ネットワークの管理は、非常に手間のかかる業務です。そのため、リモートワークが進む今でも、即時対応のため担当エンジニアは社内作業を余儀なくされていることもあります。

いまや多くの企業で導入されているネットワーク管理ツールですが、ネットワーク管理ツールを導入するメリットをきちんと把握している人は少ないのではないでしょうか。そこで本記事では、ネットワーク管理ツールを導入するメリットを6つご紹介します。

メリット1:ネットワーク障害発生の予防と早期発見

ネットワーク管理ツールを使って適切に管理を行えば、障害の原因となるバグやメンテナンスが必要な箇所が減り、ネットワーク障害の予防につながります。さらに、障害の原因も素早く特定できるため、問題が大きくなる前に解決策が見いだせるでしょう。その結果、サービスが安定的に稼働するので、従業員が快適に業務を進められ、顧客からの信頼性も上がるといったメリットもあります。

メリット2:監視工数削減

ネットワークはいつ障害が発生するか分からないため、24時間365日監視する必要があります。仮に人の手で監視するとなれば、管理部門の大きな負担です。また、障害が発生した場合は、原因を特定する必要がありますが、手作業では効率が悪くミスも起こりやすいです。

ネットワーク管理ツールなら、監視システムが24時間365日システムを監視し、問題が発生した場合のみ管理者にメールにてアラートを送信。また、障害の原因もシステムが教えてくれるため、ネットワーク管理者の負担と監視工数を削減できます。迅速な復旧に一役買ってくれるでしょう。

メリット3:コスト削減

ネットワーク管理には、インフラの知識を持ったエンジニアが必要です。しかし、多くのインフラエンジニアを雇うとなると巨額のコストがかかります。ネットワーク管理ツールを利用すれば、ネットワークの監視や障害が発生した場合の原因特定などはシステムに任せることができるため、人件費を抑えられます。

ネットワーク管理ツールには「クラウド型」と「パッケージ(オンプレミス)型」の2種類が存在します。コストを抑えたいと考えている企業には「クラウド型」がおすすめです。クラウド型ネットワーク管理ツールは、月額支払いのツールが多く、比較的手ごろな料金で使用できるといった特徴があります。また、ネットワーク管理ツールのメンテナンスやネットワーク管理ツール自体に障害が発生した場合、運営側で対処してくれるため自社社員の負担になりません。

一方、パッケージ型ネットワーク管理ツールは、PCに直接インストールして使用するタイプで高額なツールが多いのが特徴です。また、ネットワーク管理ツール自体に障害が発生した場合、自ら対処しなければいけない場合も多く、自社社員の負担が大きくなりがちです。

以上の理由より、コスパ重視でネットワーク管理ツールを選ぶ場合は、「クラウド型」を選択しましょう。

メリット4:機会損失を削減

ネットワークが安定して稼働すれば、機会損失を最小限に抑えられます。一方で、ネットワークが安定稼働していないシステムの場合、サービスが頻繁にストップしてしまい機会損失が大きくなります。ネットワークの障害が原因による機会損失をなくすためには、ネットワーク障害発生の予防、早期発見、障害復旧時間の短縮が必要であり、いずれもネットワーク管理ツールの導入によって解決可能です。

メリット5:余計なリソース投資を削減

ネットワーク管理ツールでは、サーバーやネットワーク機器、メモリ容量、CPU速度などを把握できます。そのため、機器の買い替えや増強のタイミングを見逃しません。これにより、費用・工数の両面からネットワーク維持費の最適化を目指せるでしょう。

ネットワーク管理ツールのメリットを理解できたら製品を比較してみよう

本記事を通して、ネットワーク管理ツールのメリットが理解できた方は、複数のネットワーク管理ツールを比較してみましょう。複数比較することで、それぞれのシステムの特徴を把握し、より自社に適したシステムを選択できます。
ネットワーク管理ツールはさまざまな製品があります。製品をしっかりと比較して、自社に適したシステムを導入しましょう。

この記事の執筆

慈雨(ジウ)

ライター

エンジニアの経験やアパレルECサイト運営の経験を活かして、ITやファッション、ECサイト関連の記事をメインで執筆しています。シュークリームとスニーカーを愛しています。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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