改善してほしいポイント
標準機能だけでは当社の商習慣(海外拠点の税制やロット管理、倉庫の補充ルールなど)に完全には対応できず、一部はカスタマイズが前提になります。その分、導入パートナーの力量に依存する部分が大きいため、公式の日本語ドキュメントや国内外の導入事例がより充実すれば、自社での学習・内製化が進めやすくなると思います。また、バージョンアップの頻度が高い分、カスタマイズ部分の追従コストが読みづらい点は今後の運用で注視しており、標準機能のさらなる拡充に期待しています。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
現行のNetSuiteでは、自動化不足によるCSVの再登録などの二重入力、ロット番号の手入力、機能過多による教育コストの増大、そして高額なライセンス費用が課題でした。Odooへの移行プロジェクトでは「業務を可能な範囲でシステム標準に合わせる(Fit to Standard)」方針でプロトタイプを構築し、支店ごとにばらばらだった業務フローを全社で標準化する道筋が見えてきました。コスト面では、当社の試算ではライセンス費用が従来の約3分の1、サーバー等の運用費を含めても総額で約2分の1になる見込みです。しかもこれは値引き後のNetSuite価格とOdoo標準価格との比較であり、定価ベースで比べればさらに差は開く計算です。約1年後の本稼働に向けて開発中ですが、削減分を自社での改善・開発に再投資しつつ、二重入力の削減と業務標準化による教育コスト削減・データ品質向上を期待しています。
検討者へお勧めするポイント
NetSuiteなどの高機能ERPのライセンス費用や機能過多に悩んでいる企業には、有力な選択肢になると思います。当社の試算ではライセンス費用が約3分の1、サーバー等を含めた総額でも約2分の1になる見込みで、コスト面のインパクトは大きいです。ただし標準機能だけで自社業務を完全にカバーするのは難しく、導入の成否はパートナー選びと「業務をシステム標準に合わせる(Fit to Standard)」方針を社内で貫けるかにかかっていると感じます。検討の際は、複数のパートナーから提案を受けて比較し、契約前にプロトタイプで自社の基幹業務(当社の場合はロット管理や倉庫業務)が再現できるか検証することをお勧めします。