「WEBで集客したい」「進捗率をまとめたい」「競合広告と比較したい」など、広告運用ツールを使用する目的は企業によって様々でしょう。まだ広告運用ツールを導入していない企業では、広告運用ツールでどのようなことができるか具体的にイメージできないケースも少なくありません。そこで本記事では、5つの目的別に広告運用ツールの機能を紹介します。

広告運用の目的1.売上を伸ばしたい

広告運用ツールを導入することで、売上を伸ばしたいと考えている企業は多いでしょう。売上を伸ばすために役立つ機能には以下の3つが挙げられます。

広告別効果測定

広告別効果測定機能は、出稿広告がどの程度成果を挙げたのか測定する機能です。広告効果測定の指標には、「CV数」「クリック率」「訪問者数」などの数値が使用されます。売上を伸ばすためには、広告運用ツールの効果測定機能を使用して、数値を上げていく必要があります。

SEO効果測定

SEO効果測定とは、SEO対策をした前後で数値がどのように変化したか測定する機能です。SEO効果測定に使用される指標には、「キーワード順位(検索順位)」「離脱率」「滞在時間」「直帰率」などがあります。Webサイトでは、検索順位の高いサイトの方がクリックされる確率が大きい傾向にあります。seoClarityが2021年に公開した調査によると、日本では検索順位1位だとクリック率は13.94%、2位の場合7.52%、3位だと4.68%という結果が出ています。

出典:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO

当然、クリック数が大きい方が広告の成果も大きいため、売上を伸ばすためには、SEO効果測定の値は非常に重要です。

メルマガ・SNS効果測定

近年メルマガやSNSを利用して、広告を出稿する企業が増えています。特にInstagramやTwitter、YouTubeなど様々なSNSが発達している現代では、SNSで如何に上手く広告運用できるかで売上が大きく変わります。そんなときに重要になってくるのが、メルマガ・SNS効果測定です。メルマガ・SNS効果測定とは、メルマガ・SNSに対してユーザーがどのように反応したかを数値化して、メルマガ・SNSに対する効果を測定するものです。メルマガ・SNS効果測定では、「開封率」「CVR(コンバージョン率)」「登録者数」などの値を見ます。

以上のように、売上を伸ばすためには、様々な効果測定機能を使用して、数値を上げていく努力が必要です。

広告運用の目的2.進捗率や集客率をまとめたい

広告運用の担当者は、費用対効果の報告のために進捗率や成果をレポートにまとめて決済者に提示する必要があります。しかし、Excelやスプレッドシートで資料を作成するのは時間がかかり大変です。

そんなときに役立つのが、レポート機能です。レポート機能では、初心者でも簡単に分かりやすい資料作成が可能です。また最近では、自動でレポートを作成してくれる機能もあり、担当者の負担を減らすことができるでしょう。

広告運用の目的3.ユーザーの行動を分析したい

ユーザーの行動が分析できれば、Webサイトの集客率や広告のクリック率を増加させることが可能です。ユーザーの行動を分析するために役立つ機能は以下の3つです。

時間帯・エリア分析

時間帯・エリア分析では、何時にどこで広告を視聴または、広告をユーザーがクリックしたのかを数値で表します。また、男女比や年齢を確認できるツールもあります。ユーザーの反応を適切に把握することで、広告の視聴数が最も多い時間を狙って広告を出稿可能です。

ユーザー行動分析

ユーザー行動分析とは、Webサイトにアクセスしたユーザーの行動を分析する機能です。サイトに訪れたユーザーがどのページにどれくらいの時間滞在し、どのページへと遷移したのか分かります。ユーザー行動分析を行うことで、ユーザーのニーズを知ることができ、よりユーザーが求めている広告を出稿可能です。

デバイス効果測定

デバイス効果測定とは、ユーザーがスマホやPCなどどのデバイスから広告にアクセスしているか、またCV数やクリック数が良いのはどのデバイスかを測定する機能です。自分が運用している広告がどのデバイスからクリックされやすいのかを知っておくことで、そのデバイスに適した形で広告を出稿できます。

このようにユーザーの行動を分析することで、よりユーザーが求めているモノが把握でき、広告の質を高められます。

広告運用の目的4.影響力の強いコンテンツを把握したい

Webサイト内で影響力が強いのはどのコンテンツなのかを把握したい場合は、以下の2機能が有効的です。

アトリビューション分析

アトリビューション分析とは、ユーザーがコンバージョンに至るまでのプロセスを評価し数値化する分析方法です。アトリビューション分析を行うことで、どの要素が広告の成果につながったのか分かります。反対に、アトリビューション分析を行わなかった場合、顧客のニーズや成果に繋がる重要な点を見逃してしまう恐れがあります。

コンテンツ分析

コンテンツ分析とは、WebサイトまたはSNS上のコンテンツを分析することです。コンテンツ分析をすることで、コンテンツの効果比較ができたり、数字が伸びているようであれば要因の分析ができます。

広告運用の目的5.分析したデータを出力したい

分析したデータを外部ツールに読み込ませるために、CSVファイルなどで出力したいと考えている方もいるでしょう。その際には、エクスポート機能が便利です。エクスポート機能を使用すれば、一瞬でCSVファイルが作成できるため、外部ツールに読み込ませるために新たにデータを用意する必要はありません。

広告運用ツールを比較してみよう

広告運用ツールには、目的別に様々な機能が搭載されています。自社に合った広告運用ツールを選ぶためには、まずは、自社で広告運用ツールを利用する目的を明確にしましょう。目的が明確になったら、複数の広告運用ツールを比較してみてください。

比較には、「ITreview Grid」がオススメです。気になる広告運用ツールを複数個選定するだけで、すぐに比較表が作成できます。また、ITreviewのサイトに集まった広告運用ツールに対するレビューも役立つでしょう。

この記事の執筆

慈雨(ジウ)

ライター

エンジニアの経験やアパレルECサイト運営の経験を活かして、ITやファッション、ECサイト関連の記事をメインで執筆しています。シュークリームとスニーカーを愛しています。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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