【2025年】DNSサービスのおすすめ10製品(全13製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも
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DNSサービスとは、株式会社日本レジストリサービスが提供しているDNSサービス製品。レビュー件数は0件のため、現在レビューを募集中です。
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クラウドDNSサービスとは、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社が提供しているDNSサービス製品。レビュー件数は0件のため、現在レビューを募集中です。
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DNSサービスの基礎知識
DNSサービスとは、インターネット上のドメイン名とIPアドレスを変換するサービスのことです。ウェブサイトのURLやメールの送信先といった文字列を、ネットワークが理解できるIPアドレスに変換することで、インターネット上の通信を可能にします。
通信の中継地点として不可欠なインフラであるDNSサービスは、単なる名前解決だけでなく、セキュリティ強化やパフォーマンス最適化にも貢献します。たとえば、CDNと連携することでコンテンツ配信の高速化を図ったり、悪意のあるサイトへのアクセスをブロックしたりする用途でも活用されています。
事例としては、クラウドサービスやグローバルに展開するECサイトが、グローバルDNSによる高速応答と信頼性の確保を目的にDNSサービスを導入し、ユーザー満足度の向上やトラフィック管理の効率化に成功しています。
- DNSサービスの機能一覧
- DNSサービスの比較ポイント
- ①:応答速度とレイテンシで比較する
- ②:セキュリティ機能の有無で比較する
- ③:可用性と冗長性で比較する
- ④:サポートされているレコードタイプで比較する
- ⑤:管理画面の使いやすさやAPI機能で比較する
- DNSサービスの選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
- DNSサービスの価格・料金相場
- 無料/OSS型のDNSサービスの料金相場
- SaaS型DNSサービスの料金相場
- DNSサービスの導入メリット
- Webサイトの表示速度向上
- セキュリティ強化と脅威の遮断
- 高可用性による安定稼働の確保
- DNSサービスの導入デメリット
- 外部サービス依存によるコントロールの制限
- 構成ミスによる障害リスク
- 高機能プランのコスト負担
- DNSサービスの導入で注意すべきポイント
- 既存インフラとの整合性の確認
- レコード管理のガバナンス体制の構築
- 障害発生時のサポート体制の明確化
- DNSサービスの最新トレンド
- エッジDNSの普及
- AIによるDNSトラフィック制御
- ゼロトラストDNSとセキュリティ融合
- DNS over HTTPS/3 (DoH/DoH3)の拡大
- マルチクラウド最適化への対応
DNSサービスの機能一覧
機能 |
解説 |
---|---|
DNSサーバの運用・管理が可能 | ドメイン購入先などではなく、自社が利用するクラウドコンピューティングプラットフォーム上でDNSサーバの運用・管理が可能。運用・管理にかかる負荷を軽減できる |
DNSサービスの比較ポイント
DNSサービスの比較ポイント
- ①:応答速度とレイテンシで比較する
- ②:セキュリティ機能の有無で比較する
- ③:可用性と冗長性で比較する
- ④:サポートされているレコードタイプで比較する
- ⑤:管理画面の使いやすさやAPI機能で比較する
①:応答速度とレイテンシで比較する
DNSサービスの比較ポイントの1つ目としては「応答速度とレイテンシで比較する」というものが挙げられます。DNSはユーザーのアクセスの最初のゲートとなるため、この応答時間が遅いと、最終的なWebサイトの表示速度にも悪影響を与える可能性があります。
特に、グローバルに展開する企業やECサイトでは、DNSの応答が1秒遅れるだけでCVRが大幅に低下するリスクがあります。高速なレイテンシとローカルキャッシュの活用によって、ユーザー体験の最適化を実現できるサービスを選ぶことが重要です。
②:セキュリティ機能の有無で比較する
DNSサービスの比較ポイントの2つ目としては「セキュリティ機能の有無で比較する」というものが挙げられます。DNSは攻撃対象になりやすく、特にDDoS攻撃やDNSキャッシュポイズニングといったリスクへの対応力が問われます。
DNSSEC対応やレートリミット機能、フィルタリング、マルウェアサイトへのアクセス制限など、多層的なセキュリティ対策を提供するDNSサービスは、企業のITインフラを守る上で非常に有効です。
③:可用性と冗長性で比較する
DNSサービスの比較ポイントの3つ目としては「可用性と冗長性で比較する」というものが挙げられます。DNSがダウンするとWebサイトそのものにアクセスできなくなるため、高いSLA保証と複数リージョンでの冗長構成が重要です。
具体的には、99.999%以上の可用性を誇るマネージドDNSサービスや、冗長構成によるフェイルオーバーを提供するサービスを選ぶことで、災害や障害時のリスクを低減できます。
④:サポートされているレコードタイプで比較する
DNSサービスの比較ポイントの4つ目としては「サポートされているレコードタイプで比較する」というものが挙げられます。基本的なAレコードやCNAMEに加えて、TXTやSRV、CAA、AAAAなど、多様な用途に対応するレコードが使えるかは重要なポイントです。
たとえば、SPFやDKIM、DMARCなどのメール認証設定、Office 365やSalesforceなどのSaaS連携にはTXTレコードやSRVレコードが必要になります。企業システムとの柔軟な統合が求められる場面では、レコード種別の豊富さがカギとなります。
⑤:管理画面の使いやすさやAPI機能で比較する
DNSサービスの比較ポイントの5つ目としては「管理画面の使いやすさやAPI機能で比較する」というものが挙げられます。運用担当者が設定ミスをしないためには、視覚的にわかりやすいUIや、スクリプトによる自動化を可能にするAPIの整備が求められます。
DevOpsやCI/CDと連携する場面では、API経由でレコードを即時変更できることが重要です。また、テンプレートや一括登録・変更機能があることで、管理工数の削減にもつながります。
DNSサービスの選び方
DNSサービスの選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
①:自社の解決したい課題を整理する
DNSサービスの選び方の1つ目のステップとしては「自社の解決したい課題を整理する」というものが挙げられます。例えば、DDoS対策が急務なのか、レスポンスの高速化が求められるのかによって、選定するべきサービスは異なります。
グローバルな拠点からの安定アクセスが必要な場合はAnycast対応が前提になる一方で、社内向けの限定公開DNSにはシンプルな機能で十分なケースもあります。まずは現状の課題を洗い出し、それに対するソリューションとしてのDNSの役割を明確にすることが必要です。
②:必要な機能や選定基準を定義する
DNSサービスの選び方の2つ目のステップとしては「必要な機能や選定基準を定義する」というものが挙げられます。DNSSEC対応の有無、マルチクラウド連携、SLA保証、障害時のフェイルオーバー対応など、重要度の高い機能をリストアップしておくことが推奨されます。
DNSの変更は頻繁に行うものではないため、一度選定を誤るとその後の運用に支障をきたします。社内ステークホルダーからの要件ヒアリングや、運用チームとの連携を通じて、確実な要件定義を行いましょう。
③:定義した機能から製品を絞り込む
DNSサービスの選び方の3つ目のステップとしては「定義した機能から製品を絞り込む」というものが挙げられます。前の段階で明確にした要件をもとに、SaaS型かマネージド型か、グローバル対応かローカル限定かなどの観点で比較・絞り込みを行います。
トラフィック分散が必要であればGeoDNS機能の有無も重要です。また、他のネットワーク機器との統合性や、既存のDNS環境からの移行難易度も考慮すべきです。
④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
DNSサービスの選び方の4つ目のステップとしては「レビューや事例を参考に製品を選ぶ」というものが挙げられます。特に、同業種・同規模の企業の導入事例をチェックすることで、自社における導入後の運用イメージが明確になります。
多くの企業が採用しているからといって、自社に合っているとは限らないため、実際の運用体験をレビューや導入事例から把握することが重要です。
⑤:無料トライアルで使用感を確認する
DNSサービスの選び方の5つ目のステップとしては「無料トライアルで使用感を確認する」というものが挙げられます。設定のしやすさや、管理画面の直感性、APIの操作性など、実際に操作してみることでしかわからないポイントがあります。
特に、運用者のスキルレベルに合致しているか、トラブル発生時のサポート体制は万全かなど、体験によって得られる知見は非常に貴重です。トライアル期間中に複数製品を並行評価することをおすすめします。
DNSサービスの価格・料金相場
DNSサービスの料金体系としては、大きく分けて「無料/OSS型」「SaaS型の有料サービス」があります。以下に価格帯とその特徴を整理した表を示します。
サービス種別 | 主な価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
無料/OSS型 | 0円(自己管理) | オープンソース型。構築・保守に自社リソースが必要 |
SaaS型(中小企業向け) | 月額500円~3,000円程度 | 基本的なDNS機能+簡単なUI・サポート |
SaaS型(エンタープライズ) | 月額5,000円~数万円 | 高可用性・DDoS防御・Anycast対応などが充実 |
無料/OSS型のDNSサービスの料金相場
無料/OSS型のDNSサービスとしては、BINDやCoreDNS、PowerDNSなどが代表的な選択肢です。これらはソフトウェア自体の利用にコストはかかりませんが、構築・保守・運用のすべてを社内で賄う必要があるため、人的リソースと技術力が求められる点に注意が必要です。
中小企業やスタートアップでは、自社でDNSを運用するメリットよりもリスクや運用負荷が上回ることが多く、結果的にコスト削減どころか負担が増すケースもあります。
SaaS型DNSサービスの料金相場
SaaS型のDNSサービスの料金相場としては、中小規模であれば月額1,000円前後、エンタープライズであれば月額1万円〜5万円が一般的です。DDoS対策や高可用性、SLA99.999%保証などの付加価値が料金に反映される形です。
例えば、Cloudflare DNSでは基本的なDNSは無料プランでも利用可能ですが、企業向けには「Business」や「Enterprise」プランが用意されており、リアルタイムログやAPI連携、セキュリティポリシー強化などの高度な機能が含まれる構成となっています。
DNSサービスの導入メリット
DNSサービスの導入メリット
- Webサイトの表示速度向上
- セキュリティ強化と脅威の遮断
- 高可用性による安定稼働の確保
Webサイトの表示速度向上
DNSサービスのメリットの1つ目としては「Webサイトの表示速度向上」というものが挙げられます。ユーザーの地理的な場所に最も近いDNSサーバーから名前解決を行うAnycast技術により、DNS応答時間を短縮し、Webページの読み込み速度を高速化できます。
例えば、海外からのアクセスが多いグローバルECサイトであれば、海外拠点にもエッジロケーションを持つDNSサービスを利用することで、表示の遅延を最小限に抑えることが可能になります。
セキュリティ強化と脅威の遮断
DNSサービスのメリットの2つ目としては「セキュリティ強化と脅威の遮断」というものが挙げられます。DNSベースのフィルタリングにより、マルウェア配布サイトやフィッシングサイトへのアクセスを事前にブロックすることができます。
また、DNSSECによる改ざん検出や、DDoS攻撃の緩和など、従来のファイアウォールやアンチウイルスソフトではカバーしきれない層の保護を実現できます。セキュリティレイヤーの強化としてDNSサービスの価値が注目されています。
高可用性による安定稼働の確保
DNSサービスのメリットの3つ目としては「高可用性による安定稼働の確保」という点が挙げられます。DNSが停止すれば、Webサイトやメールシステムが機能しなくなるため、高可用なDNS構成の導入はインフラ運用の基本です。
SaaS型の商用DNSでは、グローバル冗長化、ヘルスチェック付きフェイルオーバー、監視と自動復旧などがパッケージ化されており、障害に強いDNS環境を簡単に実現できます。
DNSサービスの導入デメリット
DNSサービスの導入デメリット
- 外部サービス依存によるコントロールの制限
- 構成ミスによる障害リスク
- 高機能プランのコスト負担
外部サービス依存によるコントロールの制限
DNSサービスのデメリットの1つ目としては「外部サービス依存によるコントロールの制限」というものが挙げられます。SaaS型DNSサービスを利用する場合、自社ではサーバーに直接アクセスできず、障害発生時に復旧対応をサービス側に依存せざるを得ない点がデメリットです。
緊急時のトラブルシューティングが迅速に行えず、運用チームの意図した変更が即時反映できないケースもあるため、可用性とコントロールのバランスを意識した選定が必要です。
構成ミスによる障害リスク
DNSサービスのデメリットの2つ目としては「構成ミスによる障害リスク」という点が挙げられます。DNSレコードの記述ミスやTTL設定の誤りが、全社的なアクセス障害やメール送信失敗を引き起こす重大インシデントにつながる可能性があります。
特にマルチドメインや複数サービスが絡む場合は注意が必要で、設定変更時には複数人でのレビューや承認プロセスの導入が望まれます。
高機能プランのコスト負担
DNSサービスのデメリットの3つ目としては「高機能プランのコスト負担」というものが挙げられます。企業向けDNSサービスでは、DDoS対策や分析機能、SLA保証などが月額課金に反映されるため、導入コストが高騰する傾向があります。
予算が限られている中小企業では、必要な機能だけを絞って利用することが求められ、機能過多によるコスト増加を防ぐ選定眼が重要です。
DNSサービスの導入で注意すべきポイント
DNSサービスの導入で注意すべきポイント
- 既存インフラとの整合性の確認
- レコード管理のガバナンス体制の構築
- 障害発生時のサポート体制の明確化
既存インフラとの整合性の確認
DNSサービスの導入で注意すべきポイントの1つ目としては「既存インフラとの整合性の確認」というものが挙げられます。DNSはネットワークの根幹に関わるため、メールサーバーやCDN、クラウドサービスとの設定整合性が取れていないと、各サービスが正常に動作しません。
新しいDNSサービスに切り替える前に、ゾーンファイルの移行チェックや影響範囲の洗い出しを丁寧に行う必要があります。
レコード管理のガバナンス体制の構築
DNSサービスの導入で注意すべきポイントの2つ目としては「レコード管理のガバナンス体制の構築」というものが挙げられます。DNSレコードの更新はシステムの可用性に直結するため、誰がいつ・どの設定を変更したのかを記録し、承認フローを設ける運用ルールが求められます。
複数部門で利用するケースでは、アクセス権限やロールベース管理などを活用し、人為的ミスや意図しない変更のリスクを排除しましょう。
障害発生時のサポート体制の明確化
DNSサービスの導入で注意すべきポイントの3つ目としては「障害発生時のサポート体制の明確化」というものが挙げられます。DNSに障害が発生すると、Webサイトや業務システムすべてが停止するため、即時対応可能なサポート体制があるかは極めて重要です。
24時間365日体制での対応、緊急時ホットラインの有無、SLA内容などを事前に確認し、インシデント対応力のあるサービスを選定することがリスク回避に直結します。
DNSサービスの最新トレンド
DNSサービスの最新トレンド
- エッジDNSの普及
- AIによるDNSトラフィック制御
- ゼロトラストDNSとセキュリティ融合
- DNS over HTTPS/3 (DoH/DoH3)の拡大
- マルチクラウド最適化への対応
エッジDNSの普及
DNSサービスの最新トレンドの1つ目としては「エッジDNSの普及」というものが挙げられます。従来の中心サーバーからの応答ではなく、ユーザーに最も近いエッジロケーションから応答する設計が、レイテンシの大幅削減に寄与しています。
CloudflareやAkamaiなどが提供するエッジDNSは、コンテンツ配信と名前解決を同時に最適化できるインフラとして、グローバルサイトを運営する企業で急速に導入が進んでいます。
AIによるDNSトラフィック制御
DNSサービスの最新トレンドの2つ目としては「AIによるDNSトラフィック制御」というものが挙げられます。AIがトラフィックや障害の兆候を学習し、自動的にトラフィック分散やフェイルオーバーを実行する仕組みが普及しています。
これにより、人的ミスや遅延対応を排除し、安定性と回復力に優れたDNS基盤を構築することが可能になります。
ゼロトラストDNSとセキュリティ融合
DNSサービスの最新トレンドの3つ目としては「ゼロトラストDNSとセキュリティ融合」という点が挙げられます。DNSクエリそのものをIDや端末単位で制御するゼロトラスト思想が注目されており、EDRやCASBなどのセキュリティ製品との連携も加速しています。
セキュリティ機能を持つDNSは、単なる名前解決機構から境界セキュリティの一部へと進化しています。
DNS over HTTPS/3 (DoH/DoH3)の拡大
DNSサービスの最新トレンドの4つ目としては「DNS over HTTPS/3 (DoH/DoH3)の拡大」というものが挙げられます。DNSクエリをHTTPS/HTTP3で暗号化することで、盗聴・改ざん・傍受のリスクを低減できます。
特に企業ネットワークや公共Wi-Fi利用時におけるプライバシー確保の観点から、対応サービスの採用が進んでいます。
マルチクラウド最適化への対応
DNSサービスの最新トレンドの5つ目としては「マルチクラウド最適化への対応」というものが挙げられます。AWS・Azure・GCPなど複数クラウド環境をまたいだ名前解決や負荷分散が求められるケースが増えています。
DNSの世界でもクラウド間ルーティングや柔軟なフェイルオーバー構成が重要視され、マルチクラウド運用に特化したDNS機能の進化が進行しています。
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