クラスタソフトの基礎知識
クラスタソフトとは、複数のコンピュータを統合・連携させることで、システムのアベイラビリティやスケーラビリティを高められるツールだ。本番用サーバの障害発生時に、自動的に障害を検知して待機用サーバへ瞬時に引き継ぐことで、ユーザーがシステムを使い続けられるようにする。こうした構成はHA(High Availability)クラスタと呼ばれるが、その他に複数のサーバに負荷を分散させて高拡張性を実現する際にもクラスタ構成が利用される。
クラスタソフトの機能一覧
基本機能
機能![]() |
解説![]() |
冗長化 |
サーバを多重化し、複数のサーバで一つのシステムを構成させることで、システムのアベイラビリティ(可用性)を高めることができる |
フェイルオーバー |
あるサーバが故障や障害により停止した場合、他のサーバに処理を引き継ぐことでシステムの利用を継続させることができる |
サーバ・アプリケーション監視 |
サーバのOS、ディスク、ネットワーク、接続先サーバの状態、およびサーバ上で動作するソフトウェアやアプリケーションの状態などを監視することができる |
異常検知 |
監視対象の障害や故障などの異常を検知して、自動的にフェイルオーバーを実行させることができる |
負荷分散 |
ユーザーのアクセスや処理を、システムを構成する複数のサーバに分散させることができる |