複数AIと議事録機能をまとめて使えるプラットフォーム【ITreview】IT製品のレビュー・比較サイト

良いポイント

生成AI活用の共通基盤としてHEROS ASKを利用しています。

最大の魅力は、1つのサービス上でChatGPT、Gemini、Claudeなど複数の生成AIを使い分けられる点です。
同じ質問でもAIごとに回答のニュアンスや得意分野が異なるため、
社員が自分の目的や好みに合ったAIを試しながら選べる環境を、追加のシステム導入なしで整えられました。
AIの比較検証を行う際にも非常に便利です。

また、AI議事録機能を活用することで、会議の文字起こしと要約作成が大幅に効率化されました。
これまで担当者が手作業でまとめていた議事録が、自動生成結果を確認・修正する形に変わり、作業時間を大きく短縮できています。

さらに、RAG（社内データを参照する回答機能）も備えており、
マニュアルや社内規程などを登録しておけば、
今後は社内問い合わせの削減にもつなげられるポテンシャルがあると感じています。

改善してほしいポイント

HEROS ASKには概ね満足していますが、いくつか改善を期待する点もあります。

まず、複数の生成AIを切り替えて使える点は非常に便利な一方で、
どのAIをどの用途で使うと効果的かを、社員が直感的に理解しづらい場面があります。
例えば、「文書要約向き」「ブレスト向き」といった簡易なガイドや、
AIごとの特徴を分かりやすく提示する機能があると、利用がさらに進むと感じます。

また、AI議事録機能については、
会議の種類に応じたテンプレート（議題ごとの要約、ToDoの自動抽出など）がより充実すると、
議事録の質と活用度がさらに高まると思います。
長時間の会議や専門用語が多い会議では、要約精度にばらつきが出ることもあるため、
補正のしやすさや見直しポイントのガイドがあると助かります。

RAG機能に関しては、どのドキュメントがどの程度参照されているか、
検索精度が十分かなどを確認できる管理者向けの可視化機能が充実すると、
社内ナレッジ基盤として本格運用しやすくなります。

どのような課題解決に貢献しましたか？どのようなメリットが得られましたか？

HEROS ASK導入前は、生成AIの試験導入を進めるにあたり、
どのAIサービスを社員に案内するか、また個別にアカウントを発行・管理するかが課題でした。
結果として、一部の社員のみが個別にAIを試す状況となり、全社的な活用にはつながっていませんでした。

導入後は、HEROS ASK上でChatGPT、Gemini、Claudeなど複数の生成AIを一括で提供できるようになり、
全社員が同じ環境でAIを試せるようになりました。
これにより、情報システム部門としてはアカウント管理や利用ルールの統一が容易になり、
個別サービスごとの運用負担を抑えつつ、全社的なAI活用を推進できています。

特にAI議事録機能の活用により、会議の議事録作成時間が大幅に削減されました。
以前は会議ごとに担当者がメモを整理して文書化していましたが、
現在は自動生成された議事録をベースに修正・確認する運用に変わり、
担当者の負荷軽減と、議事録の標準化に貢献しています。

今後はRAG機能に社内マニュアルや規程を連携させることで、
問い合わせ削減や社内ナレッジの有効活用にもつなげていく予定です。

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