【2025年】Notes/Domino構築パートナーのおすすめ10社をユーザーレビューで徹底比較!

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Notes/Domino構築パートナーとは?

Notes/Domino構築パートナーとは、HCL Notes/Domino環境の設計・構築・移行・運用を専門的に支援する外部ベンダーのことです。グループウェアやワークフロー基盤として長年利用されてきたNotes/Dominoは、既存アプリケーション数が多く、サーバ構成も複雑になりやすいため、専門パートナーを活用することで、安定稼働とモダナイゼーションを同時に進められます。複雑化したNotes/Domino環境を安全に近代化する専門パートナーを確保することが、大きな利点です。

利点としては、現行環境の棚卸しと可視化、バージョンアップやクラウド移行、Notesアプリの再設計、ADやメール基盤との連携強化などを一体的に任せられる点が挙げられます。具体的には、老朽化したオンプレミス環境をHCL Dominoの最新バージョンへリプレースしつつ、一部のワークフローをMicrosoft 365やローコード基盤へ移行する、といったハイブリッド構成も支援可能です。事例としては、Notes/Dominoで構築された数百本の業務アプリを棚卸しし、重要なものだけを再構築しながら不要なアプリを整理したことで、運用コスト削減とセキュリティ強化を同時に実現した企業も存在します。

Notes/Domino構築パートナーの基礎知識

Notes/Domino構築パートナーとは、HCL Notes/Domino環境の設計・構築・移行・運用を専門的に支援する外部ベンダーのことです。グループウェアやワークフロー基盤として長年利用されてきたNotes/Dominoは、既存アプリケーション数が多く、サーバ構成も複雑になりやすいため、専門パートナーを活用することで、安定稼働とモダナイゼーションを同時に進められます。複雑化したNotes/Domino環境を安全に近代化する専門パートナーを確保することが、大きな利点です。

利点としては、現行環境の棚卸しと可視化、バージョンアップやクラウド移行、Notesアプリの再設計、ADやメール基盤との連携強化などを一体的に任せられる点が挙げられます。具体的には、老朽化したオンプレミス環境をHCL Dominoの最新バージョンへリプレースしつつ、一部のワークフローをMicrosoft 365やローコード基盤へ移行する、といったハイブリッド構成も支援可能です。事例としては、Notes/Dominoで構築された数百本の業務アプリを棚卸しし、重要なものだけを再構築しながら不要なアプリを整理したことで、運用コスト削減とセキュリティ強化を同時に実現した企業も存在します。

Notes/Domino構築パートナーの定義
・Notes/Dominoの導入・構築代行を行うサービスプロバイダー


Notes/Domino構築パートナーの提供メニュー一覧
基本メニュー
トレーニング
Notes/Domino構築パートナーの比較ポイント
①:対応範囲(設計〜運用)で比較する
②:Notes/Dominoの実績と専門性で比較する
③:提案力とモダナイゼーション支援で比較する
④:サポート体制とコミュニケーションで比較する
⑤:費用対効果と契約形態で比較する
Notes/Domino構築パートナーの選び方
①:自社の解決したい課題を整理する
②:必要な機能や選定基準を定義する
③:定義した機能から製品を絞り込む
④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
⑤:無料トライアルで使用感を確認する
Notes/Domino構築パートナーの価格・料金相場
オンプレミス構築・更改プロジェクトの料金相場
クラウド移行・ハイブリッド構成の料金相場
保守・運用サポートの料金相場
Notes/Domino構築パートナーの導入メリット
Notes/Domino専門スキルを即戦力として確保できる
レガシー化リスクを抑えつつモダナイズを進められる
社内IT部門の負荷を軽減できる
Notes/Domino構築パートナーの導入デメリット
ベンダー依存度が高まりやすい
コスト構造が分かりにくくなりやすい
自社にノウハウが蓄積しにくい
Notes/Domino構築パートナーの導入で注意すべきポイント
要件定義とスコープを詳細にすり合わせる
Notes/Domino以外のシステム連携を含めて検討する
契約・体制・情報セキュリティを明文化する
Notes/Domino構築パートナーの最新トレンド
Notes/Dominoからクラウド基盤への段階的移行支援
ノーコード/ローコードとの連携・共存支援
オフショア/ニアショアを活用した開発体制
セキュリティ強化とゼロトラスト対応支援
運用自動化・監視サービスの提供拡大

Notes/Domino構築パートナーの提供メニュー一覧


基本メニュー

メニュー 解説
Notes/Domino環境構築 Notes/Dominoの環境構築・初期設定を代行する
サポート・ヘルプデスク 運用時などのサポート対応を請け負うサポート・ヘルプデスクを提供する
既存システム連携 既存システムとの連携設定を代行する

トレーニング

メニュー 解説
管理者向けトレーニング 管理者向けの運用トレーニングを提供する
ユーザートレーニング ユーザー向けの活用トレーニングを提供する


Notes/Domino構築パートナーの比較ポイント

Notes/Domino構築パートナーの比較ポイント

  • ①:対応範囲(設計〜運用)で比較する
  • ②:Notes/Dominoの実績と専門性で比較する
  • ③:提案力とモダナイゼーション支援で比較する
  • ④:サポート体制とコミュニケーションで比較する
  • ⑤:費用対効果と契約形態で比較する

①:対応範囲(設計〜運用)で比較する

対応範囲を把握して比較することは、Notes/Domino構築プロジェクトの成功確度を左右する重要なポイントです。要件定義から運用まで一気通貫で対応できる体制の有無によって、プロジェクトの品質とスピードが大きく変わります。

対応範囲を確認しないまま選定すると、構築フェーズだけ外部パートナーに依頼し、運用設計や監視体制が手薄なまま本番稼働してしまうケースが発生します。その結果、障害発生時に原因特定が遅れたり、Notes/Dominoのアクセス権設定やデータバックアップ設計が不十分なまま運用され、情報漏えいやデータ消失リスクが高まる危険性があります。具体的には、構築だけ担当したベンダーと、運用を担う社内IT部門との責任分解点が曖昧で、障害対応のたびに調整に時間を費やす、といった事態も起こりがちです。

パートナーを比較する際は、要件定義、設計、構築、テスト、本番移行、運用設計、監視・保守までのどこまでを提供できるのか、サービスメニューとして明確に提示されているかを確認することが重要です。

②:Notes/Dominoの実績と専門性で比較する

Notes/Dominoの導入・移行は、製品固有のノウハウや設計パターンを理解しているかどうかが成果を大きく左右します。Notes/Domino固有の設計思想を理解したエンジニアの存在は、パートナー選定において非常に重要な比較ポイントです。

専門性を確認せずにパートナーを選ぶと、一般的なWebアプリ開発の知識だけでNotes/Dominoの改修を行い、パフォーマンス劣化や設計の行き詰まりにつながることがあります。例えば、ビュー設計やインデックスの考え方を理解していないままアプリを追加開発した結果、利用者の増加とともにレスポンスが極端に悪化し、社内から不満の声が上がるケースもあります。事例としては、Notesクライアントとブラウザアクセスを同時に想定していない設計により、後からWeb対応を行う際に大規模な作り直しが必要になった企業もあります。

パートナーを比較する場面では、過去のNotes/Domino案件数、対象ユーザー規模、業種別の導入実績、バージョンアップやクラウド移行案件の経験などを、事例として提示できるかを確認することが重要です。

③:提案力とモダナイゼーション支援で比較する

提案力とモダナイゼーション支援の充実度は、単なる現状維持か、将来を見据えたIT基盤を構築できるかを分ける要素です。現状維持だけでなくNotes/Dominoの将来像まで描ける提案力を持つパートナーかどうかは、比較時の大きな評価軸になります。

この観点を軽視すると、「今動いているNotesアプリをそのまま新サーバに移すだけ」のプロジェクトになりがちです。その結果、技術的負債が温存されたままバージョンだけが新しくなり、ユーザーの利便性も業務プロセスもほとんど改善されない、という状況に陥ります。具体的には、電子申請や承認ワークフローの見直しを行わないまま移行したため、紙文化やメール添付文化が残り、業務効率化という本来の目的を達成できない事例が見られます。

比較時には、Notes/Dominoのモダナイゼーション方針(Microsoft 365や他クラウドとの共存、ローコード化、段階的移行など)を提示できるか、現状課題を踏まえたTo-Be像を描けるか、といった提案力を必ず確認することが重要です。

④:サポート体制とコミュニケーションで比較する

サポート体制とコミュニケーション品質は、長期運用を前提とするNotes/Domino環境では特に重要です。障害時や変更要求に迅速対応できる支援体制の整備状況が、ビジネス継続性に直結します。

このポイントを見落とすと、構築フェーズまでは順調でも、運用開始後に問い合わせに対するレスポンスが遅く、業務影響が拡大するリスクが高まります。事例としては、Notesメールサーバ障害発生時に、問い合わせ窓口が一つしかなく、担当者不在で数時間連絡がつかず、その間メール送受信が止まり続けたというケースも存在します。また、仕様変更や軽微な改修のたびに見積もり・稟議が必要となり、業務部門から「変更依頼がしづらい基盤」と認識されてしまう場合もあります。

パートナー比較では、問い合わせ窓口の数、受付時間、SLA、オンサイト/リモート対応の可否、定例会による改善提案の有無など、サポート体制を具体的に確認し、コミュニケーションの取りやすさも含めて評価することが重要です。

⑤:費用対効果と契約形態で比較する

費用対効果と契約形態のわかりやすさは、Notes/Domino構築パートナーの選定における経営的な重要ポイントです。初期費用と運用費用のバランスがとれた契約設計ができているかどうかで、長期的なIT投資の健全性が変わります。

費用構造を十分に比較せずに契約すると、初期構築費は抑えられても、運用・保守費用が想定以上に膨らみ、総コストが高くなってしまう恐れがあります。具体的には、障害対応は都度見積もり、軽微な設定変更も追加費用、といった契約条件になっており、運用が始まってから予算超過が発覚するケースがあります。また、準委任契約と請負契約の違いを理解しないまま契約したことで、プロジェクトの責任範囲が曖昧になり、トラブル時の対応で揉めるリスクも発生しやすくなります。

比較ポイントとして、プロジェクト一式費用、工数単価、月額保守費、チケット制の有無などを整理し、複数パターンの見積りを取得して費用対効果を確認することが重要です。

Notes/Domino構築パートナーの選び方

Notes/Domino構築パートナーの選び方

  • ①:自社の解決したい課題を整理する
  • ②:必要な機能や選定基準を定義する
  • ③:定義した機能から製品を絞り込む
  • ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
  • ⑤:無料トライアルで使用感を確認する

①:自社の解決したい課題を整理する

解決したい課題を明確にすることは、Notes/Domino構築パートナー選定の出発点として極めて重要です。Notes/Domino環境で解決したい業務課題の具体的な整理がないままでは、適切なパートナーを選びにくくなります。

課題整理を行わないままベンダー選定を進めると、「とりあえず最新バージョンへアップグレード」「ひとまずクラウドへ移行」といった曖昧なゴールになりがちです。その結果、プロジェクト完了後も申請フローの属人化や紙との二重運用が解消されず、Notes/Dominoに追加投資をしたにもかかわらず、業務効率の改善がほとんど見られない状況に陥る可能性があります。事例としては、老朽化したNotesアプリのUIだけを改修したものの、承認ルートや権限管理を見直していないため、入力負荷や承認遅延が残ったケースが挙げられます。

Notes/Domino構築パートナーを検討する前に、「老朽化したNotesサーバのリプレース」「ワークフローの電子化率向上」「紙/Excel運用からの脱却」「他システムとの連携強化」など、解決したい課題を文章化し、優先順位をつけておくことが重要です。

②:必要な機能や選定基準を定義する

必要な機能や選定基準を定義することは、Notes/Domino構築パートナーの候補を効率的に絞り込むための重要なステップです。パートナーに求める技術要件とビジネス要件の整理を事前に行うことで、比較軸が明確になります。

この整理を行わない場合、「Notes/Dominoが扱えるベンダー」という大まかな条件だけで候補を集めることになり、各社の提案内容がバラバラになって比較が困難になります。具体的には、一方のベンダーはオンプレ構築を前提とした提案、別のベンダーはクラウド移行前提の提案を行うことで、価格やメリットの比較ができず、最終的に「見積りが安いから」という理由だけで選定してしまう危険性があります。

必要な機能・要件としては、メール/スケジューラ、ワークフロー、文書管理、モバイル対応、ブラウザアクセス、他システム連携、監査ログ、BCP/DR対応などを整理し、あわせて「Notesからの段階的脱却方針」や「クラウド併用の可否」など、今後のIT戦略も含めて選定基準を定義しておくことが重要です。

③:定義した機能から製品を絞り込む

定義した機能や選定基準をもとに絞り込みを行うことで、Notes/Domino構築パートナーの比較が現実的な数に収まり、検討の質が高まります。要件に合致するパートナーだけに詳細提案を依頼する選別プロセスが重要です。

絞り込みを行わずに多くのベンダーへ一斉にRFPを出すと、評価・比較に必要な工数が過剰になり、社内の検討疲れを招くリスクがあります。事例として、10社以上に提案依頼を出した結果、提案内容の整理だけで数カ月を要してしまい、Notesサーバの保守期限切れが迫るなかで慌てて決定することになったケースも存在します。さらに、要件に合わないベンダーまで含めてしまうと、見積りの前提条件がそろわず、価格差の理由もわかりづらくなります。

選び方としては、まず簡易ヒアリングや情報提供依頼を通じて一次スクリーニングを行い、Notes/Dominoの専門性、過去実績、モダナイゼーションの方針が自社と近い数社に絞ったうえで、詳細提案やデモ、見積りを依頼する流れが有効です。

④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ

他社のレビューや導入事例を確認することは、Notes/Domino構築パートナーの実力を客観的に把握するうえで重要です。第三者の評価から見える実際の対応力やコミュニケーション品質は、提案書だけでは判断しにくいポイントです。

レビューや事例を確認しないまま選定すると、提案段階では印象が良くても、プロジェクト開始後に体制変更が頻発したり、担当PMの経験不足が原因で進行が遅れるといったリスクを見逃しやすくなります。事例として、見積りが最も安いベンダーを選んだものの、Notes/Dominoの移行経験が少なく、想定外のトラブルが多発して工期が延びた結果、追加費用を支払うことになった企業もあります。

IT製品レビューサイトやベンダーの公式事例、同業他社からの口コミなどを参考にしながら、Notes/Domino案件の規模や内容が自社と近い事例を確認し、成功要因や苦労したポイントを把握することで、選定の精度を高められます。

⑤:無料トライアルで使用感を確認する

Notes/Domino構築パートナーとの相性を確認するためには、小規模なPoC(概念実証)やトライアルプロジェクトを通じて、実際の進め方やコミュニケーションを体験することが有効です。小さなスコープでパートナーの実力を見極める試行的な取り組みが重要な判断材料になります。

トライアルを行わず、いきなり大規模なNotes/Domino再構築を発注すると、途中で「想定していた進め方と違う」「コミュニケーションスタイルが合わない」といったギャップが顕在化しやすくなります。事例として、要件定義の進め方やレビュー頻度に関する認識が噛み合わないままプロジェクトが進行し、途中でベンダー変更を余儀なくされたケースもあります。その結果、スケジュール遅延や追加コストが発生し、社内の信頼も損なわれてしまいます。

Notes/Domino構築パートナーを選ぶ際には、限られたアプリケーションや一部部署を対象にした試行導入、棚卸し診断サービスの利用、現行課題のレビューだけを依頼するなど、小さな取り組みからスタートし、実際の成果物とコミュニケーション品質を確認したうえで本格導入に進むことが望ましいです。

Notes/Domino構築パートナーの価格・料金相場

Notes/Domino構築パートナーの価格・料金は、プロジェクトの規模やスコープ、契約形態によって大きく変動します。ここでは、具体的な金額ではなく、代表的なプロジェクトタイプごとの費用構造と特徴を整理します。

プロジェクトタイプ 概要 料金の傾向・特徴
オンプレミス構築・更改プロジェクト サーバ更改、バージョンアップ、再構築 一時的な初期費用が大きく、期間は数カ月単位
クラウド移行・ハイブリッド構成プロジェクト Notes/Dominoと他クラウドの共存・移行 要件定義・移行設計の工数が増えやすい
保守・運用サポート(月額/年額) 監視、障害対応、軽微改修 月額固定費+スポット作業の組み合わせが一般的

オンプレミス構築・更改プロジェクトの料金相場

オンプレミス構築型のNotes/Domino構築パートナーの料金相場としては、信頼できる統計データが公開されておらず、具体的な金額範囲はわからないのが実情です

ただし、一般的な傾向として、初期構築・サーバ更改などのプロジェクトは、一時的な費用負担が大きくなりやすい特徴があります。

オンプレミス構築では、サーバ台数、冗長構成の有無、対象ユーザー数、既存アプリの本数や複雑さによって必要工数が大きく変動します。要件を十分に整理しないまま相見積りを取ると、各社で前提条件が異なり、金額差の理由が把握できないまま「安い見積り」を選んでしまうリスクがあります。その結果、見積りに含まれていない作業が後から判明し、追加費用が次々に発生するケースも少なくありません。

Notes/Dominoのオンプレ構築費用を検討する際は、サーバ更改だけでなく、運用設計やバックアップ・DR構成、監視の仕組みまで含めた総工数を前提に見積り条件をそろえ、複数のパートナーと比較することが重要です。

クラウド移行・ハイブリッド構成の料金相場

クラウド移行・ハイブリッド構成型のNotes/Domino構築パートナーの料金相場としては、公開された統計が存在しないため、標準的な金額レンジを断定することはできません

その一方で、オンプレ構築と比べて、要件定義や移行計画策定にかかる工数が増える傾向があり、設計フェーズの費用割合が高くなりやすい特徴があります。

Notes/DominoからMicrosoft 365や他クラウドサービスへの段階的移行を伴うプロジェクトでは、対象アプリの棚卸しと分類(移行・再構築・廃止)が必要となり、要件定義・フィット&ギャップ分析に時間を要します。この工程を十分に行わないと、移行対象から漏れたアプリが後から発覚し、手戻りや追加費用の発生につながります。事例として、メールとスケジューラだけの移行を想定していたものの、実際にはNotes上のワークフローが多数存在し、追加でローコード基盤への再構築が必要になったケースがあります。

クラウドやハイブリッド構成を検討する際は、設計・移行フェーズにどの程度の工数を見込んでいるか、費用の内訳(調査、設計、開発、テスト、移行)が明細として提示されているかを確認し、複数パターンの移行シナリオと費用感を比較することが重要です。

保守・運用サポートの料金相場

保守・運用サポート型のNotes/Domino構築パートナーの料金相場についても、統一的な基準値は公開されておらず、契約内容によって金額が大きく変動する領域であることが特徴です。

ただし、月額固定費とスポット作業を組み合わせるモデルが多く、サーバ数やユーザー数、対応時間帯などが料金を左右する要素となります。

運用サポートの契約内容を十分に確認しないまま締結すると、「監視と一次対応だけが対象」「軽微な設定変更は別途見積り」といった条件が後から判明し、想定以上にスポット費用が発生する危険性があります。事例として、月額の保守費用は安いものの、障害調査やレポート作成が都度課金となっており、年間トータルで見ると高額になっていたケースもあります。

保守・運用サポートの料金を評価する際には、対象範囲(監視、障害対応、定例報告、軽微改修)、対応時間帯、SLA、チケット本数、追加作業の単価などを一覧で整理し、単なる月額の比較だけではなく、提供されるサービス内容とのバランスを確認することが重要です。

Notes/Domino構築パートナーの導入メリット

Notes/Domino構築パートナーの導入メリット

  • Notes/Domino専門スキルを即戦力として確保できる
  • レガシー化リスクを抑えつつモダナイズを進められる
  • 社内IT部門の負荷を軽減できる

Notes/Domino専門スキルを即戦力として確保できる

専門スキルを外部から即座に取り込めることは、Notes/Domino構築パートナー導入の大きなメリットです。希少化したNotes/Dominoスキルを外部リソースとして確保する選択肢を持てる点が重要です。

自社内にNotes/Dominoの経験者がほとんどいない状況で、独力でバージョンアップや移行を進めようとすると、情報収集や検証に時間がかかり、保守期限やサポート終了日に間に合わない恐れがあります。事例として、担当者の退職後にNotes環境のノウハウが失われた結果、障害対応が属人的になり、原因調査に長時間を費やすようになった企業もあります。

Notes/Domino構築パートナーを活用することで、設計パターンやベストプラクティスを持つエンジニアをプロジェクトに参画させることができ、短期間で安定した環境を構築しやすくなります。また、社内メンバーへのトレーニングやドキュメント整備を支援してもらうことで、徐々に自社内のスキルを育成することも可能です。

レガシー化リスクを抑えつつモダナイズを進められる

レガシー化リスクを抑制しながらモダナイゼーションを進められる点も、Notes/Domino構築パートナー導入の重要なメリットです。既存Notesアプリの棚卸しと段階的なモダナイゼーションの実行を一体的に支援してもらえることが価値となります。

Notes/Dominoを長年利用している企業では、用途不明のアプリやメンテナンスされていないワークフローが多数存在するケースが少なくありません。自力での見直しが難しいまま放置すると、ブラウザやOSの更新に追随できず、業務に支障が出るリスクが高まります。具体的には、古いNotesクライアントでしか動作しないアプリが残ったことで、Windowsのバージョンアップが進まず、セキュリティリスクを抱えた状態が長期間続く、といった事態が発生します。

Notes/Domino構築パートナーは、アプリ棚卸しによる重要度と利用状況の分類、残すアプリと廃止するアプリの整理、他クラウドサービスとの共存方針の策定などを支援できるため、レガシー環境からの脱却を計画的に進めることができます。

社内IT部門の負荷を軽減できる

社内IT部門の負荷軽減も、Notes/Domino構築パートナー導入によって得られる大きなメリットです。日々の障害対応や軽微改修を外部に委ねてIT部門が企画業務へ集中できる体制を整えやすくなります。

社内IT部門が少人数体制のままNotes/Domino環境のすべてを抱え込むと、パッチ適用やアクセス権変更、アプリ改修などの運用作業に追われ、デジタル戦略の企画や新サービス検討の時間が確保できなくなります。事例として、Notesの運用負荷が高いがゆえに、他システムとの連携やクラウド活用の検討が後回しになり、結果的にDXの遅れにつながっているケースもあります。

Notes/Domino構築パートナーに監視・保守や一部開発を委託することで、社内IT部門は全体アーキテクチャの設計やガバナンス強化など、より上流の業務にリソースを振り向けることができ、IT投資全体の効果を高めやすくなります。

Notes/Domino構築パートナーの導入デメリット

Notes/Domino構築パートナーの導入デメリット

  • ベンダー依存度が高まりやすい
  • コスト構造が分かりにくくなりやすい
  • 自社にノウハウが蓄積しにくい

ベンダー依存度が高まりやすい

ベンダー依存度が高まりやすい点は、Notes/Domino構築パートナー導入における重要なデメリットです。特定パートナーへの過度な技術依存によるリスク増大を常に意識する必要があります。

要件定義や設計方針、運用ルールなどの知識が外部パートナー側に集中し、自社内に十分な情報が残っていない状態になると、パートナー変更や契約終了の際に大きなリスクが発生します。実際に、長年同じベンダーに任せきりだった結果、担当者の異動や企業統合をきっかけにサポート体制が変わり、Notes環境を引き継ぐ新たなベンダーが見つかるまでの間、十分なサポートが受けられなかったケースもあります。

ベンダー依存のリスクを抑えるためには、設計書や運用手順書の整備を契約条件に含め、自社メンバーのシャドーイング(同席・同作業)や教育プログラムを通じて、一定レベルの知識を社内に残す取り組みが重要です。

コスト構造が分かりにくくなりやすい

外部パートナーを活用すると、Notes/Domino環境にかかるコスト構造が複雑化しやすい点もデメリットです。固定費と変動費のバランスが見えにくい契約形態が生じやすいことが注意点となります。

月額保守費用だけを見て契約を判断すると、実際には軽微改修や調査依頼が都度課金となっており、年間トータルでの費用が想定を大きく上回る可能性があります。事例として、「障害発生時の調査までは月額に含まれるが、恒久対策や機能改修は別途見積り」という条件が十分に理解されておらず、予算消化が想定より早く進んでしまった企業もあります。

コスト構造を明確にするためには、月額に含まれるサービス内容とスポット費用の境界線を定義し、簡易作業の範囲やチケット本数などを契約文書に明記しておくことが重要です。

自社にノウハウが蓄積しにくい

外部委託を中心としたNotes/Domino構築・運用を続けると、自社にノウハウが蓄積しにくい点もデメリットです。長期的に見たときの社内技術力の空洞化リスクを意識した設計が必要です。

すべての設計・開発・運用を外部に任せてしまうと、社内には「依頼方法」だけが残り、環境全体の構造や相互依存を理解している担当者がいなくなります。その結果、IT戦略の見直しや他システムとの統合を検討する場面で、現状のNotes/Domino環境の全体像がつかめず、意思決定が遅れる危険性があります。

このデメリットを軽減するためには、コア領域(アーキテクチャ設計、セキュリティ方針、運用設計など)は社内で責任を持ち、個別アプリの開発や日々の運用作業をパートナーに委託するなど、役割分担を明確にしたハイブリッド体制を構築することが重要です。

Notes/Domino構築パートナーの導入で注意すべきポイント

Notes/Domino構築パートナーの導入で注意すべきポイント

  • 要件定義とスコープを詳細にすり合わせる
  • Notes/Domino以外のシステム連携を含めて検討する
  • 契約・体制・情報セキュリティを明文化する

要件定義とスコープを詳細にすり合わせる

要件定義とスコープのすり合わせは、Notes/Domino構築パートナー導入時に最も重要な注意点の一つです。プロジェクトの範囲と期待成果を事前に明文化した合意形成が不可欠です。

この作業を曖昧にしたまま進めると、「パートナー側は対象外と認識していた作業」が後から多数発生し、工期とコストが膨らむ原因になります。事例として、Notesアプリの改修対象を「主要アプリのみ」と口頭で合意したものの、実際には関連マスタや参照アプリも改修が必要となり、大幅な追加見積りが発生したケースもあります。

Notes/Domino構築パートナーと協議する際には、対象システム・アプリ一覧、優先度、非対象範囲、前提条件、成果物の内容などをドキュメント化し、双方でレビューしてから契約に反映することが重要です。

Notes/Domino以外のシステム連携を含めて検討する

Notes/Domino単体ではなく、周辺システムとの連携を含めて検討することも重要な注意点です。Notes/Dominoを全体アーキテクチャの一部として位置づける視点を持つことが求められます。

連携観点を考慮せずにNotes/Domino構築だけを進めると、後から人事システムやERP、ワークフロー基盤と統合する際に大きな手戻りが発生する恐れがあります。具体的には、ユーザーID管理をNotesだけで完結させていたため、後からIDaaSやAzure ADと統合する際に認証・権限設計を大幅に見直す必要が生じるケースがあります。

Notes/Domino構築パートナーを選ぶ際には、認証基盤、メール・グループウェア、ファイルサーバ、CRM/ERPなどの連携経験があるか、将来的なクラウド活用やゼロトラストセキュリティを見据えたアーキテクチャ提案が可能かを確認し、全体最適の観点で設計を進めることが重要です。

契約・体制・情報セキュリティを明文化する

契約内容、体制、情報セキュリティの取り決めを明文化することも、Notes/Domino構築パートナー導入時の重要な注意点です。責任範囲とセキュリティ要件を具体的に文書化した取り決めが、トラブル防止に直結します。

口頭ベースの認識に頼ったままプロジェクトを開始すると、障害発生時の責任分担や、再発防止策の実施主体、ログ管理の範囲などを巡って認識齟齬が生じる可能性があります。事例として、Notesサーバのバックアップ設定について、パートナー側は「既存設計の踏襲のみ」と認識していた一方で、発注側は「最適な方式の提案と構築」が含まれていると考えており、障害発生時に責任の所在が不明確になったケースがあります。

契約書やSLA、作業手順書のなかで、役割分担、インシデント対応フロー、ログやデータの取り扱い、アクセス権限の管理方法などを具体的に定義し、情報セキュリティポリシーとも整合を取っておくことが重要です。

Notes/Domino構築パートナーの最新トレンド

Notes/Domino構築パートナーの最新トレンド

  • Notes/Dominoからクラウド基盤への段階的移行支援
  • ノーコード/ローコードとの連携・共存支援
  • オフショア/ニアショアを活用した開発体制
  • セキュリティ強化とゼロトラスト対応支援
  • 運用自動化・監視サービスの提供拡大

Notes/Dominoからクラウド基盤への段階的移行支援

クラウドシフトの加速により、Notes/Dominoからクラウド基盤へ段階的に移行する支援がトレンドになっています。Notes/Dominoとクラウドサービスのハイブリッド運用を前提とした移行支援へのニーズが高まっています。

このトレンドが進むことで、メールやスケジューラをMicrosoft 365などへ移行しつつ、業務アプリの一部は当面Notes/Domino上で運用を継続する、といった現実的なステップが取りやすくなります。具体的には、段階1でメール・カレンダーをクラウドへ、段階2で共通ワークフローをローコード基盤へ、段階3で残りの特定業務アプリを段階的に再構築する、というフェーズ分割型の移行計画を支援するパートナーが増えています。

Notes/Domino構築パートナーのなかには、クラウド基盤側の構築も一体で請け負い、ユーザー体験とセキュリティを保ったまま段階的な移行を実現するサービスを提供する企業も現れており、移行プロジェクトのリスク低減に寄与しています。

ノーコード/ローコードとの連携・共存支援

ノーコード/ローコード開発の普及を背景に、Notes/Dominoとこれらのプラットフォームを共存させる支援もトレンドの一つです。Notes/Dominoで培った業務ロジックをローコード基盤に再利用するアプローチが注目されています。

このトレンドにより、新規の業務アプリ開発や改修はローコード基盤で素早く行い、既存のNotesアプリは段階的に置き換える、という戦略を取りやすくなります。事例として、承認フローやマスタ管理はローコード基盤で実装しつつ、過去の文書や履歴データは当面Notes/Domino上に保持し、必要に応じて連携する構成が採用されるケースが増えています。

Notes/Domino構築パートナーの中には、特定のローコード製品と組み合わせたソリューションを提供し、テンプレート化された移行パターンやデータ連携の仕組みをパッケージとして用意する企業もあり、モダナイゼーションのスピード向上に貢献しています。

オフショア/ニアショアを活用した開発体制

コスト最適化と開発リソース確保の観点から、オフショア/ニアショアを組み合わせたNotes/Domino開発体制もトレンドとなっています。国内PMと海外開発拠点を組み合わせたハイブリッド体制を採用するパートナーが増えています。

このトレンドにより、大規模なNotesアプリ再構築やデータ移行プロジェクトでも、一定のコストを抑えつつ十分なリソースを確保しやすくなります。一方で、要件の伝達ミスや品質のばらつきが生じるリスクも存在するため、設計品質とコミュニケーション設計が重要になります。事例として、詳細設計とレビューを国内で行い、画面・帳票の作り込みやテストを海外拠点が担当するモデルを採用し、コストと品質のバランスを取っているプロジェクトもあります。

Notes/Domino構築パートナーを選定する際には、オフショア/ニアショア拠点の経験年数、日本語対応の範囲、ドキュメント品質などを確認し、自社のプロジェクトに適した体制かどうかを見極めることが重要です。

セキュリティ強化とゼロトラスト対応支援

情報セキュリティの重要性が高まるなか、Notes/Domino環境をゼロトラストの考え方に合わせて再設計する支援もトレンドです。Notes/Dominoを含む全体ネットワークのセキュリティレベル向上を支えるアーキテクチャ提案が求められています。

このトレンドにより、従来の境界防御型から、ユーザー・端末・アプリごとにきめ細かいアクセス制御を行う構成へと見直す動きが進んでいます。具体的には、多要素認証(MFA)、VPNレスアクセス、端末のセキュリティ状態に応じたアクセス制御などを、Notes/Domino環境にも適用していくプロジェクトが増加しています。

Notes/Domino構築パートナーの中には、IDaaSやCASBなどのセキュリティ製品と連携したソリューションを提供し、既存Notesアプリを大きく変えずに認証・認可レベルを引き上げる支援を行う企業もあり、セキュリティと利便性の両立に寄与しています。

運用自動化・監視サービスの提供拡大

運用効率化の流れを受けて、Notes/Dominoサーバの監視や運用を自動化するサービスの提供拡大もトレンドです。監視・ジョブ管理・ログ分析を組み合わせた運用自動化ソリューションが注目されています。

このトレンドが進むことで、夜間・休日の障害検知や、容量逼迫の兆候検知などを自動化し、運用担当者の負荷を軽減できるようになります。事例として、Notes/Dominoサーバのリソース使用状況を可視化し、閾値を超えた際に自動通知と一次対応(サービス再起動など)を行う仕組みを導入したことで、障害対応時間を大幅に短縮したケースがあります。

Notes/Domino構築パートナーの選定時には、単なる構築だけでなく、監視ツールの選定・設定、レポート提供、改善提案を含めた運用自動化サービスを持っているかどうかも確認し、長期的な運用を見据えたパートナー選びを行うことが重要です。

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