【2025年】看護記録のおすすめ10製品を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも
看護記録の製品一覧
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訪問看護ステーションの運営に必須の電子カルテ、レセプト、シフト作成・スケジュール管理、帳票作成等の機能を月額25,000円(税抜)のリーズナブルな価格で提供するクラウド型のサービスです。タブレットで入力した看護記録の内容が帳票や実績に連動し、医療・介護保険のレセプト業務までを一気通貫で行うことができます。 さらにカイポケ訪問看護は電子カルテ・請求ソフトという枠を超えて、人事・労務、総務・購買など豊富な経営支援サービスで事業所様を幅広く支援しています。 おかげさまで多くの訪問看護ステーションにお選びいただき、全国6,000事業所以上にクラウド型サービスをご利用いただいております。(2025年1月時点)
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3.6
機能満足度
平均:3.7
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3.5
使いやすさ
平均:3.6
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3.9
導入のしやすさ
平均:3.9
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3.5
サポート品質
平均:3.3
- 基本料金:25000円/月
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CAREKARTEとは、株式会社ケアコネクトジャパンが提供している看護記録製品。レビュー件数は0件のため、現在レビューを募集中です。
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ナーシングネットプラスワンは、2000年に全国で初めてクラウド型(ASP型)介護ソフトとして販売を開始した、実績ある介護ソフトです。全国6,000以上の事業所様にご利用いただき、介護現場の業務効率化をサポートしています。
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ほのぼのNEXTとは、エヌ・デーソフトウェア株式会社が提供している介護ソフト(介護記録管理)、看護記録製品。ITreviewでのユーザー満足度評価は4.0となっており、レビューの投稿数は2件となっています。
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看護記録の基礎知識
看護記録とは、看護師が行った観察・判断・処置・ケアなどの内容を記録する業務のことです。患者の状態や経過、医療チームとの連携内容を可視化し、医療の質を確保するために欠かせない要素です。
看護記録の利点としては、患者の状態変化を時系列で把握できること、ケアの質を維持・向上できること、またチーム医療や多職種連携における情報共有の基盤になることが挙げられます。さらに、看護師個人の判断根拠やケア内容が明文化されるため、万が一の医療訴訟リスクにも対応可能です。
具体的な活用事例としては、夜間に患者が急変した際に、日中の看護記録をもとに医師が迅速な対応を行えたケースや、新人看護師が先輩の記録から学びを深めた例など、現場の安全・教育にも貢献しています。
- 看護記録の比較ポイント
- ①:記録形式(紙 vs 電子)の違い
- ②:記録の標準化・テンプレート対応
- ③:セキュリティ対策と情報保護
- ④:検索性・閲覧性の高さ
- ⑤:他システムとの連携性
- 看護記録の選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
- 看護記録の価格・料金相場
- オンプレ型(買い切り型)の価格・料金相場
- クラウド型(月額課金型)の価格・料金相場
- 看護記録の導入メリット
- 記録の質と正確性を向上できる
- 業務効率を改善し時間を創出できる
- チーム医療の質を高められる
- 看護記録の導入デメリット
- 導入や運用にコストがかかる
- システム操作の習熟に時間が必要
- 通信障害などによる運用リスク
- 看護記録の導入で注意すべきポイント
- 教育体制の整備と操作研修の実施
- 記録ルールの見直しと統一化
- 現場の意見を取り入れた運用設計
- 看護記録の最新トレンド
- 音声入力やAIによる自動記録支援
- モバイル・タブレット活用の進化
- 看護の可視化とデータ活用の強化
- チーム医療との連携機能の進化
- 国の政策と診療報酬改定への対応
- 看護記録の機能一覧
- 基本機能
看護記録の比較ポイント
看護記録の比較ポイント
- ①:記録形式(紙 vs 電子)の違い
- ②:記録の標準化・テンプレート対応
- ③:セキュリティ対策と情報保護
- ④:検索性・閲覧性の高さ
- ⑤:他システムとの連携性
①:記録形式(紙 vs 電子)の違い
看護記録の比較ポイントの1つ目としては「記録形式(紙 vs 電子)の違い」というものが挙げられます。これは記録の効率性と正確性に直結するため、非常に重要です。
紙媒体は直感的に書き込める利点がありますが、紛失・誤記載のリスクが高く、他者との情報共有に手間がかかるというデメリットがあります。一方、電子カルテを活用した看護記録では、入力ミスの軽減やリアルタイム共有が可能となり、業務の効率化や医療安全の向上に寄与します。ただし、操作に慣れるまでに時間を要する場合もあるため、導入時の教育体制も比較検討が必要です。
②:記録の標準化・テンプレート対応
看護記録の比較ポイントの2つ目としては「記録の標準化・テンプレート対応」というものが挙げられます。これは記録の質を均一に保ち、抜け漏れを防止するうえで欠かせません。
標準化された記録フォーマットを用いることで、誰が記録しても一定の品質が保て、情報の伝達ミスを最小限に抑えることが可能です。また、SOAP形式(S:主観的情報、O:客観的情報、A:アセスメント、P:計画)に対応したテンプレートがあるシステムでは、論理的で一貫性のある記録がしやすくなるため、教育の場面でも有効に活用できます。
③:セキュリティ対策と情報保護
看護記録の比較ポイントの3つ目としては「セキュリティ対策と情報保護」というものが挙げられます。医療情報は非常に機密性が高く、漏洩時のリスクは甚大です。
電子看護記録システムでは、アクセス制限、暗号化通信、ログ管理などの機能が標準装備されており、患者情報を外部から守るための対策が整っています。一方、紙媒体では施錠保管や物理的な管理が求められ、ヒューマンエラーによる紛失・持ち出しリスクが依然として存在します。
④:検索性・閲覧性の高さ
看護記録の比較ポイントの4つ目としては「検索性・閲覧性の高さ」というものが挙げられます。過去の記録を即座に参照できるかどうかは、現場の判断スピードに大きな差を生みます。
電子記録ではキーワードや日付、担当者などで瞬時に必要な情報を呼び出すことができる一方、紙媒体では探し出すのに時間と労力を要します。特に急変時や申し送りの場面では、迅速な情報参照が安全管理に直結するため、この視点は無視できません。
⑤:他システムとの連携性
看護記録の比較ポイントの5つ目としては「他システムとの連携性」というものが挙げられます。医療の現場では、看護以外にも多くの業務システムが稼働しており、これらとシームレスにつながることが求められます。
電子カルテ、検査システム、処方支援などと連携可能な看護記録システムであれば、二重入力の手間が減り、情報の一元管理が実現できます。また、多職種連携を強化するうえでも、連携性は業務効率と安全性の向上に寄与するため、選定時には必ず確認すべきポイントです。
看護記録の選び方
看護記録の選び方
- ①:自社の解決したい課題を整理する
- ②:必要な機能や選定基準を定義する
- ③:定義した機能から製品を絞り込む
- ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
- ⑤:無料トライアルで使用感を確認する
①:自社の解決したい課題を整理する
看護記録の選び方の1つ目のステップとしては「自社の解決したい課題を整理する」というものが挙げられます。記録のデジタル化を目指す背景には、何らかの現場課題が存在するため、それを明確にすることが導入成功の第一歩です。
例えば、「紙記録の転記ミスが多い」「申し送り時に必要な情報を探すのに時間がかかる」「看護記録がバラバラで教育がしにくい」など、現場のリアルな困りごとを可視化することが、製品選定の方向性を定める基盤になります。目的が明確になっていないと、機能が過剰または不足しているツールを選んでしまい、逆に現場負担が増えるという結果になりかねません。
②:必要な機能や選定基準を定義する
看護記録の選び方の2つ目のステップとしては「必要な機能や選定基準を定義する」というものが挙げられます。課題を明確にしたあとは、それを解決するために求める機能や操作性、連携性などを具体的に言語化していく必要があります。
例えば、「SOAP形式で記録できること」「医師や薬剤師との情報共有がしやすいこと」「タブレット入力に対応していること」などの要件リストをあらかじめ作成しておくことで、選定の軸がぶれずに済みます。さらに、コスト面やサポート体制、将来的な拡張性なども基準に加えると、より現実的な検討が可能になります。
③:定義した機能から製品を絞り込む
看護記録の選び方の3つ目のステップとしては「定義した機能から製品を絞り込む」というものが挙げられます。市場には数多くの記録システムが存在するため、必要機能を満たす製品に限定して比較検討するのが効率的です。
例えば、iPad対応が必須である場合には、モバイル入力可能なクラウド型に絞るなど、優先順位をもとにフィルタリングを行うことで、理想のツールを短時間で特定できます。また、厚労省の電子記録指針に準拠しているか、診療報酬の算定要件を満たしているかなども確認しておくと安心です。
④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
看護記録の選び方の4つ目のステップとしては「レビューや事例を参考に製品を選ぶ」というものが挙げられます。実際に導入した施設の評価や活用事例を確認することで、導入後の具体的なイメージを持つことができます。
特に「操作性に対する満足度」「サポート体制の対応力」「導入後の効果」などの口コミは、カタログでは見えないリアルな使用感を知るための貴重な情報源です。同規模・同業種の病院や施設の事例であれば、導入に伴う課題や乗り越えた工夫なども参考になります。
⑤:無料トライアルで使用感を確認する
看護記録の選び方の5つ目のステップとしては「無料トライアルで使用感を確認する」というものが挙げられます。製品選定の最終判断としては、実際の使用感を体験することが最も有効です。
例えば、入力画面が直感的かどうか、スマートフォンでの操作がスムーズにできるか、スタッフのリテラシーに合っているかを確認することで、導入後の定着を見極めることが可能になります。複数製品のトライアルを行い、比較することもおすすめです。
看護記録の価格・料金相場
看護記録システムの料金形態は、主に「オンプレ型(買い切り)」と「クラウド型(月額課金)」に大別されます。以下の表は、それぞれの価格帯と特徴をまとめたものです。
費用相場 | オンプレ型(買い切り型) | クラウド型(月額課金型) |
---|---|---|
小規模施設向け | 初期費用50万円〜100万円 | 月額1万円〜3万円 |
中規模病院向け | 初期費用100万円〜300万円 | 月額3万円〜10万円 |
大規模病院・大学病院 | 初期費用500万円以上 | 月額10万円以上 |
オンプレ型(買い切り型)の価格・料金相場
オンプレ型の看護記録システムの料金相場としては、初期費用が50万円から500万円以上になることが一般的です。
院内サーバーに構築するため、セキュリティ面での信頼性が高く、ネットワークトラブルにも左右されにくい点がメリットです。一方で、保守費用やバージョンアップ時の対応など維持管理コストが継続的に発生する点には注意が必要です。特に、医療機関内のIT管理体制が整っている場合には導入メリットが高まります。
クラウド型(月額課金型)の価格・料金相場
クラウド型の看護記録システムの料金相場としては、月額1万円〜10万円以上が一般的なレンジとなります。
初期導入費用が低く抑えられる点や、外部からのアクセス性、災害対策としてのバックアップ機能などがメリットとして挙げられます。アップデートも自動で行われるため、常に最新状態を維持できる利便性があります。ただし、ネットワーク障害時には閲覧・入力が制限されるリスクもあるため、BCP観点からも通信環境の整備が重要です。
看護記録の導入メリット
看護記録の導入メリット
- 記録の質と正確性を向上できる
- 業務効率を改善し時間を創出できる
- チーム医療の質を高められる
記録の質と正確性を向上できる
看護記録のメリットの1つ目としては「記録の質と正確性を向上できる」というものが挙げられます。これは、患者の安全管理と看護師の責任明確化の観点から非常に重要です。
電子記録により、記入漏れや誤記の防止、時系列管理の精度が格段に向上します。テンプレート化されたフォーマットによって、誰が記録しても一定水準を保てることから、新人看護師の教育効果も期待できます。記録が「質の高い医療提供」の裏付けとして機能するため、組織全体のケアの質も高まります。
業務効率を改善し時間を創出できる
看護記録のメリットの2つ目としては「業務効率を改善し時間を創出できる」というものが挙げられます。従来の手書き記録では、転記や確認作業に多くの時間がかかっていました。
電子化により、ベッドサイドでその場での記録が可能となり、移動・転記の時間が大幅に削減されます。結果的に、患者と向き合う時間の創出につながり、満足度の向上や看護の本質的価値の発揮にも寄与します。また、記録データの検索性向上により、申し送りや看護計画作成もスムーズに行えます。
チーム医療の質を高められる
看護記録のメリットの3つ目としては「チーム医療の質を高められる」というものが挙げられます。医師、薬剤師、リハビリスタッフなどとの情報共有が重要視される現代医療において、記録は共通言語の役割を果たします。
例えば、SOAP形式による記録では、主観・客観情報とそれに基づく判断が明確化されることで、診療側との連携が円滑に進むようになります。また、多職種が一元的に情報を閲覧できるシステム環境では、患者中心の包括的ケアの実現が促進され、結果的にアウトカムの向上にも繋がります。
看護記録の導入デメリット
看護記録の導入デメリット
- 導入や運用にコストがかかる
- システム操作の習熟に時間が必要
- 通信障害などによる運用リスク
導入や運用にコストがかかる
看護記録のデメリットの1つ目としては「導入や運用にコストがかかる」というものが挙げられます。特にクラウド型やオンプレミス型のシステムを導入する場合、初期費用や月額費用に加えて、保守・サポート費用が発生します。
中小規模の医療機関では、IT予算の制約から導入をためらうケースも少なくありません。さらに、ライセンス数や使用端末数が増えると、コストが積み重なる点にも留意が必要です。ただし、長期的には業務効率や人件費の削減効果が見込めるため、トータルコストでの比較が推奨されます。
システム操作の習熟に時間が必要
看護記録のデメリットの2つ目としては「システム操作の習熟に時間が必要」というものが挙げられます。新たな記録方法に適応するまでには、学習・訓練が必要となり、業務負担が一時的に増える可能性があります。
特にパソコン操作に不慣れな看護師にとっては、入力操作がストレスとなり、記録の質が一時的に低下するリスクも考慮すべきです。このようなギャップを埋めるためには、導入前後の教育体制や、サポート対応が整っている製品選定が重要となります。
通信障害などによる運用リスク
看護記録のデメリットの3つ目としては「通信障害などによる運用リスク」というものが挙げられます。特にクラウド型システムに依存している場合、ネットワーク環境が不安定な施設では、記録ができない時間が発生する恐れがあります。
また、サーバートラブルやシステムメンテナンス時には業務が停止または制限されることもあり、BCP(事業継続計画)対策が不可欠です。代替手段やオフライン対応が可能かどうかを導入前に確認しておくことが重要です。
看護記録の導入で注意すべきポイント
看護記録の導入で注意すべきポイント
- 教育体制の整備と操作研修の実施
- 記録ルールの見直しと統一化
- 現場の意見を取り入れた運用設計
教育体制の整備と操作研修の実施
看護記録の導入で注意すべきポイントの1つ目としては「教育体制の整備と操作研修の実施」というものが挙げられます。システムの利便性を最大化するためには、使用者がその機能を正しく理解・活用できる必要があります。
導入前の基本操作講習に加え、ロールプレイ形式での実践研修やマニュアル整備、フォローアップ体制の充実が成功の鍵です。また、全職種に周知することで記録を共通業務として浸透させ、定着率を高めることができます。
記録ルールの見直しと統一化
看護記録の導入で注意すべきポイントの2つ目としては「記録ルールの見直しと統一化」というものが挙げられます。紙ベース時代の慣習がそのまま電子記録に持ち込まれると、非効率や混乱を招くリスクがあります。
例えば、記載時間のルール、略語の使用可否、記載者の責任範囲などをシステム導入前に見直し、全体で統一することが求められます。記録に対する共通認識を醸成し、質と安全性の両立を実現するための重要なステップです。
現場の意見を取り入れた運用設計
看護記録の導入で注意すべきポイントの3つ目としては「現場の意見を取り入れた運用設計」というものが挙げられます。導入を「上からの命令」として捉えられてしまうと、現場のモチベーションや定着度に大きな影響を及ぼします。
現場の看護師や多職種の声をヒアリングしながら、実運用に即した記録画面設計や記入フローを構築することで、現場に受け入れられやすい仕組みを実現できます。特に業務量が多い時間帯への配慮や、簡素化できる入力項目の見極めが有効です。
看護記録の最新トレンド
看護記録の最新トレンド
- 音声入力やAIによる自動記録支援
- モバイル・タブレット活用の進化
- 看護の可視化とデータ活用の強化
- チーム医療との連携機能の進化
- 国の政策と診療報酬改定への対応
音声入力やAIによる自動記録支援
看護記録の最新トレンドの1つ目としては「音声入力やAIによる自動記録支援」というものが挙げられます。看護現場の人手不足や多忙化に対応するため、入力業務の負担を軽減する技術が急速に進化しています。
例えば、ベッドサイドでの音声認識による記録入力や、AIによる患者状態からの記録自動生成が実用段階に入りつつあります。手書きやタイピングに要する時間を短縮し、ケアに集中できる環境づくりに貢献することが期待されます。特に、記録のリアルタイム性を高めるうえでも、音声AIの活用は今後さらに加速すると見込まれます。
モバイル・タブレット活用の進化
看護記録の最新トレンドの2つ目としては「モバイル・タブレット活用の進化」というものが挙げられます。ナースステーションでの記録から、現場でのリアルタイム入力へとシフトする動きが進んでいます。
モバイル端末での入力は、タイムリーな情報反映や移動の効率化、記録漏れ防止に有効です。さらに、感染対策の観点からも、個人端末による入力が推奨される施設が増えています。iPadやタブレットの導入により、看護記録は“デスクで完結しない”柔軟な運用が可能となり、現場のワークフロー改革が加速しています。
看護の可視化とデータ活用の強化
看護記録の最新トレンドの3つ目としては「看護の可視化とデータ活用の強化」というものが挙げられます。蓄積された看護記録を単なる保管情報ではなく、医療の質評価や経営指標として活用する動きが活発化しています。
例えば、転倒・転落リスクの傾向分析や、ケア提供時間の可視化により、現場改善や人員配置の最適化が可能になります。また、看護必要度評価や医療安全対策にも応用できるため、記録の“その先”を見据えた戦略的運用が求められています。
チーム医療との連携機能の進化
看護記録の最新トレンドの4つ目としては「チーム医療との連携機能の進化」というものが挙げられます。医師、薬剤師、リハビリ職、MSWなどといった多職種が関与する医療現場において、情報共有は診療効率と質に直結します。
最新の看護記録システムでは、職種ごとにカスタマイズされた画面や権限設定、申し送り連携機能などが強化されており、円滑なチーム連携が実現されています。リアルタイムでの情報共有は、診療の遅延防止や誤解の防止にもつながり、医療安全文化の醸成にも寄与します。
国の政策と診療報酬改定への対応
看護記録の最新トレンドの5つ目としては「国の政策と診療報酬改定への対応」というものが挙げられます。厚生労働省が掲げる医療DX(デジタルトランスフォーメーション)や電子カルテの標準化推進により、看護記録の電子化は義務化に近い形で拡大しています。
2024年度診療報酬改定では、電子的な情報共有を前提とした評価体系も導入されており、手書き記録のままでは加算が取りにくくなるケースもあります。制度変化に対応するためにも、今後は“記録の質”だけでなく“運用基盤”としての体制整備が急務です。
看護記録の機能一覧
基本機能
機能 |
解説 |
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利用者情報管理 | 利用者の基本情報や要介護度、家族情報、留意事項などを登録、職員で共有・管理することができる |
看護計画作成 | 診断に基づいて立案された看護目標とその達成のための計画・具体的な予定を入力、看護指示を作成することができる |
職員別スケジュール管理 | 職員ごとに看護対応スケジュールを作成し、予定管理を行うことができる |
看護記録・報告書 | 看護実施内容やバイタルサイン、食事内容・摂取量、各種検査結果などを記録し、報告書を作成することができる。写真を撮影して画像として保管することも可能 |
保険請求 | 看護実績を基に介護・医療保険に必要なデータを作成し、請求を行うことができる |
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