RADらっど
・正式名称: Rapid Application Development
概要
RAD(Rapid Application Development)とは、1970年代半ば、ジェタヘッタ電話会社(Getahetta Telephone Co)のシステム開発センターにて開発され、1991年ジェームス・マーチン(James Martin)によってメソッド化された、開発の迅速化とアプリケーションのメンテナンスの促進を図るソフトウェアやシステムの開発手法のこと。高速アプリケーション開発と訳される。
特徴
RADは、クライアントを含めた少人数のチームによって開発を進め、プロトタイプ(試作品)をベースに評価・修正を繰り返し行いながら完成品に近づける開発手法である。RADの4つのステップ、①プロジェクトの要件定義、②プロトタイプ(試作品)の作成、③設計、テスト、フィードバックの反映、④最終処理と実装、のうち、②③を繰り返すことで、従来の手法よりもスピーディーに、かつ品質の高い成果物を提供することができる。また、RADツールという開発支援ツールを用いることで、プログラミングの半自動化やユーザーインターフェイスのノーコードでの作成ができ、開発時間の短縮が可能となる。
RADツールは、ビジュアルなどを用いて可能な限りソースコードを書かずに作り上げる支援ツールのひとつである。統合開発環境(IDE)をRADツールとして使用することもある。また、近年のクラウドの進化に合わせてRADツールもクラウド対応しているものが多い。