中小企業では専任の経理担当者がいないことが多く、月末~月初にかけては経営者やその他の社員が請求業務に追われている話をよく聞きます。

そうしうた請求業務を効率化し、業務負担を軽くしてくれるのが請求代行サービスです。この記事では請求代行サービスの必要性やおすすめサービス5選をご紹介します。

専任の経理担当者がいないことの問題点

経理部門は企業ではコストセンターになりがちです。そのため、アウトソーシングを上手く利用することで業務効率のアップとコストの適正化が図れる可能性があります。とりわけアウトソーシングによる効率化アップやコスト的成果を期待できるのが「請求業務」です。

月末~月初にかけて経営者またはその他の社員の手が請求業務で止まってしまうのは、中小企業にとって望ましい状況ではありません。一人あたりの生産性の改善は企業の成長に欠かせない要素です。仮に請求業務に20時間かかっているとすれば、その分を利益創出につながる仕事に振り分けられる可能性があります。

請求代行サービスがあれば経理業務は変わる

請求代行サービスが提供するのは、請求書の発行・送付といった単純な業務の代行だけではありません。新規取引先・既存取引先の与信管理に始まり、請求、売掛金の回収、未入金に対する催促などあらゆる請求業務を任せることができます。

企業によっては請求業務そのものをなくすことができるため、中小企業の経理業務は一変することでしょう。人的リソースが限られている中小企業においても、レポートツールなどを用いれば月次での管理会計が夢ではなくなります。

経理仕事を任せられる請求代行サービス5選

それでは、経理の仕事を一任できる請求代行サービスを5つご紹介します。それぞれの特徴を踏まえて、自社に合ったサービスを検討してみてください。

1.マネーフォワード ケッサイ

マネーフォワード ケッサイは、与信から入金確認まで請求業務の全てを任せられる請求代行サービスです。諸条件を満たすことで入金遅延や貸し倒れについての保証も用意されており、キャッシュフローの改善にも役立ちます。

・マネーフォワード ケッサイの参考価格

手数料率:0.5〜3.5%、初期導入費用:0円、月額費用:0円〜

・マネーフォワード ケッサイの参考レビュー

請求処理の代行をすべてしてくれるので、請求処理の手間が全くかかりません。
与信審査もシステムから顧客情報を申請するだけで簡単です。
与信の審査に通過すれば、仮にエンドユーザーから支払いが無くても、マネーフォワードケッサイからは
当社に入金していただけます。
そこまで行ってくれ、数パーセントの手数料で運用してもらえるので助かります。

マネーフォワード ケッサイへのレビュー「請求処理の手間が大幅に軽減できます。」より

2.Paid

Paidは取引先の代金未払いが発生した際に、代金を100%保証してくれる請求代行サービスです。また、「取引先を登録する」「請求情報を登録する」のみの操作でサービスを利用できるため、ITに苦手意識を持っている方でも簡単に利用できます。与信管理と共に反社チェックまで行ってくれるのも大きなメリットです。

・Paidの参考価格

保証料:請求金額の~2.9%、事務手数料:請求1件につき100円

・Paidの参考レビュー

掛け払いの導入で大手取引先との受注が決まりました。またPaid決済の利用者はリピート率が非常に高く、客単価も高い傾向があるので積極的に利用を進めたいと考えています。掛け払いができないからと言ってお断りしていたお客様に案内をしたところ弊社の顧客へ戻ってくれたこともあります。

Paidへのレビュー「掛け払いの導入が簡単にできる」より

3.NP後払い

NP後払いは大手ECサイトなどで採用されている、信頼性の高い後払い請求代行サービスです。ECサイトでは初回購入時の不安が大きいため、後払いが選択できると顧客に安心感を与えることができ、初回注文の獲得増加につながります。リアルタイムな与信管理なので、与信NGとなった際は注文受付後の連絡も不要です。

・NP後払いの参考価格

Aプラン:5.0%、初期費用:0円、請求書発行・郵便料金:紙(封書)1取引ごとに225円、電子バーコード請求の請求書1取引ごとに170円

・NP後払いの参考レビュー

通信販売の事業を新たに立ち上げる際に、NP後払いを導入しました。
以前は別の会社で立て替え払いや督促代行のない後払いサービスを使用していましたが、
未回収金や督促業務が発生し、売上や業務に大きく影響がありました。
今回NP後払いを導入したことで、商品を発送した分に関しては入金があり、
督促業務からも解放され負担が確実に軽減されました。

NP後払いへのレビュー「未入金の心配と回収の手間がかからない!」より

4.GMO掛け払い

GMO掛け払いはGMOペイメントサービスが提供する請求代行サービスであり、与信管理から請求、入金確認まで代行してくれます。与信審査にかかる時間が比較的スムーズと評判であり、カスタマーサポートにも定評があります。初めて利用する請求代行サービスとしてもおすすめです。

・GMO掛け払いの参考価格

お問い合わせ

・GMO掛け払いの参考レビュー

掛け売りなので非常に審査は慎重であったため、導入までは時間がかかりましたが運用段階になると操作は非常にシンプルで他のクレジット払いなどと同等に活用できている。利用者が2回目に使用したい際、1度目の支払いが完了しないと利用できない。顧客の信用度を測る為にも重要なことではあるが若干の戸惑いは感じてしまった。営業の方のフォローも丁寧であったため、導入もスムーズに行えた。

GMO掛け払いへのレビュー「運用は非常にシンプル」より

5.クロネコ掛け払い

ヤマト運輸のグループ企業が提供する請求代行サービスです。与信管理を丸投げでき、自社の与信基準では取引が難しかった個人事業主との新規取引にも活用できます。また、ヤマト運輸というネームバリューがあるため、請求代行サービスの利用にあたって取引先に受け入れられやすいというメリットがあります。

・クロネコ掛け払いの参考価格

手数料:お取引額の2.0~5.0%(個別相談)、初期登録料:0円、請求書発行費用:0円、月額管理料:0~10,000円

・クロネコ掛け払いの参考レビュー

他社の後払いサービスや売り掛けサービスの営業提案もたくさんあり、どこを導入するか迷って最終的に、日頃から運送部門でもお世話になっている企業の系列で安心感があるな、と思って導入するなら、こちらだなと。いう結論になりました。

・クロネコ掛け払いへのレビュー「与信審査与信管理の手間を丸投げできます」より

請求代行サービス選びのポイントは「業務範囲と手数料」

請求代行サービスを選ぶ際は、「業務範囲と手数料」を重点的に比較しながら自社に合ったサービスを選びましょう。

与信管理や未入金回収など同じようなサービスを提供している場合でも、業務範囲が微妙に異なることがあります。サービスを導入した矢先に「これも対応してくれると思ったのに」と後悔しないよう業務範囲を整理することが大切です。

また、手数料にも注目してください。特に売掛金の回収保証サービスを利用する場合、想定以上に手数料がかかってしまうと企業の利益が少なくなってしまいます。十分な利益を確保した上で売掛金回収リスクを排除できる手数料はいくらかを考え、適正な手数料を選びましょう。

事業規模に合わせて請求代行サービスの採用を検討しましょう

請求代行サービスなどのアウトソーシングは「大企業が利用するもの」と考えている方も多いかもしれませんが、人的リソースが限られている中小企業でも力を発揮してくれます。

サービス利用にあたりコストはかかりますが、業務効率化によって得られる効果の方が大きく、高い費用効果が期待できます。この機会に、請求代行サービスの採用を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事の執筆

CASITOMO

ライター

夫婦Webライター。2013年に夫婦で独立し、10,000本以上のSEOコンテンツを企業オウンドメディアに提供。夫は元通訳・翻訳家、妻は元アパレルマネージャー。映画鑑賞とバスケ、週末ベイキングが共通趣味。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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