良いポイント
多様な商習慣がある専門商社でホストコンピュータからERPパッケージに載せ替えました。
販売・購買、債権債務、会計システムを一気通貫で利用しています。
COBOLによる完全スクラッチから初めてのERPパッケージ導入という事もあり、
フィットよりギャップの数が遥かに多く、また従来のフローを出来る限り維持したい
ベテランユーザーからの要望もあり、多くのカスタマイズを行ってます。
バージョンE2であるため、生成AIやBIを搭載される予定はなく今後の拡張性はないとのことですが、
ホストコンピュータからの初のリプレースERPとしては操作性が劇的に変化しなかったので
逆にそれが従業員の慣れの速さに繋がったと思われます。
改善してほしいポイント
次期バージョンであるC4に最新のAI技術や業界テンプレートなどが実装されることが発表された一方で、
E2バージョンは事実上これ以上標準機能の改良が行われない為に最近のERPパッケージと比較すると
性能差が広がっていっています。UIはユーザー側で一切のカスタマイズが出来ないので、最大公約数的に
入力項目が用意されており、入力しない項目を無駄にスキップしたり、ダブを推移させたりとユーザーの
慣れと共にこれらのソフトとしての「固さ」が不満要素となっています。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
Proactive導入前はNEC製のホストコンピュータによるスクラッチシステムであった為、当社のフローを熟知したCOBOL開発者の確保、世代交代が事実上不可能でした。熟知した職人が定年退職を迎える前にERPパッケージにリプレースする事に成功し、情シス部門はプログラムの中身まで責任を負う必要がなくなりました。結果、RPAなどの業務効率化に人的リソースを費やすことが可能となりました。
検討者へお勧めするポイント
今から導入される方はSCSK社が注力しているC4バージョンの導入をオススメします。各業界標準パッケージや生成AIを利用した分析・予測機能などこれからますます発展していくとアナウンスされてます。国産ERPパッケージなのでサポート面がとても優れており、長く安心して利用できると思います。