レプリケーションれぷりけーしょん

・正式名称:replication(複製)

概要

レプリケーション(replication)とは、稼働中のコンピュータやソフトウェアのデータを別のコンピュータ上に複製し、ネットワークを通じてリアルタイムに同期させる技術、またはそのためのソフトウェアのこと。

特徴

データを他の記録媒体やサーバに確保する方法としてはバックアップという方法もあるが、バックアップは、特定のある時点のデータをコピーして保存しておく方法であるため、コピーした時点以降の更新情報は確保されない。また、業務で利用するサーバが災害などの被害を受け、バックアップしたデータを使って復旧を行う場合、復旧先のサーバを用意してからデータを復旧する必要がある。これに対し、レプリケーションは、リアルタイムに複製先のデータも同時更新されるため、複製サーバに切り替えることで、停止時間を発生させずに業務を継続することができる。ただし、データの破損などが発生した場合には、破損情報も複製先に同時に更新されてしまうため、バックアップも併用しておくことが推奨される。

利用されるシーン・解決できる課題

BCP(事業継続計画)の重要性が注目される昨今、災害や障害の備えとして、停止した場合に大きな影響を与えるような、継続性が求められるシステムを中心に利用されている。また、多くの処理が発生する場合には、複製先でも処理を行わせることで、負荷分散を図る使い方をする場合もある。

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