広告運用では、PDCAを回して成果を伸ばしていく方法が一般的です。そして、PDCAの高速化に欠かせないのが、広告運用ツールです。PDCAの高速化のほかにも、サイトの情報を一元管理したり、進捗率を視覚的に分かりやすく管理したりすることができます。本記事では、これから広告運用ツールを導入する企業向けに広告運用ツールの使える機能を6つご紹介します。

機能1:SNSやWebサイトの情報を一元管理することで、管理の手間を省く

従来のメディアに加えて、SNSマーケティングという言葉が生まれたように、数年ごとに巨大プラットフォームが誕生する昨今、複数の広告媒体を手動で管理するのは非効率です。管理する媒体が増加するほど、手間や時間を取られ、ミスや間違いが増加する傾向にあります。

多くの広告運用ツールには、データの一元管理機能があり、複数のメディアをまとめて1つの画面で管理できます。これにより、担当者はアカウントを切り替えてログインする手間が省けるため業務効率化につながります。

機能2:作業の進捗率を分かりやすく管理する

進捗率の管理は、作業が滞りなく進められているか確認するために必須です。また、上司やクライアントへの報告のためにも進捗管理は大切です。

Excelやスプレッドシートを利用して進捗率を管理している企業も少なくありませんが、広告運用ツールを利用して進捗を管理することも可能です。また、複数媒体の進捗率を管理する場合、媒体ごとに進捗率を一人で管理してまとめるのには手間がかかります。

一方で、広告運用ツールであれば、媒体ごとの進捗管理機能が搭載されているため、進捗管理が乱雑になる心配がありません。

機能3:進捗や成果を分かりやすくまとめて、クライアントに提出する

多くの企業では、出稿している広告の進捗に問題はないか、運用成果を順調に出せているかレポートにまとめています。しかし、進捗率や成果等をまとめる作業は予想以上に時間を取られるものです。

そんなときに役に立つのが、レポート機能です。レポート機能では、具体的に以下の点などを確認できます。

  • 前月と比較して、成果は上がっているか、下がっているか
  • 何日進捗が遅れているか、または進んでいるか
  • CVやクリック率の増加率

広告運用ツールを使用すれば、グラフや表などでデータを視覚化することが容易なため、管理画面を眺めているだけでは気づくことのできなかった問題点も発見できます。また、どのような運用をすれば結果に結びつきやすいのか、過去のデータを分かりやすくデータにまとめておくことも可能です。

機能4:運用担当者によって、運用結果に差が生まれないようにする

広告運用において、初心者と経験者では、作業のスピードだけでなく、広告運用結果にも大きな差が生じてしまいます。その問題は、広告運用自動化機能を使用することで解消できます。

広告運用ツールの中には、広告運用自動化できる製品があり、「広告運用作業」と「運用レポート作成」の2種類を自動化可能です。「広告運用作業」の自動化では、リスティング広告やSNS広告の作業、広告出稿予約やキーワード設定などの業務を自動化することが可能です。「運用レポート作成」の自動化に関しては、進捗や運用結果をレポートにまとめる作業を自動で行ってくれます。

広告運用ツールの使用方法さえ理解できれば、これら2つの自動化機能を利用することで広告運用経験者でも未経験者でも結果に差が生じることはありません。

機能5:広告の影響力や集客力を分析する

広告運用時には、「成果が伸びているか」「集客できているか」のデータを分析する必要があります。そんなときに役立つ機能が、「SEO効果測定」「広告別効果測定」機能です。

「SEO効果測定」とは、SEO対策を行った前後で、検索順位やCV数に変化が現れたか測定する機能です。一方、「広告別効果測定」とは、SNSやWebサイトに出稿した広告がどの程度成果を出したか、広告別に効果を測定できる機能です。2機能とも広告運用には、欠かせません。

機能6:ユーザー分析をする

ユーザー分析機能を使用することで、どの時間帯にユーザーの広告クリック率が高いのか、どこのエリアから広告がクリックされる可能性が高いのか確認できます。

また、PCやスマホなどどのようなデバイスから広告にアクセスされる可能性が高いのか確認できるため、ユーザーの行動に合わせた広告運用が可能です。

機能が把握できたら広告運用ツールを比較してみよう

広告運用ツールの使える機能について理解できた方は、複数の広告運用ツールを比較してみましょう。比較には、「ITreview Grid」を使用するのが良いでしょう。人気の広告運用ツールを視覚的に比較できるだけでなく、レビューコメントも参考になります。

広告運用ツールと一言でいっても、様々な種類や特徴があります。必要な機能を分析したのち、自社に合った広告運用ツールを選定しましょう。

この記事の執筆

慈雨(ジウ)

ライター

エンジニアの経験やアパレルECサイト運営の経験を活かして、ITやファッション、ECサイト関連の記事をメインで執筆しています。シュークリームとスニーカーを愛しています。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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