2025年7月29日、ChatGPTに「学習モード」という新しい相棒が加わりました。

この新モード「学習モード」では、今までのChatGPTのように答えだけをポンっと返すのではなく、与えられたテーマについて一緒に考えながら「なぜそうなるのか?」をステップバイステップでかみ砕いて教えてくれるモードです。

わからないところはその場で聞き返せて、興味が湧いた分だけ枝分かれして深掘りできるという、まるで超優秀な家庭教師を、24時間好きなだけこき使えるような新しい学び方を実現してくれます。

今回の記事では、この新しいChatGPTの「学習モード」について、実際に筆者が使って勉強したみた様子をシェアしていこうと思います!

【ChatGPTの学習モードとは?】
ChatGPTの学習モードは、通常のチャットのようにすぐに回答を示すのではなく、段階的に考えながら理解を深められるよう学習をサポートするためのモードです。無料版、Plus、Pro、Teamの全てのユーザーが利用できます。(出典:学習モードが登場|OpenAI)

使い方は簡単。

チャット欄にある左側の「+」ボタンを押すとcanvasの下に「あらゆる学びをサポート」という選択肢が出てくるので、これを押した後は通常の対話のように学びたい内容を伝えればOKです。

試しに数学の問題を作ってもらいましょう。

特に受験数学では、学びが多い問題のことを「良問」と呼ぶ風潮があるので、そういった問題をGPTの学習時に「良問」というコンテキストのもと学習されていると信じて「良問を作って」と言ってみます。

例題を出してくれたので自分でも考えつつ、この問題でもって勉強を続けるかを確認してきました。今回はこの問題を勉強しましょう。

ステップバイステップで考え方を教えてくれます。ChatGPTの言う通り、連続性や極限の考え方がつまづきポイントですね。

最後の質問は当然どちらも0に収束するので、第1問目が解けるというわけです。

あとはChatGPTの指示に従っていれば、ステップバイステップで勉強が進んでいくのですが、こちらのモードは通常のChatGPTと何が違うのでしょうか。せっかくなので学習モードの特徴をビジュアル化してまとめてみました。

ということで、上記の内容にも記載があるように学習モードを使うことで、ChatGPTは単に回答を返すだけではなく、ステップバイステップで問題解決の手順を示すようになります。

これによって、学習者の理解を深めることを助ける仕組みになっているとのことで、これは教師、科学者、教育学の専門家との協力によって作成された独自のシステムプロンプトによるものだそうです。

また、与えられた問題が難しい場合は途中で小問を作ったり、復習すべきポイントや次に解くべき問題を提示したりということも適度に混ぜながら学習を進めてくれるようです。

まとめ

実際に使ってみた感覚としても、非常に使用感が良いです。というのは当たり前ですが、チャットAIなので少し分からないポイントがあるとすぐ聞けるというのがとても良いです。

例えば、上記の解説で「振動する」みたいに何気なく書かれたときに、仮にこれが参考書などで勉強しているときならば、わからない単語をググるしか方法はないですが、これがChatGPTではすぐにわからないことを聞くことができます。

「振動するって具体的にはどういうこと?」とか「振る舞いって?」のように質問するだけで、いろいろと返ってくるため「1を聞くと10が返ってくる」を実感できます。これはたとえですが、とんでもなく教え上手で物知りな家庭教師をこき使っているような感じでしょうか。

自分の中ではあるあるだと思っているのですが、ある1つの事柄を勉強していると、次は10個くらいの関連知識を詳しく知りたくなってきます。

こうした習性は、恐らく人間の思考の性質として自然なことだと思うのですが、教科書などで勉強をしているときはこの性質がかえって悪影響を及ぼすこともあります。章立て構成で1~10章まで順々にこなしていこうとすると、いつまでたっても1章が終わらないので自己嫌悪になり、勉強自体をやめてしまうという悲劇を生みがちです。

そこで、このChatGPTの学習モードが役に立ちます。

先ほども書いたように、ChatGPTの対話を使った勉強では、いくらでも興味が湧いたトピックに向かって枝葉を広げていくような学習スタイルを取ることができます。そんなわけで、これこそ人類史上最も人類の脳に最適化された学習ツールといっても良いでしょう。

ぜひとも何かを学びたい、学ばないといけない事がある人は、ChatGPTの学習モードを使ってみてください。ただし、学ぶべき内容や範囲が定まっているような勉強(免許や資格系など)は、興味を広げていくよりも、普通に参考書や過去問を解くことが近道だったりするので、ケースバイケースで使い分けることをおすすめします。

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