめします。なお、より深く学びたい方は、Webアナリスト検定のワンランク上の資格である「ウェブ解析士」を取得するのもおすすめです。

デジタルマーケティングに必要なスキルを磨こう

デジタルマーケティングは非常に専門的な領域のため、マーケティング知識や情報収集力、AIやビッグデータに関する知識など専門的な知識を多く求められます。自社にデジタルマーケティングの知識保有者が少ないと感じている企業は、資格を取得したり、セミナーに参加したりして、デジタルマーケティングに必要なスキルを磨いていきましょう。

この記事の執筆

慈雨(ジウ)

ライター

エンジニアの経験やアパレルECサイト運営の経験を活かして、ITやファッション、ECサイト関連の記事をメインで執筆しています。シュークリームとスニーカーを愛しています。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

おすすめ記事