改善してほしいポイント
デジタルデータ化の範囲も徐々に広くなっているので、現時点で大きな改善要望は特にない。SDSのアップロード件数は現在1回のドラッグアンドドロップで50件であるように思うが、これを無制限にできないだろうか。多いときは数千件をアップロードする必要があるためだ。おそらくJIS改定でそういう場面が増える可能性もある。日本国内のSDS管理だけでなくグローバルなSDS管理ができるようになることを期待している。同じ製品のSDSでも、利用する国によって言語や法規が異なるので、それらも管理できるようになればグローバルに利用できる仕組みになるのではないかと考えている。関連する法規制ごとに該当原料のSDSがピックアップ(リスト化)されるような機能は利用できないだろうか。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
SDS情報のデジタルデータ化は2017年ごろから化学物質のリスクアセスメントの自動計算に利用するために進めてきた。スタート時は、約10000件の購入原料について1件1件SDSを見ながら内容をSDS情報として自社開発のツールに登録していた。実際、10000件の登録には約2年6か月かかった。2022年の安衛法改正に対応するためには、いままで登録していた内容では不足しており、情報の追加が必要となり、再度登録を考えると安衛法改正には到底間に合わない。そこで以前からSDS情報のデジタル化について技術調査を進めており、その調査でケミカンSDS管理を見つけ、テストを繰り返してAIの学習についても理解でき、その精度にも驚かされた。ケミカンSDS管理の利用により、当初からデジタル化していたSDS約10000件にさらに自社製品SDSを加え、合計約20000件のSDSのデジタルデータ化を、当初予想していた5年に対して6か月という、10倍の速度で、かつ99%の精度で完成させたことには驚かされた。現在も更新管理で月2回のデジタルデータ化を安定的に進めている。非常に高い精度と安定性に感謝している。
検討者へお勧めするポイント
管理者と閲覧者の権限を分け、登録したSDSを作業者に迅速に公開(見せる)ことが可能となる。また、PDFではなくデジタルデータとして情報が保管・管理されているので、SDS情報を利用した法令情報管理やリスクアセスメントへの活用など、安全衛生への応用の幅が広がると感じている